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naki's blog

【特大号】波の誕生から臨終まで_タイラー・ウォーレンに直接オーダーをした私タチ_(2088文字)

このブログはワードプレスで書いているのだけど、

特殊文字のパレットを今朝見つけた。

そこでラカちゃんの表記を考えてみた。

ϒ∂ÇΛ

こんな始まりですが、今日もよろしくお願いします。

サンクレメンテは曇天。

太陽の位置がわからないほど深い曇です。

明日から当分雨とも言っている。

とすると、

かつ禅師たちの運の良いことも知った。

これが一週間ずれていたら、

ほぼ全ての日が雨ということになったかもしれないからだ。

気温は現在朝10時で15度。

予報によると、

この辺りの最高気温が20度とあって、そんな春のはじまり。

波は件(くだん)の南南西うねりが小さくなり、

昨日吹いた南西風からの風波ミックス。

San Onofre, California

.

さてさて、

これは先週の結集日に遡りますが、

前出したかつ禅師たちを現地フォードアーズでお待ちしていた。

先方はLAX(ロスアンジェルス国際空港)に到着し、

アラモレンタカーで車をピックアップされていて、

MR(マーケティングリサーチ)しながら南下されるという。

とすると3時間後程度か、

先に波乗りしておきましょうと先発すると、

タイちゃん(タイラー・ウォーレン)たちがいて、

先日から上がってきた夏波に盛り上がっていた。

とても大きなサーフボードがあって、

それはタイちゃんシェイプで12フィートの逸品。

「大きいなあ」と

感動しながら眺めていたら

「ヘイ!NAKI、今日はこれに乗る日です。アナタの人生が変わります」

そこまで言うのならと、

オーバーヘッドのフォードアーズに漕ぎ出していくと、

なんと、本当に人生が変わってしまったのでありました。

詳しくはいつか書きますが、
「波の誕生から臨終まで乗れる」

そんな言葉を得た。

要はボードの浮力と揚力がすごいので、

フォードアーズの三角頂地形の先端から波に乗ることができた。

この日は岸からみんなが波を待つ沖のピークまでは100mくらいだとすると、

そこからさらに50m先のささやかなピークで波を待ち、

これだと感じた水の塊のような獲物にインパクトパドルをぶちかまし、

その些細な波動に乗った。(まだスタンドアップはしていない)

この位置のボードはうねりの前にくっついているように進撃し、

すると地形が徐々に浅くなっていくので、

うねりは波となって誕生していくときにスタンドアップし、

そしてその波の芯を製図等でのトレーシングのようにしていくと、

ほぼ何もしないでもいつまでも波の芯に乗っていられるのだった。

「波には心で乗ります」

つい最近亡くなってしまった石田さんのお言葉を思いだしていた。

続きはまだあって、

その12フィートでやっているとき、

駐車場を見ると、

カツさんたちらしきレンタカーがやってきた。

しかも4名と同一なので、

かつ禅師さんたちが到着されたのかと上がってきたら別人。

仕方なくその長く重いボードを頭に載せて返却しにいくと、

今度は、

「これに乗りましょう!アロハスコットのだけど、喜ぶことでしょう」

そうやって出されたのが、この大きなフィッシュだった。

Tyler Warren’s Big Dream Fish 6’9″ x 22-1/8″ x 3″

.

乗ってみると、

その速すぎる滑走速度に驚く。

そういえば、

2年前のNALU誌に「フィッシュは体勢を低くして乗る」と、

タイちゃんの言葉を書いたぞ、

と膝を曲げると、それはF1レーサーのような視界と、

ターンの織りなすスリルと感動を受けまくる。

上がってきたらそのラインにトーランスのマサさんが感激していて、

こういうのは本当にうれしいことだと感じたのであります。

そこで、自分用のビッグフィッシュが欲しくなり、

日本出発前にオーダーしておけば、

いつかできあがってくるだろうと注文を決意した瞬間にSMSがあり、

そこには、ベンチュラ・セイジが自分用の、

しかも海賊岬用のファンクショナルハルをオーダーしますという偶然。

「私たちはタイちゃんとディスカッションします」

とやってきたのが、タイちゃんの将来の新居。

10月21日に挙式が決まり、

そのお祝いのブーケをベンチュラ・チホちゃんからプレゼントされたタイちゃん。

うれしそうであり、ガリ勉メガネもいいなとチラリ思った。

まずはベンチュラ・セイジ。

7’11″を手がかりにしていき、

タイラーは8’3″と出たが、

結局7’11″に落ち着いたファンクション・ハル。

私はこう伝えました。

「おととい乗ったスコットのビッグフィッシュと、

いま乗っているビュレット(Bullet)の中間ペルファボーレ(per farvore)」

カラーと巻きを重く、よってサンドグロス等とやっていたらこうなりました。

しかも新作オーダーカードの一枚目、

そして二枚目だということです。

いまのところモデル名はないが、

6’7″ x 21-1/8″ x 2-5/8″

バーント・オレンジティント、

キャプテンフィン社製の

『タイラー・ウォーレン・ツイン』を装着できる仕様としました。

お、あっという間に長くなりました。

それではまた明日ここで!

Happy Surfing!!