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naki's blog

小説『今日のリンコン岬』_(1106文字)

日本出発前の激務。

平均睡眠時間も少なく、

さらに昨日は、

荷物満載のNAKISURFバンで320kmもドライブした上に、

あれもこれもとあり、精神的に疲労困憊だったのだが、

最近会員になった24アワーフィットネスのプールを見つけ、

潜水セッションとなった。

たくさん泳ぎ、水の中で遊んでいると、

みるみると、

すくすくと自分が戻ってくるのがわかるのだった。

やはり水は重要です。

さて、今日はリンコン岬でサーフした。

だから昨日はこんなに運転していたのですね。

天気予報は雨、そして西風(オンショア)予想でありました。

最近では、一番底冷えして凍えてしまい、

なかなか起きられなかった。

ただ雨ではなく、快晴。

うねりは273度角で3ft@10秒。

この角度系ならばリンコン岬がいい。

けれど、腰あれば良いところだろうね。

そう言うと、佑麻くんは、

サンタバーバラに行く用時もありますし、

とりあえず行ってみましょうと、

サーフ支度をして、

美しい101号線をドライブしていると雨雲が出てきた。

「予報当たっちゃうね」

「これからだったんですね」

リンコン岬到着。

駐車している車は15台程度だろうか。

横のロットにいる少年のウエットスーツが濡れていたので、

「波どう?」

「うーん、乗れないことはないかな」

「乗れるかな」

「乗ろうと思えば乗れます」

そうやって、

「どちらかというと波は良くありません」

ということを私たちにやんわりと伝えてくれるのだった。

少しすると、

波を見に行っていた佑麻(ゆうま)くんが息を弾ませながら

「膝波、オンショアです!いきなり吹き出しました」

「おー(あまり意味はない)」

「人は5人くらいです。でも岸に近いですね」

「潮は、これから干くのだよね」

「はいそうです」

「空いているのなら、道具を持って降りていこう」

右側に花が咲き誇っている坂を降りると、

「なんとか乗れる波」があって、

Yuma Takanuki Catch Surf Odysea log 8′

.

ビデオと写真を撮って(5本)、

カメラをしまって、のんびりとサーフしていると晴れてきた。

風も止んできた。

潮も少し干いてきた

「あれ?まあまあいいんじゃない」

もっと潮が干いてきた。

「なかなかいいね」

さらに風が止んだ。

さらに潮はみるみると干いていくと、

「最高になってきたね」

そんなセッションになって、

もっと潮が干いてきてさらに良くなると、

みるみると人が増えてきて現実に戻されるのだった。

けれど、膝波で50〜100mは軽く乗れる波というのは、

もはや魔法に近く、

私たちはクネクネとボードを傾けていくのだった。

円い日。

昼寝のときに見た夢のような波。