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naki's blog

高貫佑麻くんに見るスライドと風波、RVCAx村上春樹さんという考察_(2051文字)

Yuma Takanuki on Skipper Fish 6’6″ No fin

Photo by John Schelsinger @everydaysrad

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佑麻くんの滑りを見て、

サンオノフレの人たちが感激するのは、

波のフェイスを余すところなく使っていたからだろう。

私が見たのはインサイドレイルだけで横滑りしている。

しかも波のトラックからお分かりの通り長い距離のスライド。

こういうのって、

スケートボードでしていたけど、私レベルのスケーターだと、

ちょっぴりゴゴ〜とやる程度で、

フィンが付いた波乗りだと、

波のトップから落下Gを使いながらなんとか、

ちょっぴりとやってはいた。

とにかくこれだけ長くスライドするのは、

摩擦係数が低くないとできない。

フィンのないサーフボードの低摩擦もさることながら水斜面のすばらしさを思い知った。

スノーボードもこういうことができるだろう。

どちらにしても新次元の、

新しい体術というか、

普段の生活では感じられない感覚を呼び起こすものでもあります。

私はフィンレスを始めて1年9か月になるが、

膝、足首等の可動域、

そして体幹がしっかり鍛えられたと感じている。

これは昨日の波乗り写真だが、

朝大雨、南風が、

日没3時間前にオフショア、快晴となった。

南カリフォルニアは雨が少ないのでこういうのは珍しい。

ミラーと行くと、

サンオノフレ岬レフト

サンオノフレ岬

フォードアーズ

という3つのピークが無人だった。

雨だったので、サンオノフレ州立公園のゲートを閉めて、

つまり車が入れなかったのが一番の理由だと思う。

ミラーは「ゲートが閉まっている方がいい」

そう常に言うのは、混雑しないからという理由だが、

こうしていつも誰かがいるサンオノフレが、

無人になるのはうれしい反面、

違うサーフブレイクに感じてしまうほど、

他サーファーたちが織りなす雰囲気というのもサーフブレイクの魅力だろう、

そんなことを思っていた。

さてミラー。

小振りだが、

ウインドスウェル(風波)が強い。

風波が強く感じられるのは、

その波の元となった風が強かったことが由来している。

普段はドロロンとしているこのセクションも、

うねりの移動速度が速いからかザザっと崩れるし、

Catch Surf Odysea Log 8′ JOB Pro

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慣れ親しんだインサイドセクションがバレル風になるほど切り立った。

「クロスステップ・ファイブと言います」

とは、この写真を見たクリスチャン・ワック。

彼は「アサメシマエですよ。ハハー!ソーデスカ!」

日本語で意味がわからないことを発言するのはいつものこと。

 

サンクレメンテ巡礼に来ているセイジが大喜びしていたのは、

「ついに見つけました!」

「おお!RVCAとバードウエルのコラボだ」

「そーです。マニア垂涎モノです。ずっと探していましたが、ここサンクレメンテで見つけました」

良かったね〜。

これは日本でも瞬時に完売したらしいよ。

「でもサイズが34しかなかったんですよ」

「そう、セイジのサイズはいくつなの?」

「33です」

「なんだサバ(38)じゃないんだね」

「あはは、サバは禁句ではなかったでしたっけ?」

「ラッコになったんだけど、数字がないのが辛いね」

「”完璧なものなどはない”と、

レイモンド・カーヴァーの村上春樹さん訳であったのが忘れられません」

「お、”クリスマスの夜”だね」

「さすがです」

「”夜になると鮭は… “を”夜になると鯖は…”に代えて書きたい」

「また〜、サバは禁句ですよ」

セイジとはそんな文学話になるのはいつものこと。

RVCAと村上さんつながりで瀧朗、

そしてクリスチャン・フレッチャーに用事があったことを思いだした。

後で家に行ってみよう。

ここはNAKISURF USAの貸倉庫。

ここにタイラー・ウォーレンボードを2本、

(ボンザー6’11″、ビューレット5’8″)

保存版マガジンや本、

そして模型等の趣味グッズを持ってきた。

ランチョ・サンクレメンテでは、

標高が一番高いオフィスだろう。

さて、前出したように夕方まで待って、

クリスチャン・フレッチャー家(加州ラカリバ)に行くと不在だった。

元々はガトーヘロイのロビン・キーガルが住んでいた家。

連絡をしても何も戻ってこない。

例によって彼はドラキュラみたいに、

「朝寝て、夕方起きる」

そんな生活スタイルなのでまだ寝ているのかな?

で、3軒隣のマッドハウスにいくと、主のマイクまで不在だった。

(マッドハウスについては↓のリンクをぜひ)

セバスチャン・ジーツ_クリスチャン・フレッチャー・サーフボード_2月千葉のちょっぴり回想編_(2088文字)

瀧朗に連絡しようとも日本は朝9時。

ちなみに夜型の瀧朗は、

正午以前にウナクネ通信すると、

苦いか酸っぱい返信が戻ってくるので、

よほどの緊急でなければ避けたい。

ちなみに私は無音+プッシュ機能OFFなので、

何時でも大丈夫という利点と、気づきづらいという欠点があります。

長くなったので、なぜか大きなチェス写真で今日を終了します。

Happy Surfing!!

Have a great weekend!!