四国一ヶ月にも及ぶ旅。
出発した場所、
または目的地に帰らないと旅は終わりではない。
私の旅はまだ続く。
京都に行ったのは、
ラホヤ圭くんに会いたかったのと、
四国にもやってきたラッコ旦那こと、
橘 未知夫さんの『作品』を体験したかったからであります。
瀬戸大橋経由だったので山越えして愛媛、
香川と通過し、四国4県を全て行ったことになった。
与島サービスエリアできんちゃんに電話をして、
台風21号話をしていると、
「圓光寺がいい」
そう突然言い始めた。
彼が大好きな京都というキーワードに反応したのだ。
京都に到着し、
まずは圭くんがいる烏丸御池に行き、
老舗メキシカン『ラホヤ』で名物のメキシカン。
フィッシュタコスとグリルドベジタブルにうっとりにっこり。
ラッコ旦那も名店ラホヤにかけつけてみんなでサバ手。
さば〜!
そしてきんちゃんのオススメする圓光寺に行ってみると、
まるで法王のような笑顔が迎えてくれた。
美しい都。
京。
まるで絵画のような庭。
青龍寺の付近に滞在していたことは昨日書いた。
で、そこにはたくさんの龍が棲んでいて、
それは満月時の雲だったり、
水しぶきに変えてこちらに迫ってくる。
霊気を養う
とあるが、そんな気持ちで毎日を過ごした。
で、そのまま京都にやってくると、龍がいて、
渦巻き状のもので雲海を表現しているのかと思ったら、
鳴門のうず潮だと書いてあった。
つまりこれは四国から京都(本州)にやってきた龍であり、
そう考えると、
自分は龍の魂を運んできたような気持ちとなった。
自惚れではなく、
これこそが実感なので、シンジツであると思える。
車中泊なので、
銭湯の類はありがたい。
圓光寺の下にあった雲母湯(きららゆ)に行き、
ひさしぶりに湯の中に沈むと、
これまでの疲れが霧散した気となり、
鏡の中の自分がどれだけ日焼けしたのかを知った。
湯で清めて、
京都で最大のイベントは、
四条烏丸にある『京都酒蔵館』に行くこと。
上記した橘 未知夫さんのプロデュース&ディレクションであり、
和食天才で知られる彼が、
いったい何を表現しているのかを知る夢時間の始まり。
お店のコンセプトは『日本酒』。
しかも京都の日本酒。
京都の酒蔵44の内、
30の蔵の銘酒のみを取り揃え、
さらに良い酒があると聞くと、
さっと行って仕入れてきて、
毎月開催している”酒の会”でお披露目しているという凝りよう。
こんな店内は、
日本酒好きでなくとも感動的な光景だろう。
酒樽のラベルが掲げられ、
その下に銘酒一升瓶が並んだ姿は壮観ですらある。
そしてどこまでも清潔。
高名すぎる料理人、
『橘 未知夫』作品がここであり、
それは先にご紹介した京都中の酒30品目があり、
それは南部一五種と、
北中部一五種の飲み比べセットがあり、
給仕長の酒話や料理の説明はまるで講談のようで、
それは演芸と言っても差し支えないほどの熱の入れよう。
さらには酒の肴セットがあり、
これらはそれぞれの日本酒に合わせて、
味覚の花が開いたり、
さらにはピカピカ感覚になるものだった。
ゴボウの唐揚げに悶絶し、
写真はないが、
各地のお魚を集めたお刺身のキレと、
味の美しさに京を感じ、
それでいて、この価格帯の口コミで、
『京都ナンバーワン』
を誇る実力に大谷翔平のスライダー以上の衝撃を受けた。
うずらの唐揚げ、鶏の黒七味揚げ、ハモをいただき、
最後は稀代の和食天才である橘さんが宮崎は日向まで出向いて、
直接仕入れてきた『ヘベス』で蕎麦だという。
ヘベスは、
ちょうどカボスとスダチの間の大きさで、
180年前に自然交配で誕生したという。
甘味も旨味も強く、酸味とのバランスが良く、
こうして”かえし”ベースの出汁にヘベス果汁が合わさり、
豊潤な世界が口いっぱいに拡がった。
すりおろしたばかりの生ワサビを付けていただくと、
至福のときは満願成就したようになり、
この夜の食事と酒を振り返ると、
黄昏や虹、
朝焼けも夕陽も通過した安倍晴明の家の杯のようになるのでありました。
「京都酒蔵館(きょうとさかぐらかん)」
京都市下京区仏光寺通室町東入ル釘隠町236
寅ビル1階
TEL&FAX 075-354-5353
営業時間 OPEN 12:00~23:00(22:00LO)
無休
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京都で一泊し、
たっぷり眠った後は高速道路に乗って、
北上を始めました。
それにしても日本はサービスエリアの充実度がすごい。
シャワーはもちろん、温泉があったり、
ドッグラン、遊園地があったりもする。
どんどん上り、
ついに富士山が見えてきた。
変な雲だが、
とにかく湘南SURFERSを目指しています。
それでは安全運転で向かいます。
台風接近です。
みなさんどうぞお気をつけください。
Happy Surfing!!
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