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ブレーク・マイケルについて_(1205文字)

少し前にここで、

「ブレーク・マイケルのサーフが好き」と書いた。

すると、数人から

「(ブレークは)どんなサーファーですか?」

という質問をいただいた。

アンダーグラウンドの彼はスポットライトを好まない。

競争を好んでいないので、コンテストには出ない、いや出なかった。

でもダクトテープからのインビテーションがあり、

しかもジョエル・チューダーからだということで出場を決意したという。

ブレークはあまり人のいるところでサーフしないから、

世にはその名を知られていない。

だが、ソルトクリーク、ドヒニー、チャーチ岬、

サンオノフレ界隈では

ーータイラー・ウォーレン、クリスチャン・ワック、

アレックス・ノスト、グラント・ノーブルたちと同様にーー

彼のことを知らない20歳代のサーファーはいない。

そこで、彼のサーフィンとはどんなものなのか?

表現するためにいくつか書きだしてみた。

1.不良系のタッチがいい(つまり荒削りと言いたい)
2.誰もやっていないことをする(アンディ・ニエブレスと同様)
3.オンショア波でもすごい(どんな波でもサーフする忍耐力)
4.4’11”のミニフィッシュから11フィートのログ、またはキャッチサーフのフィンレスまで自由自在
5.鋭い意志決定力を持ち、それが瞬時である
6.冒険力がある。(読めない、不確定なセクションにも全速で突入していく)
7.最も波の良いところを知覚できる(他者がいい位置にいたら絶対にパドルすらしない)
8.常に浮くように滑ることができる能力(ボードの下から噴射しているかのようなノーズライドが魅力)

そんな8つの長所が浮き上がってきた。

それがブレークである。

あと、服装もいいかげんで、よくパジャマのままやってきていたり、

ふらりといなくなると、

ニュージーランドやオーストラリアに放浪の旅に出ていたり、

果ては聞いたことのない地名へ向かうのも

また彼の希少性と神話を司っているのだろう。

私は、

サーフィン各誌にコラムを書いたり、

特集記事を書く身でもあるので、

こういうブレークのことを調べ、掘り下げて書きたいのだが、

誌面、つまり読者はより有名なサーファーを好むようであり、

たいてい上に書いた赤字の人たちを取材という依頼がやってくる。

けれど、先に書いたように「希少性」だから良いのかもしれない。

こんなローカルサーファーって、

どの場所に行っても必ずいます。

無名のヒーロー。

無冠のキング。

さすらう孤高。

こんな句点3つのキャッチコピーが浮かび、

ワールドシリーズに登板して、

レッドソックスの打者たちからスリーストライクを取った気分であります。

今日はこんな番外編ですが、

ということで移動が始まっています。

A beautiful day.

3D Wedge, Amami Oshima 2018 December

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Happy Surfing!!