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naki's blog

バックドア_奄美大島瀬戸内町アローバーズの青天国_番屋岬で会ったジャイアン_(1872文字)

Amamian Backdoor, Amami Oshima

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Backdoor, Amami Oshima

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

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低気圧通過で、

オンショアからサイド風になることまでは書いた。

予測通り、

オフショアになり、

夢波もやってきたし、

Kin Chan at Backdoor, Amami Oshima

Tyler Warren 1973 Bonzer 6’4″

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キンちゃんは、

生まれてから一番だったという緊張感を持って乗った波もあった。

長くなるのと、

これまでのいろいろをここに積み残しているので、

昨日の顛末は近日中にどっさりと時間を使って書きます。

お待ちください。

B-Pass, Amami Oshima (East China Sea)

Bパス、奄美大島、東シナ海

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さて、

ここでキンちゃんが奄美にやってきた日に遡ります。

「俺さ、バックドアをやってみたいんだよね」

「かなり小さいですが、潮がある時ならできそうですよ」

「やった!」

そんな文体で満潮を待ってから向かったバックドア。

まんまとセットで腰くらいあり、

キンちゃんは感動的な視界を手に入れていた。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x JOB 6’6″

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見てください、

このうれしそうなお顔を。

でも激浅なので、

その視界に怯んで、

腰が引けていらっしゃるショットも得た。

「やばいよ〜。途中なんかさ、フィンが当たって飛ばされちゃったよ」

「あそこを避けていくと、インサイドへの道が開けます」

「上陸できる、と」

「そうです。上陸こそが無上の悟りですぞと、

スーパータキビシヤスが言っていました」

「むう——」

NATION EAGLE 6’8″

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ナッキーも浅いところを上手に乗っていた。

「あのさ、岩をよけるカットバックというのもあることを

サーフィン歴42年で始めて知ったよ」

「波乗りは地形に沿って乗るものでもあります」

「奄美はすごいね〜!」

「はい!」

「サラリーマンしてたらこんなことも気づかないよ。

奄美に来て良かった〜〜」

「きんちゃん、泣いているのですか?」

「なんかさ、歳を取ると涙もろくなっちゃって、すぐに感動しちゃうんだよ」

「良いことじゃないですか。感じられるのはすばらしいことです」

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″

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私のほぼパラレルスタンスは、

こういうときにその真価を発揮する。

波に乗りながら心の安らぎに達する。

その安らぎ=平穏によって得られる境地がこれである。

腰波のすばらしさ満喫。

さて、

さらに少し前ーーきんちゃんが来る前の話となるが、

Kキャンパーで奄美大島南部まで向かった。

嘉徳の手前から4kmを越えるトンネルが出現していて、

それを越えると、

突然古仁屋という町となった。

そこから東に折れるとこんな景色が現れた。

Setouchi, Amami Oshima

奄美大島瀬戸内町

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青の天国。

正面に見えるのは加計呂麻島。

ここも龍群がいる。

なぜ龍なのかと言うと、

奄美の岬は、

竜が伏せているように見えてならない。

左に見えるのは、

瀬戸内町蘇刈にあるアローバーズ岬。

この波を思い出すと、動悸は早まる。

しかも時が経ち、

記憶の中で伝説へと昇華しつつある伝説波がここにやってくる。

(リンク*1)

これは強い北西風から、

とても強い北風に変わった日。

Bパスに行くが小さかった。

ユウセイくんとすれ違ったので、

「どこでサーフするの?」

そう連絡すると番屋岬に入るという。

ではそこに行くねと向かい、

番屋岬のフォクシー波セッションとなった。

パドリングを累計2kmくらいし、

疲労困憊で上がってくると、

ジャイアンたちがやってきた。

「え、もう上がっちゃうんですか?」

「乗りすぎて疲れたよ」

「もう一回やりましょうよ〜」

懲り懲りするほどパドリングをした日であった。

右から前出のユウセイくん(碇山勇生プロ)、

ジャイアン、

ヒルマさん、

そして名瀬の名店ポノポノのゆうじくんは、

特製NAKISURFカレンダーを持っての記念撮影となった。

ありがとう〜!

この夜は、

原因不明の大病から復活した緑くんが、

タンカンと共にやってきて、

夜更けまで波乗り話に興じた。

ジャイアンと緑くんは親友でもあるので、

緑くんの最高の笑顔を見た夜でもあった。

奄美は最高よ〜!

【巻末注釈リンク:アローバーズ波】

台風波のアローバーズで感じた心象風景_『嘘のない存在、場所、そして瞬間』_(3186文字)

Happy Surfing!!