瀬戸内町蘇刈地区。
左奥に見えるのは加計呂麻島。
Kキャンパーの旅は楽しく続く。
奄美大島は公園が多く、
それらの多くは清潔なトイレ、
洗面、水道やシャワー、
感知式の電灯を装備してもいた。
国道沿いにたくさんあり、
駐車場も広く無料で、
高速道のパーキングエリアのように使えた。
こんなことからも奄美大島のすばらしさを感じる。
このKキャンパー旅は、
きんちゃんが来る以前のことであり、
もしかしたら未来のことでもあるらしかった。
それがなぜかかは、
以下に書かれた問答を参照してみてください。
[注意]
波乗りについて、
深く知りたくない方は後半まで読み飛ばしてください。
【波乗り問答】
波について問う。
波はあらゆる形である。
あらゆる形状であり、あらゆる大きさである。
さらに波について問う。
波は大小である。
全てを呑み込むものでもあり、
風で吹き飛んだ些少な水の粒も波である。
波には単位はあるか?
大小全て。
宇宙の理(ことわり)に準ずる。
刹那(せつな)という単位で表す。
刹那について問う。
刹那は最小単位であり、
“宇宙の始まりから終わりまで”
という永劫なる時の単位でもある。
さらに刹那について問う。
1日は24時間。
これは30牟呼栗多(むこりた、インドの時法)であり、
900臘縛(ろうばく、これもインド)、
54,000怛刹那(たんせつな)である。
54,000怛刹那が、
6,480,000刹那となる。
24時間は86,400秒。
とすると、1刹那の長さは1/75秒、
2刹那(にせつな)の長さは1/38秒となる。
いま問う、なぜ2刹那なのか?
それは来たる者も我々と同じように対をなしており、
それは陰陽であり、光と影であるからだ。
それは誰が言ったのか?
カニシカ1世だ。
カニシカ1世について問う。
カニシカはクシャナ朝の君主だ。
彼はおよそ1849年前に”刹那”という単位を発見している。
なぜそれを知る。
『大毘婆沙論』に書かれてあるからだ。
大毘婆沙論について問う。
1369年前、
玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典があり、
それを玄奘が漢訳したもの。
そこにはカニシカが制定した刹那という単位が書かれている。
それでは宇宙について問う。
宇宙とは、全てを包み、そして消し去るものである。
それはなぜだ?
宇宙は陰と陽、表と裏によって成り立っているからだ。
なぜ陰と陽があるとわかるのか?
深く、内に感じるからだ。
なぜ表と裏があるとわかるのか?
心の奥深くに潜むものでもあるからだ。
それは遺伝子のことを言っているのか。
その通りだ。
波の表裏について問う。
あるとも言えるし、ないとも言える。
さらに波の表裏について問う。
昼と夜。プラスとマイナスと同等に同様なもの。
波はどのように動くのか。
ラテン語の helice(ヘリケー)と同意である。
ヘリケーについて問う。
ヘリケーは回転しつつ、
回転面に垂直成分のある方向へ上昇する曲線である。
それは3次元曲線なのか。
ヘリケーは3次元曲線のひとつである。
最期に問う。ヘリケーとは何か。
全てのものだ。
——-
そんな問答をしつつ、
バックドアに行き、
古仁屋まで下り、
大好きな大城もちやの「ふちもち」を発見したのは、
港のそばのエーコープ。
ビッグ2では、
名魚の誉れ高いうんぎゃるまつを発見した。
しかもみそ汁用だから、
これでブイヤベースを作ったらさぞかしおいしいだろう。
Kキャンパートラベラーの強い味方は、
日帰り風呂。
眺望と湯がいいのが山羊島ホテル。
楽しいのがタラソの奄美の竜宮。
他にも色々あるけれど、
私的に一番は、
上の写真の『奄美体験交流館』の薬草風呂。
これに入ってぐおーっと、膝の調子が良くなった。
キャンネンサーフの榊さんにも湯内でお会いした。
島一番の誉れ高き名湯がここにある。
ここの入湯料510円は、
タラソの半額であるし、
山羊島ホテルの1/3程度であるらしかった。
瀬戸内から宇検村回りで大和村(やまとそん)に向かいつつ、
上記したような問い問答をしていたら、
戸円(とえん)という不思議な場所に到着した。
ときに夕刻でありました。
日没後は、
大好きな峰山公園に行き、
信じられないほどの眺望に息を飲んだ。
Happy Surfing!!
◎