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naki's blog

25.6ft@16秒の大波ノースハワイ_リリコイリーフ_フォーカラット・デザイン入選作発表!(3888文字、中短編です)

2010_Inaris_V5918

こんにちは、

昨日の成人式に出席された方に、

「ご成人おめでとうございます。

これからの人生は美しい波、荒い波、楽しい波の連続でしょうが、

それぞれの歩幅で進んでいってくださいね」

.

友人の娘さんが成人式に出席されたそうで、

「娘はさ、着物をレンタルしたんだけど、いくらだったと思う?」

と聞かれ、

「うーん、3万円!」

「大外れ?」

「じゃあ、10万円!」

「外れ、レンタル料が60万円もするんだよ?」

「え”?!!」

という会話をしていました。

近頃の成人の日は大変なんですね。

でも、普通の洋服でもいいような気がしますが。。

さて、こちらノースハワイは大波がやってきていて、

一番ブイは、25.6ft@16sec.と、

ものすごい計測数値を伝えている。

for 51101_4AM

この計測が昨夜の6:50PM、

その1時間前が24.6ft@17sec.、

1時間後の7:50PMに22.6ft@17sec.となって、

その後は20ft@17sec.とモンスター級のうねりが10時間以上続いています。

.

昨日はこのブイが朝10:50に「16ft@14sec.」と動いた。

こちらは日曜日だったこともあり、

うねりが入るであろう夕方まで待ってから、

ノアとリリコイリーフに行き、

それはいい波に乗ってきた。

R0016572

上の写真で、BD5 の横にある球体は、

このブレイク名の由来となったリリコイです。

リリコイは「パッションフルーツ」という意味のハワイ語で、

ここには野生のリリコイがたくさん落ちている。

ほんのり甘く、酸っぱい味で、サーフ後にはぴったり。

それが数百個も落ちているのだから、

不思議な場所です。

初めてここを見つけたのが約2年5ヶ月前で、

これはその日のブログ

「ハリケーンその後_リリコイリーフ発見の巻_アップルストアイベント決定!」

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/1744

をご覧下さい。

(読み返してみますと、

この当時の俺は赤ワインを飲んでいたのですね)

.

サーフ後はご覧のような夕焼け空で、

R0016585

大好きな焚き火にも力が入った。

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連日の大波で、浜には歩けないほどの流木が落ちているので、

焚き火は、かなり大きくなって、

積み上げた流木は最終的には背丈以上となり、

キャンプファイヤーとなった。

おかげでこの付近はすっかりきれいになりました。

今朝その場所に行ってみると、

満潮線よりも海側での焚き火実行だったので、

炭は全て満潮波に洗い流されていた。

浜もすっきりとしました。

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リリコイリーフは、

不思議なブレイクで、

いつも行くたびにその形と味付けを変えているが、

今日の波が今までで「一番エキセントリック』だった。

収まらないような西北西うねりで、

大きく揺れるように動く水平線を見ながら6時間ぶっ通しでサーフした。

R0016634

このロングランサーフは、

「流れが一切なかった」というフィジカル面に起因し、

さらには連日の「イナリーズ時速2kmの流れ」

には少し食傷気味だった反動なのだろうな、

と分析してみた。

イナリ寿司のお弁当を持っていったのだが、

足りなかったので、

ワイメアのビッグセーブにイナリ寿司を求めに行くと、

横はハマーH1だった。

この車の走破性能はものすごいそうだ。

いつか機会があれば、エルサルバドルの未開地で乗って、

新しいサーフブレイクを探しに行きたくなった。

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さて1月11日は、

『フォーカラット・デザイン公募』の発表の日でした。

応募日ブログはこちらです↓

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/9007

多くの応募をいただきまして、

本当にありがとうございました。

いただいた応募作品を純城と千葉公平さん、

そして私とで選考を重ねた結果、

今回の応募作品には「入選作」はありませんでした。

ただ、

1.コンセプトはいいのだが、製造などの理由で製品化が見送られた。

2.アイディアが斬新である。

3.実現に近かった。(または実現されていた)

という「佳作」がいくつかありましたので、

ここにそれを紹介して、発表いたします。

こちらに掲載されている佳作受賞者さまには、

副賞としまして、

「フォーカラットボード、1万円割引券(2011年1月11日まで有効)」

と、「NAKISURFステッカーセット」

を郵送いたします。

応募されたときにように

shop@nakisurf.comに

お名前、ご住所、郵便番号を明記の上、

題名に「フォーカラット佳作受賞」として、

メール送信してください。

【佳作受賞者】

イメージとして思いついたのが、ジンベイザメの餌を飲み込む大きな口でした。

1 ノーズにあるワイドコンケイブが斜面を吸い込むイメージです。

2 テールはストリンガーを舟底のように、BD3よりも高く

3 ムーンテイル

4 センターフィンはレイクを長めに ハイトを低めに (尾びれフィン)

5 踏み込むと加速するボード

画像

(アイスマンさま)

【佳作受賞者】

特徴は図(C)ダイヤモンドレールです、

50:50で図(B)ボトムがフラットでテイル付近に2本のチャンネル(コンケイブ)が入る。

テイル形状はクレセントテール。

そして、図(D)はテイル側からの図です。

デッキ側のテイルの両サイドは、レイルを入れやすくするようにテイルキックがあり、

テイルの中心は、ボー ドの中心ぐらいまで逆コンケーブが入ります。

これはノーズよりに浮力をもたせる用途と、

パドルの時に体をフィットさせるのです・
図(E)の横から見た図では、そのテイルキックが大げさに膨らんでいますが、

実際はもう少し緩やかです。
ワイデストポイントはボードセンターよりノーズよりになり、

フィンは専用のミニフィンが理想です。

シングルスタビや、フィンレスなどにも対応。

長さは4’11″前後で。

全体的に樽型で浮力たっぷりの厚め幅広です。

ボードロッカーはフラット。

または、

ミニロングボード6’8″前後の長さがあってもおもしろいかもしれません。

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(小倉さま)

【佳作受賞者】

オールラウンドと小波用の二本のセット販売。

(価格を控えめ)

基本は、初、中級者向け。

波と気分によって使い分けるのがいいと思っているのですが、

サーフボードって値段も高いし、家庭を持ってたりすると、

なかなか実際二本持つことはむずかしく、

小波用の板を乗った事がない人も多いはずです。
両方のボードが同時に痛む事は考えづらいので、一回両方持ってしまえば、

次回購入するのは1本でいいし、

ボードに対する視野も広がるはずです。

何よりこの特徴は、

「小波でも笑顔の人が増える」はずです。(グンゼさま)

【佳作受賞者】

レトロフィッシュブームの後に登場し、

オルタナティブボードフリークの間で、

話題のディスプレイスメントハルボードのボトム理論の一部をノーズ側に採用します。

(アウトラインは変更しません)

つまりアッパーレールにコンベックスロールボトムです。

ただ、あくまでノーズエリアでの採用であり、

パドル時の胸の下辺りからは通常のシングルコンケイブとなり、

ダブル・VEEとつなぎます。

それにともなってレイル・エッジラインも降りてきます。

(いずれもグラスホッパーを基に)

ハルボトムの特徴は浮力増にあるので、

それによりノーズ側のフロテーションを増大させ、

ローロッカーボードのパーリングを防いだり、

ターンの操作性を向上する。

(テイル荷重しやすくなる)

「スピードと浮遊感覚が魅力」

という長所をパフォーマンスボードにも味付けしたいです。

レトロフィッシュはその緩慢な操作性ゆえに、

パフォーマンス思考のサーファーには受け入れられにくかったものの、

その設計概念の一部が、

パフォーマンスボードにも採用されていることを考えると、

ハルボードの理論が有用なものになるでしょう。

(大多和さま)

【佳作受賞者】

私の案はレールに特徴を持たせてみました。
小波用にボリュームのあるレールを選択すると、

サイズパワーのある硬いフェイスの波では浮力が邪魔し、
レールワークが少し難しくなると思います。

そこで2段レールにし、

デッキ側には浮力を残しつつアンダー部分をほんの少しシャープにする事で、
ターンを楽にする。

そしてもう一つの特徴は、
ベンアイパのスティンガー(The sting)1988年復刻版をミニボードアレンジしてみました。

アイパの復刻版(The sting)を始めて見たのは、
部原の丸井セミファイナルだったと思います。
ジョン・シモオカが不思議な動き方をする板に乗っていて、

そのライディングのカッコよさに一目惚れして、

いろいろ調べた記憶があります

サイズは 5’11″ x? 18-5/8″ x 2-1/4″

Vが強目の板でした。
その記憶がミニボードとの融合を考えるきっかけとなりました。

「ミニボードの様な幅広の板に合うはず」

と妄想は尽きる事はありませんでした。

The sting復刻に近い位置のウイングと、

位置を下げたウイングでデザインしてみました。

絵のボードのサイズは 5’4″x 20″となります。
一番右のボードはスティンガーにせず、

レイルデザインのみ採用したデザインです。

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(ガナリさま)

ガナリさま考案デザインは現在純城が乗って、

大絶賛している「ツインスタビ・アイパデザイン」

と酷似していることもお伝えしておきますね。

.

佳作入選作は以上となりましたが、

ご応募を本当にありがとうございました。

選に漏れた方も落胆せずに次回また参加くださいね。

今日もNAKISURFに来てくださって、ありがとうございます。

大波の日も普通の波の日も、小波の日も普通にサーフできたらいいなあ、

と海の上で思っていました。