こんにちは、
そろそろクリスマスですね。
クリスマスというのはご存じ12月25日です。
しかし、ここ(アメリカ)ではなぜかその前からクリスマスなのであります。
これをクリスマス・シーズンと言いまして、
もうその時期で、拡大解釈するのなら
11月の終わりのサンクスギビング・デー(感謝祭)が終わった頃からでしょうか。
「日本のお正月」という概念と似ていて、
違うのはお正月は元日を頂点として、
なだらかな曲線を描きながらお祝い事と、
華やいだ気持ちが下降していくのに対し、
クリスマスはその25日に向けて、
どんどんと気持ちを登らせていくところだろう。
それを山登りで例えるなら、頂上まで登って、
後はヘリコプターで降りるという感じだろうか。
カリフォルニアに住んでいた頃は、
「クリスマスシーズンになると、
なんでみんな働かないのだろうか?」
とクリスマスというものがとても不思議だったが、
それを「三が日」や「松の内」として当てはめると、
なんとなくわかりやすくなることを発見したのです。
ということで、
こういうサーフボードのエージェントの仕事をしていますと、
この時期は工場があまり動かないので、
日本のお客さまの間に入って辛い思いをしていました。
しかし昨今の不景気で、アメリカ人も
「働かざる者食うべからず」
ということを知ったのでしょうか、
今年はよく機能しております。
クリスマスとは、
「イエス・キリストの降誕(誕生)を祝うキリスト教の記念日・祭日である。
『神が人間として産まれてきたこと』を祝うことが本質である。」
と物の本には書いてあるが、
なぜここまで世界中でポピュラーとなったのだろうか?
日本だとクリスマスはお正月の前祝いみたいになっている気がする。
当日のケーキ、そしてオモチャ屋さんとKFCが賑わっていて、
(若い頃は鎌倉のKFCでチキンを揚げるアルバイトをしていたが、
なぜこの日にみんなこぞってチキンを食べるのかを、
厨房内で論議しながら働いていた。ここでは関係ないですけど)
クリスマス本来の意味は置いておいて、
割とブランド的な意味でのイベントとなっている気がします。
こんなことを書いていると、
「あなたは神聖なるクリスマスを否定しているのですか?」
と、大量のメールが届きそうな気配ですが、
そうではなく、イベントごとに意味を知っていくことというのは大事だなあ、
と思ったのです。
こんな画像をいただきました。
国鉄恵比寿西口駅前にある恵比須さまが、
大きなクリスマスツリーに困惑しているようですね。
恵比須(えびす)さまと言えば、
七福神の一員、
そして「日本古来唯一の福の神」でありますが、
えびすさまは、
横に飾られた自分より大きなツリーを見て何を感じているのでしょうか。
とにもかくも今年も後17日すると年が明けます。
これで2010年になるのですが、
2010年って、2001に続く未来の数字でした。
どうか幸せで、めでたい年になりますように。
ちなみにこちらではクリスマス当日は全ての商店が閉まってしまうので、
(例外もありますが)
ご旅行されている方はお気を付けくださいね。
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枕(前置き)が結婚式の来賓挨拶みたいに長くなってしまいました。
そういえば、ハワイでの挙式は一切そんなことがなくて斬れ味が良かったですよ。
「人生には三つの坂がありまして?」
という説教もみんな知っているからあえて言わなくてもいい気がしますが、
きっと結婚式ではお約束のことなのでしょうね。
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ここからノースハワイです。
1番ブイが「6.6ft @ 10秒」
とうねりのサイズを下げてしまい、
大波ライダーは自称、他称を問わず波乗り休日なんだそうで、
大波乗りではない俺は、
こんな日は刺激的ですらあります。
「昨日究極的に良かった鞠黒リーフ」
に休日のノアを連れて行き、写真を撮り合ってきました。
小さいといってもオーバーヘッドはゆうにあり、
しかも遠くアリューシャン海域から届くパワフルなうねりということもあって、
ノアは沖には出ずに再生白波で遊んでいた。
もちろん無人で、どこまでも見渡す限り誰もいなかった。
この島の西側はおおよそこんな感じで、
それは鮫の被害が多かったからということと、
波を当てるにはギャンブル性が高く、
もし外すと、また90分近くかけてノースショアに戻らなければならない、
という地形的なこと、
さらには4輪駆動がないとブレイクまで辿り着けない等のアクセスによるものだろうか。
自分たちだけの足跡だけがある白い柔らかい砂浜、
次々とやってくる美しい波。
「こんなに美しい日に親子でサーフすることはプライスレス」
とマスターカードCF風のタグライン(キャッチコピー)が浮かんできたが、
そんな豊かで、ゆったりした日でした。
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撮影をノアと交代し、無垢の透明な海に漕ぎ出た。
前日と違うのは半分ほどに下がってしまったサイズと、
少し増えたレフト(グーフィー)波ということだろうか。
昨日の激しい高速リップをかいくぐっているので、
こんな日のサーフィンには『鎧袖一触』
(がいしゅういっしょく=敵を全く問題にしないことの形容)
という言葉が浮かんできた。
最近日本語に再び興味を持ち、
文体や色々を勉強しているので、
先日覚えたこんな四字熟語が浮かんできました。
こういうことって、
学生の頃は全く興味がなかったのですが、
きっと今が覚えたいときなので、
「国文」をもっともっと勉強して、
波乗りを文字で表現してみたいです。
今思いついた四字熟語があり、
それは、
「良波賢人(りょうなみけんじん)??? 」
(意味:いい波が良い人格形成に役立つさま、こと)
いかがでしょうか?
↑テイクオフはこんな感じで、
いい波に乗れるうれしさで跳ね上がろうとするミニボードを押さえつけ、
さらには波壁に張りつくのです。
これは「永劫回帰(えいごうかいき)」であるなあと、
これを書きながらそう独りごちるのあります。
もうこのレイルをつかむことに慣れてしまうと、
ほとんどの波で同じように波壁にセットしてしまうのです。
これは「永劫無極(えいごうむきょく)」ですね。
(意味:いつまでも続いて、極まりがないこと)
で、バックサイド写真ばかり掲載していてはつまらないな、
とファイルを探すとフロントサイドもありました。
↑これは最近好きなリップへのバウンスアクションで、
文字にしますと、
「テイルを長く踏み続けて、移動する重力感覚を愉しむ」という滑りです。
これを四字とすると『波際板返』となるのでしょうか。
最近ではこういったテクニックがよく雑誌で取り上げられていますが、
そんなことよりも大事なのは気分だと思います。
みなさんは波乗りできないときには、
どんなアクションを思い浮かべますか?
カットバック、テイクオフ、エアリアル等々ありますが、
俺の場合はいつもこの
「ごゆるりとフロントサイドボトムターン、リラックマ風」
なのです。
だから海でももちろんこればかり。(笑)
「ゆったりとして、心静かに楽しく過ごすこと」
という意味の四字熟語はないかな?
と辞書を引くと、
「悠悠閑適(ゆうゆうかんてき)」
とありました。
またもやバックサイドの波がやってきて、
「愉快適悦(ゆかいてきえつ)」だと波に乗り、
さらにバレル内では「油断大敵(ゆだんたいてき)」
だと気を引き締めました。
メイクしてインサイドまでやってきて、
「踊躍歓喜(ゆやくかんぎ)」と、このポーズをノアに決めました。
意味:大いに喜ぶこと。
こんな日の波乗りはうれしくてうれしくてたまりません。
「栄枯盛衰(えいこせいすい)」
意味:繁栄がいつまでも続くことはなく、いずれは衰える。
栄えれば滅びる世の中のはかなさをいう。
という言葉を知ったが、
サーファー、いや波乗道人の俺たちは、
「波枯盛衰(はこせいすい)」
としたらいいのではないか。
「明日のことは誰もわからないから、
今をしっかりと生きるのですよ」
と、母の言葉を思い出していた。
でもいい波の時は、
『未来永劫(みらいえいごう)』まで続いて欲しいと思うわけです。
明日はどんな波なのだろうか?
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https://www.nakisurf.com/brand/fourkarat.html
フォーカラットの艦長、千葉公平さんがハワイにいらしていて、
メインチームライダーの純城とミーティングを繰り返しています。
フォーカラットの魅力は、
チームライダー純と公平さんに尽きる。
つまり、世界のサーファーたちと対峙する純がいて、
その彼は日本人(ハワイ生まれですが)であるという
日本人にとって同一体格、
そしてコンテストから大波まで、
波乗りのファクター全てに「オール5」という優等生サーファー。
その彼が提案するサーフボードデザインを艦長公平さんに実現してもらうことだと思う。
公平さんについてはみなさんご存じで、
日本が世界に誇れるシェイパーで、
自身でもすばらしい滑走表現をされている方なのです。
今回純が立案したのが、
1)ケリー・スレーターが唱える「テイルの狭いクアッドフィン」
2)アイパが数十年かけて培った「速く抜けないツインフィン」
という二本。
これらは先日、俺がオアフ来島時に純とミーティングされて、
それを公平さんに伝えて、2)のツインフィンが完成しました。
スペックは60kg前後という純に合わせて、
5’6″ x 17-7/8″ x 2″ となりました。
純が言うには、
“The boards 1/4 wider than my regular board and 3 inches shorter.
This new board is incredible. I can go anywhere on the wave.”
とあり、
これをインテック社の翻訳機にかけますと、
「通常のボードよりも1/4インチ広く、3インチ短いのデス。
この新しいボードはスバラシイ、波のどこにでも行けるんだ」
ということでした。
このスティンガー風のテイルウイングを使って切り返し、
加速するのだそうで、
それはこんな風にビビッドに入っていました。
早速ダイヤモンドヘッドで乗った純から電話があり、
「WOW、最高デスヨ!早く発売シテクダサイ」
ということで、
滑走能力、回転性、全てにおいて新次元のものデス、
と興奮してまくし立てていた。
アイパの英知と、
公平さんの技術が融合したマスターピースが完成した瞬間ですね。
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さらにミーティングは続き、
そのクアッドフィンの詳細コンセプトを純が描きながら公平さんに説明し、
それが先ほど終了したそうです。
こんな風に製作が進められている新生フォーカラットをどうぞよろしくお願いします。
さらには俺が提案する
3)「誰にでも小波が乗れるようになるミニボード」
もこれからサンプル製作が開始されます。
4)のボードとしまして、
NAKISURFのお客さま、
このブログの読者からのフォーカラットのコンセプト、デザイン公募をします。
選者は公平さんと、純、そして俺です。
この三人、または一人をうならせる機能的なデザインをお寄せください。
最優秀作品には、
1.該当サーフボードの無料オーダー
2.フォーカラットのファミリーメンバー権
3.フォーカラットのプロモショーン品進呈(ステッカー、T’シャツなど)
4.モデル名の命名権
という4つの商品を用意しました。
締め切りは来年の、2010年元日までです。
(受賞発表は1月11日とさせていただきました)
どうぞ奮ってご応募くださいね!
*作品はショップメール shop@nakisurf.com まで、
題名に「フォーカラット・デザイン」として、
画像添付がある方は、合計ファイルサイズが500kを超えないようにお願いします。
(500kを超える画像が添付されていると受信できませんのでご注意を)
どうぞよろしくお願いします。
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昨日『MILSOLビーニーLITE』
という商品の打ち合わせをしたリリーちゃんによると、
「街には車が少なくなりました。
けれど高級車が増えたような気がします」
ということで、
これはラルフエリちゃんが送ってきてくれた伊東市の国道風景です。
スーパーカーブームなのでしょうか?
そんな『有頂天外(うちょうてんがい、有頂天を極め、さらにその上の状態)』
という人たち、
波に乗って、舞い上がっている人(俺ですが。。)。
そんな景気と気持ちとは関係なく、
時間は進んでいきます。
忙しい師走、しかも2009年の師走は今だけなので、
たっぷりと楽しんでくださいね。
今日もNAKISURFに来てくださってありがとうございます。
ショールームの火曜日は誰が出勤するのでしょうか?
そうだ、『冬のボーナスキャンペーン実施中』です。
とってもお得なのでよろしければお使いください。
ではまた明日。
今日にもありがとう?。
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