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naki's blog

【サーフィン研究所特大号】無人絶好千葉インポッシブルの日曜日_(2718文字)

今日はジェフリーズだと思っていた。

長潮満潮だけど、

風が南から吹き込むらしいけど、

今日はジェフリーズが良さそうだった。

Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″

Captain TW Twin FCS

Impossible, Chiba

.

昨夜は都内にいた。

(ワインバーに二郎くんはいなかった)

と言っても中野。

映画『千と千尋の神隠し』内に

油屋が出てくるが、そのジャケット。

私の希望を言えば、

油屋の手ぬぐいが欲しい。

このお店が入っている中野ブロードウエイを基調とし、

「古書うつつ」を転換とし、

フジヤカメラ、

名店第二力酒蔵では、

仮想京都酒蔵館をするようになった。

利き酒30種の凄み。

気になったのは、

良く晴れた土曜日だというのに、

アベノミクスがいけないのか、

バブルでないからか、

街はガラ空きだった。

閑散とした街でも、

「押さえ」が決まっている店もあった。

こうして市場風景を醸し出す店に行きたくなる。

内容重視は言うまでもないが、

ビジュアルは重要であります。

さて、本日。

夜明けに起きて、

ツナくんと波会議。

長潮の満潮が二回もやってくる朝だった。

けれど、

前出したようにジェフリーズ周辺が良いと、

一宮海水浴場に到着すると、

なんだか駐車場が熱を帯びている。

サーフィン支部のテントが建ち並んでいたので、

「コンテストだ」

そうピンと来た。

全日本選手権の支部予選なのだろうか、

3サイト、

いや4サイトくらいでやっていて、

駐車場が満車になっていた。

人出もすごい。

中野の街がここにあったら大賑わいであろう。

「競技の未来はあなたたちです」

「点差の緊張」

「真剣勝負」

そんなコピーが浮かんでは消えた。

ジェフリーズに行くと、

普段20〜30人で混雑認定のブレイクが、

軽く50名は入っていて、

これでは乗れない人も多いだろうと、

その人たちの気持ちとなって悲しくなった。

隣のタキビシピークまでも混雑認定で、

競技者たちも多いのか、

気が立つほど多くの波が乗られていた。

そこで一案。

「インポッシブル」

ちょっと遠いけど、

見に行ってみると期待通り無人だった。

さらにサイズ的にもこの辺りで一番大きかった。

波と雰囲気に畏怖したツナくんが、

焦った顔をしたのを見逃さなかった。

風が入っているけど、

吹き始めの特性で回っているようで、

サイドからオフショアに振れたりしていた。

昨日から連絡が来ている仲間たちに連絡する。

具体的には瀧朗、バリの山崎さん。

しょう寅杉本さんも付近にいるらしい。

ツナくんに

「市原マーちゃんに連絡できる?」

「ニューボードで向かっているそうです!」

そんなことになった。

みんなを待てないので、

ひとりパドルアウトする。

インポッシブルは、

ご覧のような護岸があるおかげでバックウォッシュがすごく、

300mもの浜だけど、

たったこの10m程度のところをサーファーは出入りしなくてはならない。

今日のように南風の南東うねりは、

ここから北側、銚子側に流れる。

(人口的なものを入れると、海の摂理が崩れてしまいます)

さらに書くと、

本日程度の波があれば、

普通のパドルでは流れに逆らっては進まない。

テイクオフするようにパドリング出力を全力まで上げると、

やっと前に進むのでありました。

(某波情報では、頭くらいのハードコンディション)

結局セッション中には誰もやって来ず、

ひとりでセッションを終える。

冒頭の画像のような忘れられない波を得た。

(上の画像ではなく、最初の画像ということ)

駐車場に戻るとき、

しょう寅さんがやってきた。

「もう終わりすか?」

「うーん、もう終わりだけど、またサーフできるよ」

「波かなりいいですね。やりましょう!」

「流れがすごいぞ」

「流れがすごければ、ときにすばらしき波に巡り会うのです。

盛者必滅会者定離(せいじゃひつめつえしゃじょうり)、

波が崩れるときの『刹那(せつな)』ナキさんあなた、

ここがすばらしく輝いております。

今日こそがいい刹那に恵まれておるかもしれない。

しかし、月に群雲、海に流れ、インポッシブルに南風、

一寸先の運命が分からないところにサーファーの哀しさがあります」

「うわ、すごい。口上だ!ひさしぶりだね。もっとできる?」

「風の始まりが太東なら、この南風の始まりが奄美大島と来て、

果樹園は高知森本果樹園、一流寿司の始まりがスシローと来る!」

「来る来る!」

「英語の始まりはABC。波乗りの始まりはデューク・カハナモク。

さてさて、こちらお立ち会い。どうだいナキさん、南風にインポッシブル。

夢に見た無人波だぜ、ラカ法王のサンエーハイツ、天の川の弓ヶ浜ってね」

そんなことになった。

夢枕獏さんの『陰陽師』ではないが、

そんなことになった。

市原マーちゃんもやってきて、

ECの新作シングルフィンと来たもんだ!

しょう寅さんの口上が移ってしまった。(笑)

再びサーフすることとなりまして、

こちらしょう寅さんのエンデバードロップ。

(Space Shuttle Endeavour, OV-105)

こちらチャレンジャー号。

Space Shuttle Challenger (OV-99)

波は時に不条理でありました。

ツナくんのシャンパンクルーズ。

知らない人には何を言っているかわからないので補足すると、

ツナくんの乗っているのがNATIONのシャンパンというボードで、

ゆらゆらと滑っているという意味でございます。

市原マーちゃん、

重役出勤。

マーちゃんはいきなり良い波に乗って、

ニューボード300mライドを達成していた。

すごい!

マーちゃんお得意のロングライド。

乗り継ぐと、

向こうの堤防まで行くことができる。

ただ、というか、

実際には流れが逆なので、

戻ってくるまでには30分を要するほどのロングライド。

次はソウルサーファーの最右翼、

瀧朗がやってきた。

波の見極めがいいから、

ひどい目に遭わないのもベテランサーファーの特徴。

キャッチサーフの7フィート。

先ほど彼とツナくんとで一口茶屋(ベイシア内)で食事をしていたが、

「ラムちゃんがね」

「旦那の京都でゴールデンウィーク」

「やれやれ」

瀧朗はほとんどおよそそんなことを言っていた気がする。

これが悪名高きインポッシブルのインサイド。

ここからは上がることができないので、

流れに逆らって長時間、

無常なほどにパドルバックするか、

または一度沖に出て戻るか。

どちらにしても半時間はかかる。

インポッシブルの光と影。

最後に超重役出勤でバリの山崎さん到着。

「今日は南風なのでサーフするのはあきらめていました」

東金のヘビーローカルであります。

「良い波に乗るには苦楽を伴う」

山崎さんの名言が飛び出したインポッシブル。

そして千葉の日曜日。

Happy Surfing!!