昨日もここに書いたが、
コンテストデーだったようで、
各地に支部テントが並び、
多くのサーファーたちを集めていた。
その混雑を避けるようにインポッシブルに行ってみると、
無数の極上波がやってきていた。
(サバ手をマーちゃんに披露する私↓)
Tyler Warren Big Dream Fish 6’7″
Captain TW Twin FCS
Impossible, Chiba
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最初は独りだけのセッションだったが、
2ラウンド目は、
ツナくん、しょう寅杉本さん、
マーちゃん、タキロー、
タキロー友人ジュジュくん、
そして山崎さんの順にやってきて、
セッションは熱を帯びて行った。
事実1(結局私たち以外は誰も来なかった)
事実2(コサカイさんというNAKISURFのCOOLな愛読者がチェックしに来られていた)
南風7m、そして割と強い南東うねりだったので、
流れがすごく、
よって絶え間なくパドリングをすることになった。
休むとすぐに流される。
1時間もすると、
背中は張り、
肩は痛み、
目は潮飛沫によってかすみ、
体幹が緩み、両膝が開き気味となった。
インポッシブルは、
400mもの浜。
ここは波が斜め横を向く『サイドウェーブ現象』が起きる。
Mar Chan at Impossible
EC Surfboards Free Ride 6’8″
.
市原マーちゃんに嫁いできたフリーライド68ちゃん。
この嫁ボードは美しい。
人間界で言うところの超美人である。
身体のラインもすばらしく、
身長高めでライディングラインも美しく、
そして勇敢だった。
感激して、
どんなボードなのかを知りたくなって検索すると、
そのまま開いてみると、
Free Ride
思想と情熱をそのスタイルに
こんな方にオススメ!
- 海外トリップ用にリーフの硬い波質に対応したボード
- ロングボードから短いボードに移行する方
- ショートボードからミッドレングスへの入口に
- ダウンザライン愛好家
- 細かい技を繰り返すよりも真の高速グライドを体感したい
こんな波にオススメ!
- 面のきれいな波
- サイズのあるオープンフェイス波
- ポイントブレイク(マッシーからバレルまで)
- ロングウォールのセットアップ
キーワード
ミッドレングス、リラックス、クルーズ、大きなマニューバー、レイルトゥレイル、オルタナティブ、ビーチ&リーフ、台風波、ドライブ
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こんなことになっていて、
しばし読むと、
「面のきれいな」というところ以外は全て納得できた。
マーちゃんはデコボコ波面を高速滑走していたので、
この箇所を改訂するかどうかをNAKISURFチームと話してみる。
インポッシブルのサイドウエーブに話を戻すと、
南側にある大小の堤防からのウエッジのかき集めと、
浜の角度による宿命というか、
才能によるものだとわかった。
堤防の沖からテイクオフし、向こう側まで乗ると、
「直線距離で500mはあるかもしれません」
測量士のツナくんが言っていた。
(↑これは昨年の夏。この日も長い波でした)
.
けれど、流れがすごいので、
そんなことをしたら、
1時間かけてパドルバックするほどの海洋体験、
いやインスタント武者修行となる。
この浜を知らない人はこういうだろう。
「そんな距離を乗ったのなら上がればいいのに」
「いや護岸で上がれないのです。
ですので、ここはパドリング自慢の中級者+のみです」
「だから空いているのですね」
「悲しいのですが、そういうことです」
この元々は砂浜だった。
そこに護岸という名の破滅がやってきた。
海岸侵食を食い止めるという名目で、
ありとあらゆる形のコンクリートを砂浜に作ったが、
海にかなうものはありますか?
侵食されたらコンクリートがむき出しになることは知っていましたか?
そんな問いかけを行政にしたくなる悪行。
とにかくここはかなり危険です。
(きっとじきに立ち入り禁止となる)
衛星からの画像。
『護岸』という単語を
『滅岸』と書き直すとわかりやすい。
悲劇である。
バカボンパパならこう言うだろう。
「感激のはんたいなのだ!」
そこまで昔ではないのに、
現在は画像に存在する砂浜が一切消失している。
護岸に直接波が当たっている。
さらに護岸工事をしようとしている。
私の夢は、
この入れられた護岸を元通りにすること。
四国徳島のレキくんも同様である。
これに大多数の賛成を得られたとしても、
入れるときよりも莫大な費用がかかるらしく、
今のところ私たちは、そこに対して案も策もない。
Katoku Beach, Amami Oshima
Drone shot by @Yutogreen
.
奄美大島の嘉徳海岸のことをここで何度もお伝えしているが、
純潔だった嘉徳にすら、
この2019年という現在にも関わらず、
『護岸』という名の悲劇が訪れようとしている。
下にリンクしましたので、
どうぞご覧になってください。
私たちは毎日海に行きます。
最近そうなってきました。
日本は古くから、
「海は危ないから」
そんな名目で目を閉じさされ続けてきましたが、
人間は修練すれば海で遊べます。
流れを読めます。
もし流されたとしても、
落ち着いていられます。
陸にたどりつく流れを見つけて戻って来られます。
海の遊びは最高です。
心の病すら治す。
もっと多くの人がすばらしい海を感じられるように、
ゴミ等はもちろん、
安全で、
人工物のない海で遊べるように。
そんな未来に向けて書きました。
さてインポッシブルに話を戻すと、
護岸からのバックウオッシュ。
勇敢なしょう寅杉本さん。
それにしてもこの前方の斜面、
そんな視界がすばらしい。
ツナくんの前で
『いちびりターン』を繰り出しすしょう寅さん。
彼の口上が浮かぶようである。
満足ライディング、
いわゆるマンライですな。
「こんな真剣な波は四国以来です」
そう言い切ったしょう寅さん。
ツナくんは、
インポッシブルのセカンドピークに陣取り、
極上波を滑っていた。
上記したように流れが強いのと、
陸に上がれないのでパドリング無限地獄であるが、
ツナくんはパドリングバックに30分、
いや1時間かかろうが、
なにくわぬ平気な顔をしていた。
さらにはパドリング速度を落とさない鉄人セッションだった。
総合計で何kmパドリングしたのだろうか?
乗った本数を距離でかける。
マンライが200m、
中ライが100m、
ちょいライが50m、
これにそれぞれの本数をかける。
単純計算で4km強もあった。
流れというファクターを入れると5、6kmものパドリング。
書いているだけで背中が張ってきた。(笑)
□
嘉徳海岸の危機を知ってください。
お願いします。
Happy Surfing!
Happy Life!!
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