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naki's blog

お酢味のキリモミドロップ来襲注意報のキングギドラ波_25年前の名刺_(2010文字、短編です)

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こんにちは、

ノースハワイは北西ブイが数値を落とし、

今夜、明日から入る新しい北西うねりの準備をしている日です。

そんな日はサーファーはいつものように誰も来ません。

ただ、早川さんと山田さんがノースショアからやってきて、

激掘れイナリーズを堪能していました。

10ft.@15sec./NW325o

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COLEピストルにお乗りの早川さんの特技は

『トム・キャロルのマネ』↓

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こんなに体が柔らかいとは思いませんでした。

どうやったらこうなりますか、とたずねると、

「あのですね。お酢を毎日飲んでいます」

「お酢ですか?」

「お酢です。お酢は体を柔らかくするのですよ。知らなかったのですか?」

ということで、これからはもっとお酢を飲もうと思いました。

俺と早川さんのノースショア時代(1990年頃)の盟友Kさんから

「早川さんのキリモミ写真を撮ってください」

というご要望メールがあった。

「いつも一緒にサーフしちゃっているからむずかしいです」

と返信しておきましたが、

あの『キリモミドロップ』の連続写真があれば、

USサーファー誌の『EXTRA』程度の特集は飾れると思っている。

写真がないので文章で説明すると、

基本的には、

「テイクオフの際に飛ばされる」

ということです。

もっと詳しく言いますと、

「テイクオフの時にリップと一緒にボトムめがけて急降下する」

というのがそのキリモミドロップの定義です。

その際に重要なのは、

「ボードと体が一体になっている」ということでしょう。

初披露の際は、

これに80度近くのひねりを加え、

ボトムに到達するまでにキリモミ状に落下していった。

しかもボードの上に寝そべったまま、

いや、しがみついたままの早川さんの体があり、

そのままキリモミ状に落下していくのは、

俺の26年というサーフィン歴でもかつて見たことがなかった。

そのときにちょうど居あわせ、

一部始終を目撃したカイル鞠黒が驚き、

「Who is that?(誰だあれは?)」

「俺の友だちだよ」

「あいつ大丈夫か?」

という会話をしたことをまだ覚えている。

ちょうど2年前のことでした。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/1892

早川さんはご無事で、

今日も元気でサーフしていますが、

あれは体がまっすぐになったままインパクトの衝撃を喰らうので、

脊髄損傷とか、

背骨骨折とかしてしまう大技であることをお伝えしておきました。

「今年はキリモミは控えています。イナリーズをなめていました」

とおっしゃる早川さんは、

リップの上で降りられないと判断すると、

「ボードから飛び降りる」

というバージョンアップを果たしたようです。

それにしてもこんなキングギドラ波は、

普通にはテイクオフできませんよね。

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先日の「ゴジラ波猛威感謝デー」では、なんと17本のボードが折れたという。

(ドミンゴ報告)

エアスピットという空気の吹きだしも厄介で、

それは空気ではなく、泡が吹き出されてくるので、

バレルの中で押し倒されてしまうこともあった。

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このスピットを見て、

キングギドラが大きく口を開けているように見えるのは俺だけだろうか?

これはB総帥のトラック。

この凝った足回りはわかる人にはわかるので、掲載しておきますね。

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今ワイメア映画館でやっているのが

『ザ・プリンセス&ザ・フロッグ』で、

「これはスペルが違う」とノアが指摘していたけど、

ほんとだ、FrogがProgとなっている。

ディズニー映画初のアフリカ系の女の子が主人公だそうです。

でもよく見ると日付まで先週のものですね。

そのくらい緩いのがノースハワイぽいなあ。

movie

(おまけ)

自分の「初名刺」を初公開します。

これは波乗りをはじめてからずっとお世話になっていた長沼サーフボード(現ブルーワー)の

シェイパー下重さんがバリに行かれたときに作ってきてくださったプラスティック製の名刺。

それをおみやげにいただいたのです。

naki_first_name card(Blur)

テストライダーとか、角が丸かったり、

虹色に印刷されている名前が今見ると少し恥ずかしいけど、

ちょうど20才になった当時はものすごくうれしくて、

近しい人に配り、それをD先輩が保管していてくれたのです。

「すばらしい80年代でしたね」

とD先輩と話していました。

下重さん、ありがとうございました。

自分ではこんなおみやげをいただけることを想像すらできませんでした。

「フレちゃんのファンでした?」

と登場したのは飯田橋経由週末太東岬在住のあっこちゃん。

長老フレディも「なんだか最近俺は有名だな」

とうれしそうにされていました。

おふたりの2ショットをパシャリ。

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イルカと一緒にサーフした日もどっぷりと暮れ、

そらには無数の星が見えます。

あれが何百光年も離れている光とは思えずにずっと見上げていました。

日本のそらも星が出ている時間ですね。

すばらしい夜をお過ごし下さい。

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

明日はどんな波なのかなあ?

どうぞ暖かくしておやすみなさい。