新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

バックドアって?_いつも波乗りを見てくださる早川さん_小さくなった日に「挑むサーフィンをする方法」_パンダ猫の言語って?_麺道有段者が推薦するサーモン・スパゲッティ編_「naki’s blog 特選アーカイブ集」のご紹介_(3888文字、中短編です)

20100119_inaris_T6702

こんにちは、

こちらノースハワイはうねりの谷間で小さくなってしまいました。

上の写真は俺たちのセッション風景で、

左から好青年山田さん、キリモミ早川さん、そして俺です。

水が冷たくなって、

スプリングスーツでないと震えてしまうほどですが、

今日はなんと波乗り写真を撮ってもらえるということで、

短時間集中だと思い、トランクスでサーフ決行しました。

下の写真はノースショア歴25年という早川さんのバックドアバレル。

2010_Hayakawasan_T6631

さすがだなあ。

「バックドア」というと、パイプラインの横にあるブレイク名だと思いがちですが、

他の使い方が一般的です。

それはこうして、「ピークの後ろ、奥」という時に使うサーフ用語なんです。

「この波はバックドアからでないと、テイクオフできない」

とか、

「あの人はあの波をバックドアから入っていって、メイクした」

という使い方をするので覚えておくといいでしょう。

さて、俺はと言いますと、

ボンザーフィンの面白さにはまり、

俺のオリジナルなスペシャルボードを使用するのを忘れていました。

バックアップボードとして、

車内に放置していたので、溶けてガビガビになったワックスを落として、

ピカピカのAVISO BD3。

それにしても、ほぼ2年も使用しているのに原型を留めているのがすごい。

これがポリエスターだったらとっくに飾り物になっているでしょう。

しかもノースハワイの強波で巻かれたり、

やっつけられたりしているのにしっかりと、けなげであります。

ステッカーとデッキパッドが寿命らしく、

そろそろはがれてきました。

これだけ使えば当然ですね。

取り替えないとなあ。

それにしてもAVISOボードは美しい。

R0016807

ノーズ部に貼られたサンプルステッカー。

オリジナルデザインに忠実なのだが、

切れ込みが細かく、そして多すぎたようで、

目の飛び出るような見積もりとなってしまい、

製作を断念した経緯があります。

サンプルは3枚あって、一枚はここ、もう一枚はサビタへ、

最後の一枚はカビカあっちゃんのバットフィッシュに貼られています。

R0016821

波はこうしてフラットだが、たまにくるセットだけがブレイクしていた。

誰もいないから左右もそうだけど、

沖に行きすぎず、岸に寄りすぎない位置取りが難しかった。

20100119_inaris_T6642

この波は、いつものように掘れ上がるので、

こんなテイクオフとなって、一瞬だけ無重力を味わえた。

20100119_inaris_T6644

下の写真もまだ同じ波です。

写真をトリミングせずに拡げていくと、

前方トップに早川さんが見えました。

早川さんはいつもこうして見ててくれるので、セッションが盛り上がるのです。

20100119_inaris_naki_T6650

これがD先輩だと、そのお顔は沖を向いているか、

左を見ているかで、まったく盛り上がらない。

逆にこっちが先輩のサーフィングを見ていないと、

「大先輩がサーフしているのに見ないとは、笑止千万な不届きな奴だ」

と叱られて、「理不尽だなあ」と愚痴をこぼしていたのを思いだした。

さっき出てきたカビカあっちゃんも「見ていない派」で、

前回のソフトサンドリーフセッションでは、

彼のお顔は全て沖を見ていました。

だから話がかみ合わなかったのですね。(涙)

こうして写真を撮ると、証拠というか、よくわかります。(笑)

早川さんのバレルもしっかりと見届けたので、

今夜はおいしいお酒を一緒に飲む約束をしているんですよ。

これもサーフィンの愉しみですね。

hayakawasan

これはこの早川さんの下の段掘れしているセクションも高速で抜けていき、

そして最後はこの砂を巻き上げたセクションもエアスピットと共に脱出し、

うれしきマンライ(満足ライディングのこと。cオガマさん、カカイさん)波でした。

20100119_inaris_naki_T6665

カメラのバッファがここまでだったようで、

この後の写真はなかった。

こんなに長いバレルを撮っていただけるのならRAW設定でなく、

JPEGにしておけばもっと枚数が撮れたと悔やむが、

RAWファイルの美しさにはかなわないから仕方がない。

下の写真は俺のバックドア。

ピークは前方5?6m先にあり、

バレルが深く、丸いので、

内部を走ることができるからこんなに深くてもメイクできるのですね。

20100119_inaris_T6615

上の写真を見て気づいた方も多いと思いますが、

一日ノーリーシュで通しました。

これは、

1.波をよく見る力を養う

(変な波に乗ると、やられてしまう=ボードを流す)

2.どんなことをしてもダックダイブする勇気と根性をつける

(ずっと痛かった左手首が完治したのもあります)

3.もし流したときにきちんと泳げるようにしておく

(イナリーズは流れがあるので、ここでもビシリと泳げるようにしておきたい)

4.つぶされるときは必ずバレル内で

(もしバレル内で潰されれば、円運動の中心になるからボードは岸に流れない)

5.ウオーターマンへの挑戦の第一歩

(リーシュに頼らず、安全に岸まで戻ってこられるように)

.

という五箇条を持って臨みました。

さらには「誰もいないから」ということに他ならず、

もし流しても誰にもボードをぶつけることなく、

全ては自己責任で泳ぐのです。

実際に「波のある海で泳ぐ」というのは、

エクストリームに辛いので、

普段の日にも泳いでおくことをオススメします。

いつかのブログで、

「【波乗り鍛錬シリーズ】海で泳ぐ、泳ごう!」

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/7611

というのを書いたので、ご参考にしてください。

鍛錬をするかしないかの違いは、

大波の日にリーシュを切って、

岸に戻れずに救助されるのか、

または平気で泳いで帰って来られるのかの大きな違いです。

しっかりとしたサーファーになるには、

「泳げる能力、体力」というのが重要なのですね。

そんな話をしていたら、早川さんが『トム・キャロル』をしていました。

R0016795

どうしてこのストレッチングをトム・キャロルというのかを伺うと、

「昔に部原のマルイプロがあったときに

トム・キャロルが海に入る前にこの動きをされていたんですよ。

それでマネしてみようかな、

とお酢を飲みながらやっていたらできるようになったんですよ」

(トム・キャロルは往年の名サーファー、元世界チャンピオン)

http://en.wikipedia.org/wiki/Tom_Carroll_%28surfer%29

ということです。

昨日のブログにこのことを書いたら、

何人かの読者から「お酢を飲んだって体は柔らかくなりませんよ」

とご指摘をいただいたが、

信じるも信じないも早川さん次第でして、

結果として彼はここまで柔らかくなったのだからそれはお酢の効用だと思いますよ。

下の写真はお酢を飲まずに柔らかくなったパンダ猫です。

体重22パウンド(約10kg)の大きな牛柄さん。

顔が大きいのでボス猫系なのだが、

気が弱いようで、

さっきは山田さんを見かけると、怖がって逃げていった。

「大丈夫、山田さんは好青年なんですよ?」

と伝えたが、

パンダの日本語は「ご飯」と、

「パンダ?」、そして「ダメ!」しか理解していないようです。

ハワイ語なら通じるのかな?

「マハロ・ヌイ(どうもありがとう)」

R0016789

本日のランチは「サーモン・スパゲッティ」としました。

R0016690

自称麺道八段なので、気合いを入れて目を三角にして作ったらおいしくできました。

(自称した日はこちらです↓)

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2101

.

この作り方は、少し多めに塩を入れたお湯で?を茹で、

その間にフライパンでソースを作ります。

.

多めのオリーブオイルを暖め、赤唐辛子を入れ、

適当に切ったキャベツを入れて炒めます。

ポイントはオリーブオイルを熱くしすぎないことです。

熱くしすぎると、唐辛子から”えぐみ”みたいなのが出て、

味が変わってしまうのです。

?の茹で時間の半分程度になったら、

(12分なら6分)

そのソースパンにサーモンと小さく切ったブロッコリーを入れ、

少し火が通ったら、黒こしょうをし、

?をゆで汁を切らずにどばどばとトング等でソースパンに移します。

このゆで汁に塩味が付いているので、

それで味が付くというわけです。

食前にチーズをかける人は薄味に、

かけない人はここで味を決めちゃいましょう。

トングで?とソースをよくからめましょう。

オリーブオイルと、ゆで汁が撹拌されて乳化し、

味が渾然となってきたころには?は固め(アルデンテ)となるでしょう。

白ワインやスパークリングワイン、

唐辛子を多めにすれば、ビールに合いますよ?。

どうぞめしあがれ?。

さて、このブログも1,382回の投稿を数えまして、

これもひとえにみなさまのご愛顧があってのものだと強く感じております。

単純に1,382を年日数の365で割ると、

3.797年という計算となりました。

ということはもうすぐ4年になるのですね。

そこで他薦、自薦で

「naki’s blog 特選アーカイブ集」を作ってみました。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/topics1

お時間のありますときに、どうぞご覧になってください。

マエストロとか、対決シリーズには自分で驚きました。(笑)

もちろん自分でもたまに読み返すのですが、

その時は誤字や誤表現を修正するセッションとなり、

大忙しとなるのです。

でもこうして長期間の「日記」が残っているのって、

3日坊主の自分では考えられないことで、それはうれしいことです。

病欠もないのだから、健康にも感謝しております。

今日も、きっと3.797年前からNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

明日もしっかりと書きますので、どうぞお越し下さいね。

アロハ?♪