こんにちは、
サーフタウン、サンクレメンテから船木です。
この街は行き交う車までもが、こうしてハングテンで手を振ってくれています。
それにしてもこのアートはコミカルで、そしてポップで好きだなあ。
いつかNAKISURFのアートをお願いしてみよう。
その前にこのバーバーで髪を切ってもらわないと。
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さて、昨日の続きなんですが、
サンクレメンテからハンティントンビーチに移動する。
ハンティントンビーチは、OPプロ、
USオープンで知られるアメリカでは最大規模のサーフタウンである。
サンクレメンテからだとフリーウエイで30分の距離。
俺はPCHと呼ばれるパシフィック・コースト・ハイウエイが好きなので、
その一般道で行くと、約70分の距離。
ワーナー通り、
スレーター通り、
そしてゴサードから工場モールに入ると、
ドッキー、つまりサーフ・プリスクリプションズの工場がある。
コールでさえ持っていないという自社工場を持っているメーカーである。
この工場では、
サーフボードシェイプ
エアブラシ
ラミネート
ホットコート
フィンボックス
サンディング
ポリッシュ
バフィング
という行程を行う各部屋があり、
ここで自社製品ドッキーが愛するスタッフたちで日夜製作している。
今回はサプライズがあり、
ドッキーが俺にイナリーズ用ボードをシェイプしてくれていたのだ。
ブログを見て、
あのゴジラ波にBDシリーズで乗っている俺を不憫に思っていたようだ。(笑)
そんなことはなかったのだが、
シェイパーからしてみると、
「こっちの方が楽だよ」
ということなんでしょうね。
5’5″ x 18-3/4″ x 2-3/8″
長さを除けばガンのサイズ。
これはコールのX10と同じコンセプトのノーズを切り詰めたガンタイプボードで、
違うのはベースがブッシュワッカーになっているということ。
これは幅広ボード愛好家の俺に併せて、
このデザインを思いついたということで、
さすが一緒にエルサルバドル、奄美とサーフしてきて、
その観察眼がこうしたスペシャルシェイプとなっていくのだなぁ、
とじわり感動した。
そういえばイナリーズでもカマレイ・アレキサンダーや、
リーフ・マッキントッシュたちがこのX10系に乗っていて、
それは美しい安定したテイクオフを見せていたが、
俺もあのようにゴジラ波やキングギドラ波に入れるのかと思うと、
少しうれしく、そしてちょっぴり恐ろしく、
ボードを持った手が震えた。
大波用のガンを持つときはいつもこうで、
けれど、
その圧倒的な波の圧力感覚を知っているということがうれしく、
そして誇らしい。
ボードのデザイン決定に至る全てを創造者であるドッキーにこうして聞き出し、
全ての疑問と情報を連結させて理解していった。
ドッキーありがとう!
来週にはイナリーズに帰るので、乗ってみますね。
絶妙なるフィン位置の決定事項をさらに彼のオフィスで伺い、
これは小波から35ftまで滑る大波ライダーのイエン・バトリックのワイメア用、
マーベリックスボードも同様にシェイプしているのだそうで、
そういう確かな人が乗っているのは、
大波世界では重要なことで、中波人としては安心できるのです。
で、スタイルマスターのドッキーと話していたら、
NAKISURFでももっとドッキーシェイプ、
「SURF PRESCRIPTIONSボードを乗っていただきたい」
ということで、
色々なトピックのミーティングをしていたら外はすっかり闇に包まれていた。
上記したが、ドッキーは自社工場があるということで、
「オーダーをいただいてからの納期を早める」
ということはどうだろうか?
と思い立った。
現在もドッキーシェイプに「超ラッシュオーダー」
というオプションがあり、
これはカスタムオーダー決済終了後1ヶ月で完成するように
「大至急」という製作をプラス80ドルで承っていたが、
1.これを3月14日まで弊社負担、つまり無料として承るということ。
2.さらに、ドノヴァンを始めとするライダーロゴである『2ヘッドレイヴェン・ラミネート$20』
を無料で両面封入($40相当)いたします。
3.DOCのカラー(エアブラシまたはペイント)オーダーが通常価格の半額となります。
4.カスタムオーダー料(20ドル)が無料。
というドッキーシェイプをお試しいただけるという
『SURF PRESCRIPTIONSに乗っていただきたいのですよープログラム』
という長い名前の、
すぐにボードが手に入るお得なプランをご提案させていただきました。
詳しくは本日のスタッフブログをご覧ください。
https://www.nakisurf.com/blog/staff/archives/7416
(*注意)
カラーボード(エアブラシ、ペイント)はプラス1週間、
グロス&ティントはそれぞれプラス1週間、
EPS製、POLY EPOXY/HYBRID製はプラス1週間、
パラボリックストリンガー(EPS製のみ)はプラス3週間、
と特別納期(4週間)に加えてのオプション納期もどうぞご確認ください。
ぜひぜひこの機会にドノヴァンも大好きなドッキーシェイプをお試しくださいね。
ボード性能は私が保証します!(太鼓判)
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サーフ・プリスクリプションズがロックンロールなら、
食のロックンロールの殿堂である『カフェヒロ』に行ってきました。
いつもどうしても食べたく、
ノースハワイからも通ってしまっている『カフェヒロ』
はハンティントンビーチの内陸、サイプレスにあります。
10509 Valley View StCypress, CA 90630
(714) 527-6090(日本語でも)
オーナーシェフであるヒロさんの創る料理はざっと思いつくだけで、
フレンチ、イタリアン、メキシカン、日本食、
中華、韓国、地中海、スペイン、北欧とあり、
まさに多国籍の様相を帯びているのであります。
しかもどの国の人が食べてもうなってしまうほどのお味で、
贅沢な時間が味わえるのです。
今宵は、コースをお願いし、
「南イタリア直送のリコッタチーズ」から厳かに始まり、
「イカと大根のシチリアン・ポルコ・ビアンコ・オリーブオイル和え」
(ポルコ・ロッソは紅の豚ですね)
「バッファロー・モッツレラチーズと、タケノコのMediterranean(地中海風)」
「サンタバーバラのウニ・スパゲッティ、リンコン風」
「東京都中央卸売市場築地風、黒マグロのづけ丼」
かなりお腹がいっぱいだったんだけど、
さらに「グリルド野菜カレー、ロデオドライブ風」
もいただいた。
さらには、
「バナナカスタードとミルフィーユのマリー・アントワネット風“C’est mon ami”」
「パンナコッタのメッツォジョールノ風フルーツソース(Mezzogiorno e? Panna cotta ai frutti di bosco)」
をいただきました。
お味は毎回そうなのですが、ただただ感動です。
一流を通り越して孤高となっているようです。
ヒロさん、ありがとうございました。
また行きますね?!
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で、物語は突然朝になります。
王子邸前でサーフしようとケイカクしたが、
あいにくのハイタイド。
しかも5.5ftという多き、たっぷりとした潮が浜に寄せていた。
コーヒーを買いに出ていたAVISO王子ニックも帰宅しつつ登場。
貴族は自分でコーヒーを淹れないことを知った朝でもあった。
先週の波がいかに良かったを教えてくれる王子だが、
「先週の波ではなく、俺たちは今日の波に乗りたいのだ」
と柳瀬とメキシコ大ちゃんとで日本語のグチをこぼす。
これが王子邸で、ニッチでシックな家です。
なによりも海の前に建っているのがニクイ。
一歩踏み出せば海という環境で育ったら俺はどのような男になっていたのだろうか?
と思いながら波を見ていた。
あまりにも厚い波の王子邸前はあきらめて、
しばしのカリフォルニア散歩に出た。
コスタメサの名店『ジプシー・デン』では、
ツナサンドイッチと、チリスープのセットをいただき、
ラグーナのMT邸前に行くが、まだ潮が多かった。
地球温暖化のせいなのかなあ。
きれいな海岸だなあ。
さらに南下し、またサンクレメンテピアまでやってきた。
サンクレメンテはご存じ、
コールやアーチボルド、フレッチャーたちの街。
子どもの時のドノヴァンは、
「波乗りの時はこのサンクレメンテ・ピア」
と決めていたほどの由緒正しきブレイクなのであります。
ピアの上に上がり、
波を見ると、この通りの分厚い北西うねりが寄せていました。
潮が少し干いてきたようです。
大好きなペリカンにもこうして迎えていただきました。
大きな鳥です。
ありとあらゆる名残を惜しみながらサンクレメンテを後にする。
次の目的地はムーンライトビーチ(サンディエゴ)。
本当ならフリーウエイで50分かかる距離だけど、
ブログなのでたった一コマで到着してしまった。
こちらの波の方が遙かに大きく、そしていい形だった。
ムーンライトビーチは弊社ツイッターやMIXIでおなじみのJUNのふるさとで、
彼がこのストリートサインを見たらきっと歓びで震えることでしょう。
お腹が空いたので、
JUNの代わりにベジタブル・ウエットブリトーを
「涅槃」というような名のレストランでいただく。
またサンクレメンテに向けて北上し、
ダナ岬のD大先生のホームブレイクを崖の上から見渡し、
ややすると、
こんなに美しい夕陽が太平洋に沈んでいった。
めでたしめでたし。
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これをここまで読んでくださった方に今日もありがとう。
いつかどこかでお会いできることをお祈りしつつ、
これから麺類を作ろうと企んでいます。
上にも書きましたが、ドッキーシェイプは本当にお勧めなので、
機会がありましたがご検討くださいね。
それではすばらしき、美しき週末をお迎えください。
Adios!
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