はじめてホウオウさんを見たとき、
ぼくは６さいでした。
タキビシンさんが言いました。
「ジロー、ジキホウオウ（次期法王）になるの？」
ぼくが答えなかったのは、
意味がわからなかったからです。
昨日はスポーツの日でした。
朝５時半から海に行きました。
海の日があって、
スポーツの日です。
このあいだはチューブをショウメイしました。
今日はナキさんと一緒に波に乗りました。
まずはカリンです。
カリンは海がこわかったのですが、
もう大丈夫になりました。
タキビシンさんが
「１番良い波に乗ったね」
そう言っていました。
ナキさんのサバ手がかっこよかったです。
カリンは何度も波に乗っていました。
すごいなぁと思いました。
次はケントです。
ケントはカリンのお兄ちゃんで、
ぼくのシンユウです。
ケントもカリンと同じで海がこわいんだそうです。
ケントは立ち上がろうとしましたが、
こわかったと言っていました。
「サ〜ユイユイ〜」
タキビシンさんが教えてくれました。
ナキさんに聞いてみると、
「サカモトリュウイチのアサドヤユンタか、
ホソノハルオミさんのアサトヤユンタかもしれない」
そう教えてもらうと、
もっとわからなくなりました。
キンちゃんさんが、
「かんたんです」
そう言っていましたが、
かんたんではありませんでした。
ツナクンさんに聞くと、
キゲンが悪いそうで、
「帰る」と言って、
いなくなってしまいました。
ぼくのばんです。
ビューっとのろうと思っていました。
フロント・サイドなので、
どうしようかと思って、
ふつうのスタンスにしたら、
バランスがわるくて、
ワイプアウトしてしまいました。
ジマンしようと思いました。
父ちゃんを見ると、
カメラをかまえていました。
うれしかったです。
タキビシンさんが
「コンペはエガオがないんだよ」
そう言いました。
「ジローたちはエガオが良い」
そうほめてくれました。
ケントとぼくがいっしょにのることになりました。
ケントは、
ぼくといっしょならそんなこわくないと言いました。
かんたんだったので、
サバ手のポーズを取り入れました。
サーフィンはサイコウです。
明日も朝から海に行きます。
じろう
【サーフィン研究所＆ドラゴン・グライド・プロダクションズ特大号】二郎くんのハッピーサーフィン日記『チューブをショウメイしました』＿（２９４４文字）
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