ぼくは、
「ワクワクするぞ」
くりかえしていました。
それは、
夏休みが近づいてきたのと、
ナキさんといっしょにサーフィンするからでした。
じつは、
夏休みのしゅくだいをもうやってしまいました。
それは、
『自ゆうけんきゅう』です。
二年生で習うかん字が160こあると聞いたので、
それならば、
これをけんきゅうすると、
[国語の先生になれる]
そう考えたからです。
引 羽 雲 園 遠 何 科 夏 家 歌 画 回 会 海 絵 外 角 楽
活 間 丸 岩 顔 汽 記 帰 弓 牛 魚 京 強 教 近 兄
形 計 元 言 原 戸 古 午 後 語 工 公 広 交 光
考 行 高 黄 合 谷 国 黒 今 才 細 作 算
止 市 矢 姉 思 紙 寺 自 時 室 社
弱 首 秋 週 春 書 少 場 色 食
心 新 親 図 数 西 声 星 晴 切 雪
船 線 前 組 走 多 太 体 台 地 池 知
茶 昼 長 鳥 朝 直 通 弟 店 点 電 刀 冬
当 東 答 頭 同 道 読 内 南 肉 馬 売 買 麦
半 番 父 風 分 聞 米 歩 母 方 北 毎 妹 万 明
鳴 毛 門 夜 野 友 用 曜 来 里 理 話
でもそのまま書いただけですと、
あまりけんきゅうしていないみたいなので、
行をギザギザさせました。
このあいだ、
みやざわけんじ作の本にこんなギザギザがあるよと、
ヤスくん(タキビシ)から教わりました。
でもこれだけだと、
まだけんきゅうだと思ってもらえない気がしてきました。
〈ふくしゅう〉として、
一年生で習うかん字を付け足しました。
一 右 雨 円 王 音 下 火 花 貝 学 気 九 休 玉
金 空 月 犬 見 五 口 校 左 三
山 子 四 糸 字 耳
七 車 手 十
出 女 小 上 森 人
水 正 生 青 夕 石 赤 千 川
先 早 草 足 村 大 男 竹 中 虫 町
天 田 土 二 日 入 年 白 八 百 文 木
本 名 目 立 力 林 六
夏休みはまだはじまってもいないので、
ナキさんに見せると、
ギザギザだけではなく、
いくつかのかん字をぬき出して、
それについてコウサツすると、
ぼくはブンケイなので、
マンテンをもらえるよと教えてくれました。
ショウセツカとかサッカになれるとナキさんは言いました。
かんたんです!
そして、
ワクワクのサーフィンをすることになりました。
ツユですが、晴れました。
イチノミヤのスネークに行きました。
ここはいつもだれもサーフィンしていません。
三れん休なので、
こんざつするからとここに来ました。
今日もだれもいませんでした。
いつもの大きなヘビがあなの中にいました。
これがスネークというユライなんだと、
お兄ちゃんが教えてくれました。
ナキさんは、
「ウエットスーツいらないね」
そう言いましたが、
ぼくはあたたかい方がすきなのでウエットスーツをきました。
サバ手のたいそうをしました。
サーフィンでじゅうようなうごきです。
だれもいないのに、大きな波でした。
ぼくはワクワクしていましたが、
シーンとしたのは、きんちょうしたからです。
父ちゃんが、
高そくでボトムターンをして、
波の上にのぼっていました。
見ていると、
ドキドキしました。
父ちゃんはプロレベルだと思いました。
ナッキーさんもウエットスーツがいらないみたいです。
グラブレイルかっこいいです。
ツナくんさんは、
トランクスで、
ウエットスーツのジャケットをきていました。
バリノヤマザキさんは、
ニコニコしていました。
サバ手が上手だなと思いました。
お兄ちゃんは太郎と言います。
とてもサーフィンが上手です。
お兄ちゃんは、
ハッピーサーフィンのプロサーファーになるそうです。
そしてホーオーになってニコニコします。
ぼくもいつかプロサーファーになって、
毎日サーフィンしていたいです。
いよいよぼくの番が来ました。
ワクワクとドキドキでした。
アウトまでお兄ちゃんがたすけてくれました。
ぼくはまだ手がみじかいので、
なかなかすすまないなと思いました。
ビッグウエーブでした。
ぼくはシンカンセンよりもはやかったです。
あまりにも大きかったので、
ぼくは少しひるんで、
足を広げてブレーキをかけました。
でないと、
とんでいってしまうと思いました。
ものすごいスピードでした。
波にのると、
ワクワクでした。
人生で1ばん大きな波でした。
ディズニーランドよりおもしろいと思いました。
つぎの波は、
お兄ちゃんと一緒にのりました。
さいこうのワクワクでした。
お兄ちゃんの大きな声と、
父ちゃんの声も聞こえました。
わすれられないシュンカンでした。
今までサーフィンはかんたんだなと思っていました。
けどビッグウエーブだと、
スピードがすごくて、
かんたんではないなと思いました。
スピードが出ると、
かんたんにボードからふりおとされてしまいました。
これはお兄ちゃんとのりましたが、
ぼくのターンがゲンカイをこえてしまいました。
おちるシュンカン、
ぼくはたくさんのことを思いうかべました。
ずいぶん前にヤスくん(タキビシ)が、
このことを
「セツナのシュンカン」だと言っていました。
きっとこのことだと思います。
ソーマトーだともききました。
もうひとつおもしろかったのは、
ナキさんとハイタッチをしたことです。
サバ手が近づいてきました。
ぼくはこわくはありませんでした。
イルカの気もちでした。
これもわすれられないシュンカンでした。
かんたんでした。
ナキさんは、
お兄ちゃんともハイタッチしていました。
コントロールがセイミツなので、
できるんだぞと父ちゃんが言いました。
ぼくもそう思いました。
今日は雨がふっていますが、
またサーフィンに行きたいと思いました。
ハッピーサーフィン!
宮沢 二郎
【二郎くんが行ったスシロー】
【二郎くんと部原】
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【二郎くんの初コンテスト】
【二郎くんの夏休み】
【かんたんでした!】
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