美しいそら。
あっという間に大みそかとなりました。
列島は大寒波だというので、
どうぞお気をつけてお過ごしください。
Photo by Takiro
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低気圧が通過し、
波が出ましたね。
仲間たちでサーフして、
最高の乗り収めとなりました。
集まってくれてありがとうございました。
これは別日なんですが、
ブログへの積み残しがあったのでここに掲載します。
美住町のフィッシュゴッド齋藤さん。
熱烈なるアガベマニアで、
サンライズ・プランツを主宰している。
タイラー・ウォーレンの理想ボードを持つ彼ですが、
今回はスキッパーフィッシュでやって来られました。
長身で痩せた体型は、
本家フィッシュゴッドとそっくり。
St. Karu on
Catch Surf® Heritage Collection 8’6” Noserider
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聖式カルちゃんがノーズライダーに乗ると、
いともたやすくノーズライドを決める。
当たり前か。
Catch Surf® Skipper Fish 6’6″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
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私は66でクルージング。
このボードサイズだと、
大も中も、
もしかすると小も兼ねる。
波サイズの話です。
今年もありがとうございました。
海から上がって、
そのまま逗子に向かい、
ナルちゃんのサーファーズ岬へ。
「浪子ローカル」
すばらしい波と、
そしてキテレツなセクションと、
すばらしいローカルたち。
浪子の波を思うと、
いつも岸さんと泰介さんが浮かぶ。
ナルちゃんにカレンダー5種をお届けし、
「法王どうよ、元気?」
そんな質問をされた法王は、
「あのですね。幸せなラカリマスです」
「ラカリマスって、クリスマスのことか?」
「あ、そんなものです」
「ハハハ!法王はおもしろいね。
あれ、タキローはどこに行ったんだ?」
「ビーチでサーフしているみたいです」
「こっちも良いからたまにはカモン!って言ってくれよ〜」
「はい〜」
「お、良い波乗ってるね〜」
そんなことになり、
それはすばらしいラカリマス・ランチとなりました。
いつものように法王と同じサーファーズ・バーガーにして、
みんなでコブ・サラダを分けました。
サーファーズ・バーガーは、
最近名前を変え、
『パーフェクト・バーガー』となったが、
アボカドとベーコンという内容はそのままがうれしい。
ボーン・イン・ザUSAのナルちゃんがこだわったコブ・サラダ。
メキシコ経由のサンディエゴ味の不思議。
ナッキーは大好物のフィッシュ&チップス。
タルタルにケチャップを混ぜるのがナルちゃん流。
すばらしいラカリマスとなりました!
ナルちゃん、
ありがとうございました。
またすぐに来ます!
鎌倉から千葉へ。
千葉はNAKISURFでは、
タロジロ&フレンドと、
オン父さまたちが来ていて、
全員が、
両界歌合戦の準備に忙しそうだった。
ジローのほっぺたの丸みが変わらず、
こちらもうれしかった。
ジローは、
134年前の名作『銀鯖道の夜』の、
主人公ジロバンニの来孫だとされている。
だとしたらすごいことだ。
さて、
先日ここでお伝えしましたが、
ドラグラ・プロダクションズでは、
今夜7時15分より両界歌合戦を開催します。
無観客開催ですが、
タキビパレスや38スタジオ、
バリや土佐、
湘南ドラグラ会館から生中継いたします。
今年はコロナ禍でのラカリマス。
本当に大切な相手と、
静かに過ごす人も多いのではないでしょうか。
「今こそ聴きたいラカリマスソング」を尋ねたところ、
圧倒的な1位が瀧郎(たきろう)さん(38)が書かれた
「ラカリマス・イブ」でした。
作詞家の瀧郎さんが、
本誌に名曲誕生の背景や音楽への思いを、
たっぷり語ってくれました。
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僕は曲の色合いが見えてから詞を考えるタイプです。
「法王は夜更け過ぎに…」のフレーズは、
“ウナクネ”時代に作った未発表曲の歌い出しがふいに頭に浮かんで、
それを使うことにしました。
僕はペシミスティック(悲観的)な詞が好きなので、
法王とラカリマスを合体させる形で、
歌詞は短時間で書けてしまいました。
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法王(ぼく)は夜更け過ぎにラッコに変わるだろう。
Silent night, holy night
きっときみは来ない ひとりきりのラカリマス・イブ
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——イブの夜。ドラグラ会館でひとり自省する法王を描く、
UNK東海(現ドラグラ・イースト・シー)のCM曲となり、
自分の持つ不安と、
DNAという不思議な運命をも包括しながら、
高まる思いを伸びやかで透明感のある歌声で包むCMはシリーズ化されました。
CM終了後もラカリマスの定番曲となり、
「タキビナイトで再生された最多数楽曲」
のギネス・ビール世界記録を今も更新中です。
これについてはいかが思われますか?
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訂正としましては、
それはギネス記録ではなく、
黒ラベル(サッポロ)記録だと思います。
僕はずっとメインストリームではなく、
カウンターカルチャーが全てだと思ってやってきました。
反骨精神というか、
そんな少数派の視点で生きてきました。
だから僕の頭の中では、
そんな形での大ヒットは驚きであり、
メディアの力を痛感しました。
――いまだ愛され続ける「ラカリマス・イブ」。
その理由は?
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はっきり申し上げまして、
わかりません。
ラカリマスソングとはいっても、
元々はクリスマスをタキビ神が違う呼び方にしただけで、
それが12月25日だと言っているわけでもないわけですから、
もしかしますと、
一年中ラカリマス・イブなのかもしれません。
「きっと自分はラッコだ」
「ラッコだった」
そんなペシミスティックな内容なのに、
どうしてこうなったのか。
自分でも不思議です。
歌は、
世に出た途端、
作り手を離れて歩き出すものなので、
聴いて下さる方々が、
あの時、
ご自分もこう想ったのかもしれない、
自省されたという、
生活の記憶として対象化されていった結果なのだと思います。
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——法王がご自身を見つめる。
その内省というか、
過去を遡(さかのぼ)る壮大さも魅力です。
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僕はサーフィンがしたくて、
高校のときに留学という形で国外の波に乗る機会を得ました。
大学に進学しましたが、
あまりにも波に乗りたく、
3年の時には半分しか学校に行かず、
「脱落」してしまいました。
そこでサーフィンの権利を学ぼうと思い、
さまざまなメディアに目を通しましたが、
これも3カ月でやめてしまって。
結果として、
そんな挫折やトラウマを法王に投影することになりました。
他にやることがなかったというのも正直なところですが、
でも、
法王だけは自分のことを裏切らなかった。
金持ちになって親に家を買ってやろうとか、
有名になろうとかいう動機は一切ありませんでした。
ただ、
法王の専修念仏(ハッピーサーフィン)の教えに触れ、
ウナクネ(現ドラグラ)入門を決意しました。
ですので、
人格者でもあるラカ法王を世に出したい、
という思いは強くありました。
その意味では、
CMとのタイアップは有効で幸運な手段となりました。
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――「ラカリマス・イブ」は、
ベストソング=ベストヒット。
とても幸せな曲ですね。
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僕は幸運でした。
けれど、
ベストヒットが歌い手にとってのベストソングとは限らない。
だからメガヒットになるほど、
その曲に寄りかかる不安も生まれ、
「この曲は俺の本当の姿じゃない」とか言って、
ライブでやらない人もいる。
逆に観客側にも、
僕がこの曲をライブでやると、
「またかよ」という人もいる。
でもライブには、
その曲が聴きたくて遠くから来た人もいる。
その思いをかなえてあげなきゃ。
ですからライブでは、
僕は何度も
「今日初めて来た人、
今回しか来られない人のために
『ラカリマス・イブ』はやり続ける。一生やめません」
と言い続けてきました。
自分が他の人のライブに行った時、
ヒット曲をやってくれなければ、
さみしいでしょ?
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アンケートで寄せられた読者の声を集めてみました。
「これを聴かないと眠れない」(大阪、77歳男性他)
との声が多く集まった。
「聴くと、もう今日も終わりだな、と感慨(かんがい)深い。
良い思い出も悪い思い出も、
一つの区切りをつける永遠の曲」(千葉、55歳男性)
石川の女性(33)は
「法王が会館でそう想われたときのドキドキ感、
目を閉じる時のせつなさは、CM通り」と振り返り、
「曲が始まると当時の思いが込み上げます」
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ご自分を重ねて懐かしむ声が寄せられた。
時を経ても色あせぬ楽曲には、
人が傷ついた数だけ物語が続いているのでしょう。
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法王(ぼく)は夜更け過ぎにラッコに変わるだろう。
Silent night, holy night
きっときみは来ない ひとりきりのラカリマス・イブ
Silent night, holy night
心深く 秘めた想い かなえられそうもない
必ず今夜なら 言えそうな気がした
Silent night, holy night
どうぞ、
みなさまもすばらしいお年をお迎えください!
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【巻末リンク:両界歌合戦の曲順】
Happy Surfing and Happy Life!!
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