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naki's blog

【サーフィン研究所副所長特大号】1200年前の船とスキッパーフィッシュ_鎌倉デイ_(2899文字)

こんにちは、

今年も瀬の瀬、

あと36時間で2020年、

令和2年も終わろうとしている。

Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK

at Misakimachi, Tosa

.

すでにエアドロップしているが、

ここでこの位置からテイクオフすると、

たいていはこんなことになる。

最初は驚いたが、

ずいぶんと慣れてきた。

さて、空海。

彼が遣唐使として海を渡って唐に向かったのは、

今から1216年も前のことだ。

それ以前に『空海空白の7年間』というのがあり、

名著『三教指帰(さんごうしいき)』はその頃に書かれたとされる。

「流れる水はとどまることができず、吹く風は音を立てる」

名文であるが、

これは翻訳文だ。

原文は、

上のように漢詩にしか見えない。

その時代の日本人は、

誰もが船の安全を信じていなかったという。

(当時はアラビア船が優秀だったというが、

東アジアまでは伝わっていなかった)

なので、

祈祷をすることが船舶の安全を保証するものであり、

これによって船を人格視し、

高い位を与えたともいう。

そういえば、

今も船には名前が付く。

サーフボードにもだろうか。

ちなみにこれは、

スキッパーフィッシュ6代目だ。

こちら鎌倉は長興山、

比企谷(ひきがやつ)。

日蓮が開山した妙本寺がいまも美しく建っている。

サーフィン研究所の副所長の中村豪さんと、

奥さんのあきちゃん、

三女しーちゃんこと、

雫ちゃんも一緒にこの山にやってきて、

「サーフィン談議をしましょう」ということになった。

ちなみに豪さんはこの地で生まれ育ったので、

「ここは川です。

その木の下の幅が広くて、ここでよく泳いでいました」

そんなことを聞き、

昔のことが想像できてうれしくなった。

鎌倉は、

紅葉が美しく、

冬気温の秋景色が見られる。

冬至が来たので、

暦はすでに冬なのだろうけど、

視界はまだまだ秋ぽい。

コーヒーを求めてうろうろしつつ、

このお店に行きたかったのだけど、

人が多くて断念してレンバイ方面に戻った。

このレンバイでは、

ビームスの加藤さんと、

鎌倉野菜を求める小島景さんを探すのはいつものことだ。

ウミカフェに行けばおいしいコーヒーはあるが、

まだ開店していない時間だった。

「なら淳平さんのところはどうでしょうか?」

そんな豪さんの思いつきで、

パラダイス・アレイが思い浮かんだ。

ここは培養発酵宙造研究所としても知られるレンバイの銘テナントだ。

なんと、

お店に入ろうとすると、

「ナキサ〜〜ン!」

そんな興奮した声が聞こえるではないか。

その方を見やると、

なんと旅先で偶然出会った旅生(りょう)さん(写真)で、

なんとパラダイスで働いているのだという。

高知新聞の金山さん日にサーフしたことと、

黒潮町のノスタルでも一緒だったこと、

ソムリエくんと、

まるやのターボーくんも一緒に思い出した。

そういえば、

彼女はここ鎌倉大町出身だとも言っていたな。

すごい確率の偶然だ。

おいしいコーヒーと、

発酵泡が弾けるアップルサイダーをいただきながら、

アキちゃんにサーフィン講座をした。

「テイクオフは波をギリギリまで引きつけてから漕ぎ出します」

ということがまずひとつ。

次は、

「コミットメントも重要です」

そんな話題に迫った。

「そのコミットメントとはなんですか?」あきちゃん

「波に乗るまでの洞察と状況です。

よって波に乗ると決めたら安全である限りやめません」

そんなようなことを、

リンゴの甘い蜜の香りを味わうように

チビチビやりながら話していくのは楽しい。

レンバイというのは、

『鎌倉市農協連即売所』の略で、

鎌倉野菜が揃うことに加え、

テナントも名店揃い。

こんな和のお店や、

健康食品店があり、

マーケット・リサーチではないが、

この現代の鎌倉では何が人気があるかを探っていた。

あっという間に朝が終わった。

豪さんありがとう〜!

ランチは、

東京の会社と打ち合わせがあり、

七里ヶ浜東の住宅地にある珊瑚礁は、

老舗であり、

いまだに人気店であった。

1980年代にここでバイトしていたナチくんを思いだした。

珊瑚の隣でマンガ(石塚たかやくん)がバイトしていたことまでも。

(巻末リンク参照)

珊瑚礁は昔と変わらず大行列だった。

よって、

近くのお寿司屋さんで豪華ランチとなった。

代官山の銘アパレルを手がける瀬尾さんと、

その友人。

俳優をされているのだそう。

スシローやはま寿司では食べることができない玉子焼きや、

上品なアラ汁にうっとり。

そのままサーフしに辻堂海岸まで行くと、

おでんセンターの前にきんちゃんがいらして、

「ここはさ、昔は無料で車が停められたんだよ」

「俺の大学はこの裏にあったんだからね」

そうジマンしながら私のボンザーと、

前出した6代目スキッパーに目を入れてくれた。

フィンも全てチェックして、

「これであの波を乗っているんだから信じられない」

そんな印象であるらしかった。

サーフ後は、

またお腹が空いたので、

外食3連発は珍しいが、

鎌倉に戻って名店『umi cafe』へ。

バリスタの一平くんに来年のカレンダー5種をお渡しすると、

「ひゃあ、また進化されましたね!」

そんなうれしい感想をいただいた。

ウミカフェは、

前述したようにコーヒーの殿堂でありつつ、

こうして自家製ドライフルーツや

無添加ジャムなどのマーチャンダイズが充実している。

こちらは、

先ほどの中村豪さんによる額装で、

ドノバンが来たときに、

自分の楽曲がかかっていて、

うれしくて勝手に私の作品にサインをしていった証拠がまだあった。(笑)

ちなみに一平くんはドノバンのファンなので、

これに大喜びしたのだが、

まるで長島茂雄さんのようなエピソードでもありました。

ウミカフェの一平くんは、

前出したビームスの加藤さんと親戚なので、

鎌倉野菜の権威でもある。

そんなケンイ・サラダをおいしくいただき、

体に野菜チャージをしつつ、

季節商品である

「牡蠣のドリア」をいただくと、

ほっぺたが落ちてしまった。

これでは、

ほっぺたがかわいいジローくんには、

これを食べさせられないのだと気づいた。

ちなみに「ほっぺたが落ちる」というのは、

慣用句で「とてもおいしいこと」ということだが、

最近はわからない人も多いという。

昨日は「杞憂(きゆう)」に付いて勉強した。

杞憂=とりこし苦労。心配しなくていいことを心配すること

ウミカフェのシェフ・ド・キュイジーヌのヨシコちゃんと、

バリスタ&サーバーの一平くん。

お二人はサンディエゴで学生時代を過ごされていて、

私とは、

そのときに知り合ったアメリカでのご縁だ。

ウミカフェ渾身のグラノーラ&イチゴチップスをいただき、

そこにサーフィン研究所謹製ステッカーを合わせてみた。

長々としたポストでしたが、

ここまで読んでくださってありがとうございます。

今日も良い日になりますように!

【巻末リンク:旅生さんと会ったころ】

【サーフィン研究所】ついにペガサス流星系の渾身焙煎コーヒーが完成!_バレルとカレンダーに黒潮町_マンライ個展2016_(1693文字)

【巻末リンク*2:上の珊瑚礁、下の珊瑚礁】

ある語録1万1千字。「七里ヶ浜1980年」(実名なのでクレームがあったら削除します。それまでお楽しみください)後編

【年末コラム:13年も前のものですが、お時間があればぜひ】

自由(Free)

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