Amami Oshima, February 2021
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写真の整理をしながら山下達郎さんの楽曲を聴いていた。
歌詞が良い。
Nakamura Misaki, Amami Oshima
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これは詞先なのだろうか?
それともメロディが先なのか。
こんな歌詞を表現してくれる画はないかな。
探してみたらこんな画が出てきた。
Hair California at the camp.
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題して
『ヘア・カリフォルニア・アット・ザ・キャンプ』
陽光、海、波、
たっぷりの時間がどうにもうれしくなるようなキャンパーだ。
そして左右ロット(スペース)が空いているので、
広々とした空間が写っている。
私ならここでAOLを流すだろうか。
具体的には、
ボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディクリーズ」か、
クリストファー・クロスの「セイリング」だろう。
どちらもエアチェックして、
新品テープに録音していたことを思いだした。
そのカセットがマクセル製だったのは、
「RIDE ON TIME」(ライド・オン・タイム)のおかげである。
この曲は、
山下達郎さんには珍しく、
ペシミスティック(pessimistic:悲観的)でない歌詞だ。
まだ乗ったことのない波があり、
今こそそれに乗れと、
波に乗れと、
ライドオンタイムだと、
サーフィンに向けて背中を押されるようなリズムだった。
もっと書くと、
これら山下達郎さんソングスは、
ヘア・カリフォルニアで流れる定番だ。
ここに初めて足を踏み入れたとき流れていたのがこの曲だ。
(巻末にYouTubeリンクを)
Tosh Tudor at Hair California
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「カルちゃんは私と世代が違うのに、なぜこのニュアンスがわかるの?」
たいそう驚くと、
カルちゃんはうれしそうに胸を反らせていた。
次にかかったのは、
「君は天然色」だった。
「井上鑑のピアノ・イントロがいいんですよ」
タキローがそう発言したことを思いだしていた。
渋谷のピルグリムさん
(巻末リンク*4を参照ください)
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「これはですね、大瀧さんが、
長年追い求めていたウォール・サウンド
(フィリップ・スペクター世界)を会得した瞬間であります」(タキ)
ふむふむ。
そうは言うけど君ね、
私はリアルタイムなんだよ。
新星堂で予約して、
発売日にイチロー(A面一曲目)としてダイヤモンド針を落として聴いたんだ。
「松本隆さん作詞のコンビは、はっぴいえんど以来だったんですよね」(タキ)
タキローはこういうことに詳しい。
で、
ヘア・カリフォルニアに戻ると、
カルちゃんがこんな質問をしてきた。
「表記がどうしてロング・バケイションなんですか?」
「発音にこだわる大瀧さんが、練りに練ってバケーションとしなかったのでは?」
「なるほど。そうなんですね」
『オリーブの午後』のときにカットが終わった。
カルちゃんとはそれからやたらと仲良くなり、
カット時には、
私のプレイリストをお店のBOSEにつなぎ、
音量をわりと大きくかけた。
珍しいライブ音源もかけ、
山下さんと大瀧さんの威張り兄弟(エヴァリー・ブラザース)も聴き、
調子が乗ったところで布谷さんにはまり、
レッツオンドアゲンでやらかしてしまった。
AOR(Adult-Oriented Rock)を推すヘアカリで、
しかも8ホテルのグラウンドにあるキャンパーで、
「ヨヨイガ ヨイ〜」と音頭をかけた。
すると、
この界隈は盆踊りのようになって、
ヨーヨー釣りやアンズ飴、
カタ屋の屋台が白熱灯と共に浮かび、
幼少時の思い出にウルウルとしながら、
調子に乗って植木等さんの『シビレ節』までかけた。
そんな反省があり、
いまは細野晴臣さんやはっぴいえんど時代の
「空いろのクレヨン」などでカルちゃんを懐柔(かいじゅう)しつつ、
奄美で怪獣話を書いている んです。
(この間というか、↑スペースがわかる人が何人いるだろうか)
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
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【巻末リンク*1:ライドオンタイム】
【巻末リンクI*2、3:セイリングとボズ楽曲】
【巻末リンク*4:ピルグリムさんにて、大瀧詠一さん】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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