現在の千葉一宮タマサキ(長生郡)の日の出が5時9分ごろ。
夏至時(6月21日)で4時22分ごろ。
とすると、
47分も遅くなった。
曇天の暗い夜明けだったが、
水平線の雲が途切れ、
しばしの朝焼けを見せてくれた。
しかもジェフリーズのバレル系ショアブレイクと、
タキビ神という神々しいショットを得た。
浅いショアブレイクは危険なので、
人を寄せ付けないが、
ひとたび仕組みが理解できると、
ワイプアウト角度さえ減少させられたらそこまで危険ではない。
The Takibi God on
Catch Surf® ODYSEA Plank X Barry McGee
7’0″ Side Bite
.
それから私は、
ヘリテージのノーズライダーを秀さんのバットフィッシュと替え、
ベン・ウエイのクールなアートで自身のミニ時代を回想していると、
全員をひたすら無視するサーファーガールまでやってきた。
「(あの子は)他人を見ないし、避けないのでとっても危険だ」
どこからひそひそ話が聞こえてきた。
まったく同感である。
突然晴れてきた。
その途端、
すばらしい波がやってきて、
私は成仏(上陸)まで乗り、
よろこびに震え、
この心象を切り取った波写真を撮りたくなって海から上がった。
撮れた。
ジローくんではないが、
役者が輝いているので写すのは「*かんたんです」。
(〈*かんたんです〉については巻末リンクを参照ください)
ジェフリーズ波のすばらしさは、
その長い斜面にあると思うけど、
風がなく、
潮が合うと、
そして晴れると、
このエリアは、こ
美しく、
妖艶に舞うようにブレイクするのだった。
その「たわわに実った」波にタキビ神が乗る。
サーフィンは、
乗るというよりは、
「波に浮いている物体を操る神たち」
と表現したくなる。
The Takibi God on
Catch Surf® ODYSEA Plank X Barry McGee 7’0″
.
この波はバレルの予感がたっぷりだ。
乗ってくると画像下に来てしまう。
タキビ神はやがて土手で見えなくなっていく。
この消失感がいいなと、
そんなことを次のNALU誌に書こうとひらめくと、
ナッキーがレフトに乗った。
Nacky on
Catch Surf® ODYSEA Plank 8’0″
A purveyor to the Happy Surfing(ラカ法王御用達=Royal Warrant)
.
ナッキーは、
「(無限であるはずの)円運動」
について考えるべく、
波壁に張り付きつつ、
真理を解明すべく求めはじめると、
解決できない矛盾にぶつかりはじめた。
解決できない矛盾というのは、
この場合は、
無限の円運動だ。
実際には無限ではなく、
どうしても有限に見えてしまう。
そんなことだ。
そういえば、
いつか同じような話をタヌ星のタヌくんにしたことがあった。
「それは二律背反(アンチノミー)ダヨ」
「よくそんな言葉を知っているね」
「ヒトの認識の枠組みには限界があるんダヨ」
「へー。タヌ星人は頭がいいんだね」
「タキローもなかなかダヨ。
マグローくんはニセタヌ人だから違うけどね」
そんな会話を思いだしていた。
長くなったが、
母のお墓参りに行ってきた。
最近は空海に夢中で、
母の墓がある千葉県銚子市には、
関東八十八箇所の〈満願寺〉がある。
ここにもお参りし、
上記した真理について考えていた。
サーフィンで得られる真理は限りないほど多い。
だが同時にサーフィンで得られるアンチノミーは、
時間と空間に加え、
普遍的な因果性に関していえば、
波の限界とわかりつつも、
このことをひたすら隠すように、
見ないように、
気づかないようにしているのだ。
母が大好きだった〈銚子の伊達巻〉。
根本さんの家でこれをいただくと、
幼いころに飲んだ甘い麦茶を思い出した。
さらには、
このコカドの根本さん家の冷や麦とキャンディキャンディ全巻、
せんげん台のライスカレーとサッポロ一番しょうゆ味に加え、
近所の肉屋のコロッケの香りから、
陣屋町の東京軒を思いだした。
丸十スポーツと銚子セントラル(銚子中央映画劇場)、
観音付近のミソラ模型、
十字屋に大久保、
そして愛宕町の二階屋とノザキに戻ってきた。
銚子幼稚園に行っていたことも。
ときは2021年。
幼稚園の記憶からはるか50年が経過し、
銚子には10年も前にイオンがやってきて、
新しい映画館『シネコン(シネマ・コンプレックス)』が開業し、
私が大好きなカルディまでもが開店している。
新しいもの好きの母はきっとよろこんだはずだ。
コーヒー研究所が〈マンダラ・コーヒー〉となり、
クラフト・コーヒーの第三期をご紹介することになりました。
「予約はできないのですか?」
そんなご要望がとても多く、
ならば、
むしろ一番良いフレッシュ・カスタム・ローストとなるべく、
今回からクラフト・コーヒーは予約可能となりました。
どうぞよろしくお願いします。
詳しくは、
か、
https://mandalacoffeejapan.com/
までどうぞお越しください。
□
【巻末リンク:かんたん理論】
【巻末リンク*2:マンダラ・コーヒー】
【巻末リンク*3:クレセント発見日の映像】
Happy Surfing and Happy Summer!!
◎