私の後ろを見るとわかるのだが、
ジェフリーズ浜がほぼ消失してしまった。
ショアブレイクはそのままコンクリート護岸で、
ここに行くと大けがをする仕組みとなっている。
堤防が原因でこうなったとわかるのだが、
国民の多くがそれに気づいて、
国土交通省整備局に進言するまでは行き着いていない。
私は、
千葉県一宮町の馬淵町長に直接お会いして、
養浜のことを提案しつつ進言した。
けれど町長は、
「後ほどメールしますので」
はっきりとそう言ったのにも関わらず、
あれから連絡は一切ない。
町長にすれば、
「東京オリンピック会場」
として、
助成金や補助金を使って立派ないろいろを作った。
その開催地となる優れた波質と、
うねり頻度があるから開催地となったので、
波や砂浜へのリスペクトがあるのかと思っていると、
どうやらそうではないらしい。
推察してみると、
政治家は、
環境破壊を叫ぶ団体と仲良くするよりは、
護岸工事をする建設会社と仲良くして票田を確保すれば、
また再選できると思っている節がある。
だが、
その護岸では、
「次世代のための健康な海岸は作れない」
そんなことはわかっている。
護岸という建前で、
工事を発注したが、
長い目で見るとじつは滅岸ですということがわかっているのに、
上記した票集めの観点から、
さらには「前例がない」とか、
「コッコーショーに言ってもなぁ」
そんなことを思っている政治家だらけだ。
前県知事の森田健作氏は、
「スポーツの千葉」
とか、
「文武両道」
を掲げる人気知事だった。
彼がこの一宮海岸駐車場が完成した際に、
造成記念に来られると聞いた。
ならばお会いして、
この九十九里浜が滅びる危機を訴えようと待ち構えていた。
だが、
彼はSPと共にさっと会場にやって来て、
祝辞だけ述べてさっさと帰っていってしまった。
しかも海の前だったのにも関わらず、
前知事は海の方向すらわからなかったのではあるまいか。
県民にとって美しい砂浜は、
県知事にとってはそんな程度の認識だった。
千葉県だけでなく、
きっとどこの県も同じだろうが、
日本はすべからく利権によって成りたっていると、
ご都合主義の極みだとここでも気づいた。
海はまた災害を引き起こします、
いつかどこかにやってくる津波の危険を知らせつつ、
ここも浸食しているのでそろそろトメましょうね〜。
高く積み重ねましょうね。
いえいえたった数兆円で済みますよ。
税金ですからどんどん使って、
経費でおいしいものを食べましょう。
そんな予感をたずさえながら今日もどこかで巨額工事を発注しては、
各地の海岸を滅ぼしつつ、
「サーフィンができなくなりました」
そう告発したとしても、
「はーい。サーフィンですね。
遊びはあっちでやってください〜」
などと言いつつ、
私たちは仕事ですからと胸を張り続けるのだろう。
「自然環境はこれまで以上に大切にしないとならない」
という原則がわかっていない。
もしかすると、
いざとなったらこんな海岸なんか埋め立てて、
住宅地を造成しようと目論んでいるのだろうか。
票田(建設業者)の仕事を減らすというのが、
政治家生命の危機というのなら良いアイディアがある。
業者は、
堤防やテトラポッド(消波ブロック)を制作設置していた。
同じ業者に
『海岸へ砂を入れる工事』を発注すればいい。
養浜と呼ぶ工事だ。
インドでも、
もちろんカリフォルニアやオーストラリアでは自治体単位でこれを実行している。
具体的には、
河口付近に適切な量の砂を定期的に入れることで、
業者には仕事を確保し、
この失われていく海岸を補填し続ける膨大な工期となる。
閑散期には、
今まで入れた必要のない消波ブロックを撤去する。
撤去したものを宅地土台や有効利用できるようにする。
これで知事も町長も安泰で、
国民は海岸でのレジャーが増大し、
心身ともに健康になり、
つまりは、
GDP(gross domestic productの略。国内総生産)も増える。
以上。
The Mid-length 2+1
6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″
Nakisurf Original Twin-Fins
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バックウォッシュがうねりを分断し、
サーフィンの難易度を上げる。
むずかしい波質となるので、
混雑とは無縁となる。
この美しい九十九里浜も、
上記したように徐々に。
そして確実にコンクリートに囲まれている。
繰り返しとなるが、
もういちど健康な海岸となるように目を向けて、
危険なコンクリート・ブロックの代わりに砂を入れることを提案したい。
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【巻末リンク:正しい海岸とは?】
【サーフィン研究所千葉支局特大号】マンダラ・コーヒーの『イルガチャフェ』_滅岸陳情_10年後のムータン_(2033文字)
【巻末リンク*2:利権が顕著な沖縄県】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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