新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

ロードトリップで見つけた大岩岬_そのスバラシ波_カリフォルニアのセントラルコーストはやたら冷たいです_旅先のキャッチ・オブ・ザ・デイ_コール印を扱う二代目トレバー_冬波の裏技乾燥機_大岩岬に寝ているのはパラサウロロフス!?_BLUE誌のとっても欲しい付録とは?_ニコリンサーフ特派員のサカキさんより_釣りノア_日本全域水温色分け表に知る18度もある日本の水温差_(4116文字)

サンクレメンテを出発し、

ロスアンジェルス、シェーン家経由で、

南カリフォルニアからセントラルカリフォルニアに入り、

トリップメーターが

335マイル(536km)までやってきたところで、

地図上に妙な湾を発見した。

海側に降りてくると、

小さな岬の先には大きな石がそびえ立っていた。

まるでおとぎ話だ。

望遠レンズで見てみると、

石の南側は防波堤で、

北側には美しい波がブレイクしていた。

北うねり。

道中ここまでは腰程度のうねりしかなかったが、

この岬から海岸線が、

北西うねりをダイレクトで受ける向きになったようだ。

よく見ると大石の手前まで道があり、

広場みたいなところに10数台の車が停まっていた。

車の大きさと比較してみると、

ゆうに頭サイズはあるブレイクだった。

しかもオフショア。

COLE WRECKING BALL 5’1″

降りていくと、

何人かのサーファーがゲッティングアウトしていた。

冬の北うねりの特徴である強く、分厚い波。

横の岩から弾いたうねりがウエッジするからか、

レフト、ライト共にすばらしいブレイクだった。

ボードを見ると、

ローカルサーファー全員がコール印。

カリフォルニアのセントラルコーストは、

コールライダーが多いと聞いていたが、

ここまでとは思わなかった。

COLE HPS ROBO MODEL

https://www.nakisurf.com/brand/cole/detail-hpsrobo.html

「いつもここでサーフしています」

というジャスティンは、

届いたばかりのHPSロボモデルに乗ることが待てないようだった。

彼はこの写真を撮影後、

「風もうねりもバッチリ!」

と言いながら逸るこころを抑えられず、

ブーツを履いてヘッドキャップを装着し、

あっという間に沖にパドルアウトしていった。

その気持ちはわかります。

新しい板にこの波ですから。

俺もいざいざと岩の横のカレントを使ってパドルアウトすると、

「ガ!」

その水温の冷たさに驚いた。

それは痛いを通り越して怖いほどだった。

北の地で寒い痛い言っていても仕方がないので、

とにかくパドルアウトを開始した。

水がきれいで、

自分の影が青緑の海底に映っていることに感動する。

大岩が横にそびえていて、

その見慣れぬ景色に遠くまできたことを実感した。

15回ほど漕いだら、

その冷たさによる痛みで手が入れられなくなってしまった。

波待ちのポーズとし、

手に息を吹きかけ続ける。

冷たいとは聞いていたが、

ここまでだとは思わなかった。

そういえばさっきのジャスティンくんもヘッドキャップを付けていたし、

グローブも必携だとどこかに書いておこう。

そうこうしていたら強い流れに乗って沖に出られた。

思っていたよりイージーなるゲッティングアウト。

というか誰でも沖に出られるのですね。

逆に危ないかも。

手もずいぶんと温まったので、

パドリングは50回と自己限定とし、

ライトのピークに向かってパドルしていく。

ぐー、かなり手が痛い。

すばらしい波がやってきて、

見た目よりもうねりの速度が速く、

それは強い硬派な斜面だった。

よって、

フルボトムターンでセクション内に突入していく。

(冷たさで手が腫れているような…)

フルトップターンで、波の中に戻っていく。

シュッター!

このボトム、トップターンを繰り返していくと、

インサイドの浅瀬にあたり、

波は再びジャックアップする。

冷水だからワイプアウトはもちろんのこと、

ダックダイブまでも恐怖だった。

極冷の海壁が迫ってくるというのは怖いものだ。

そうこうして、

手が痛いままセッションを終えた。

マンライセッション・バンザイ!

海沿いにしか人の気配がなく、

後ろに見える山々の無人具合にうれしくなった。

周りのサーファーもそれはマナーよく、

見ず知らずの俺がパドルするときちんと止めてくれたり、

全員があいさつをしてくれた。

やはり本場はすごい。

いつもカリフォルニアやハワイではそう感じるのです。

早く日本もそうなるといいのに。

サーフすると、

特にマンライサーフするとお腹が減るものです。

地元の人に

「安くて、おいしいのがアリマス」

と教わった港内にあるレストラン。

「キャッチ・オブ・ザ・デイ」

という今日獲れた根魚をオイル焼きし、

コールスローと蒸し野菜、

インディカ炊きあげ米、

そして焼きたてのフランスパンと、

上のピクルス盛り合わせが付いて11ドル。

TAX&チップを入れて、ちょうど15ドルのヨロコビ。

かなりおいしかったです。

食べきれなかったので半分はお持ち帰りとし、

後での愉しみにとっておいた。

港外れに巨大なサーフショップを見つけたので、

マーケティングリサーチを兼ねて入店する。

すると、

二代目のトレバーが

「NAKISURFのNAKIだろ、知っているよ」

とうれしそうに迎えてくれた。

俺のことはコールブログで見て知っていたらしい。

新作レッキンボールを見て、

その5’1″というスペックに驚いていた。

「かなり大きなのも行けるよ」

というと、彼が興奮していた。

トレバーは、

それはすばらしいグッドグライダー。

じつは朝の岬波で、

数多くのクヌヤロをしているのを見た。

店内はコールボードがたくさんあって、

この地でのCOLE人気の高さを感じた。

グラスホッパーとルースキャンが多いのを見て、

「もうすぐ新作マンティスが出ますよ」

と内密情報を伝えると、

どんなの?と詳細を聞いてきたので、

「グラスホッパーの幅広アウトライン版で、

それだけではなく、バズーカのトリニティボトム搭載です」

と教えると、

ふるえるほど感動していた。

彼もまたコール信者なのですね。

うれしくなった。

やはり老舗らしく、

1950年代からのボードがたくさんあった。

その昔はこの水温でウエットスーツなし、

ノーリーシュでサーフしていたのだなぁ。

ハードコアです。

それほどまでにしてまでサーフしたとは、

かなりの尊敬値の度合いです。

大量のクラッシック、

ビンテージボードの数。

お店を後にし、

コインランドリーを街の中に探す。

あったあった!

ここにもサーフ壁画が。

サーフィングは街に根付いているのですね。

冬旅の裏技ですが、

ここで濡れたウエットを乾燥機にかけます。

これで次のセッションも大丈夫。

目安は高熱で五分。

中熱でまた五分。

10分で95%乾いた。

クッキングみたいだ。

重要なのは100%以上乾かさないこと。

高温になりすぎるとウエットスーツは急激に劣化しますから。

後はビーチタオルも一緒に放りこめば、

水分をある程度吸い取ってくれるので、熱くなりづらいです。

こんなとき分厚いNAKISURFタオルは便利です。

また新作をオーダーしておきますね。

完成は5月くらいでしょうか。

メモしておかないと。

この街に大満足し、

時間いっぱいとなったので、

南に戻りながら次のブレイクに向かうことにした。

陽は暮れていく。

この岩の写真を見たDセンパイが、

「なんだかパラサウロロフスが眠っているみたいだぞ」

このモデルカバー写真添付のメールがあった。

「パラサウロロフス」だなんて普通の人は知りません。

センパイのボキャブラリーは、

いつもながら半端ではなくすごいのです。

さよなら大岩。

さよなら今日。

調べてみると、

この大岩岬はポルトガルの探検家フォアン・ロドリゲス・カブリヨによって、

1542年に地図上に記載されて以来、

船舶関係者や旅行者にとっての重要なランドマークなのだそうです。

(お知らせ)

先日ここで、

「BLUE誌の巻頭コラムを書きました」

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/31158

と報告させていただいたが、

海外版には関税の関係で届かない、

『サーフボード専用マルチツール』

が付録に付いてくるという。

すごい!

FCS&フューチャーフィンのキー、

シングルフィンのマイナスドライバーなどが

バリバリと当たり前のようについている。

そして付録よりも大事なのが内容で、

今号は「ミッドレングス」に焦点を当てているのには恐れ入った。

かくいう俺もミニノーズライダー、

サンオノフリー、THANG、

BBボックス6’5″というミッドレングスを所有し、

愛する一人であります。

どうぞみなさんも心を開いて一度乗ってみてくださいね。

人生が変わります。(きっぱり)

この工具が欲しいので、

日本のスタッフにお願いしてBLUE誌を購入してもらうことにした。

ニコリンサーフ特派員のサカキさんより、

「NAKI BLOG南房総編でおなじみの、

あのエリカさまを見かけましたので、

勝手にパシャリしました!」

とこの画像が届きました。

彼女はCANVASサンオノフリーを乗っていて、

それはうれしそうなニコリングライドですね。

足の位置と、重心のかけ方がプロのようです。

エリカさま、そしてサカキさん、

ありがとうございました。

さらにサカキさんは、

「ドドゲバンの後ろにニコリン(2ヘッドレイバン)

ステッカーを貼っているニコリンサーファーも!」

というご報告を受けましたので、

ここにみなさんと共有します。

貼ってくださってありがとうございます!

【ノア】

最近釣りに凝っているノアは、

9フィートの長い竿を手に入れて、

アジやらバスやらを釣っているという。

最近のノースハワイは雨だらけだそうです。

(ご案内)

大岩岬の水温を調べてみたらたったの9度だった。

で、日本の今の水温が知りたくなり、

見つけてきたのがこの画像。

水温が色分けされていて、

北海道は4度!

東北、北日本海が9度。

大岩岬と一緒ですね。

そして茨城、千葉北が14?16度。

湘南、伊豆、静岡が16?17度

四国が18?20度。

日本海西側が13度。

福岡14度。

宮崎20度。

奄美21度。

沖縄、石垣島が22度という水温分布でした。

日本は広い。

水温差が18度もある国というのは世界でも少ないと思う。

それにしてもこの時期の福岡って寒いのですね。

だからお魚が美味しいのでしょうか。

アジアチャンピオンの酒井プロはサーフしていますか?

玄界灘にサーフににまた行きたいなぁ。

それではどうぞすばらしい週に!

暖かくなってきても油断しないように。


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