イナリーズ。
今回の旅は、
この波が良すぎるほど良く、
そしてその小さい波サイズのために誰もやって来ないので、
私のようなサーファーにはちょっとした天国状態でもあります。
風はほとんど吹かずに、
朝晩がオフショアになるくらいで、
波サイズは潮の良い時間になると、
胸、肩程度だが、
太平洋のど真ん中に浮かんだ島なので、
たまにオーバーヘッドの突出したのが散見することになる。
朝のあいだは潮が上げているからか、波数は少ない。
2本から3本くらいやってくると、
それからきっと5分くらいは静かになる。
そしてまた波がやってきた。
大きい。
頭ちょいはあるセット波。
最初の波先の下に潜り込み、
カメラを構えて、覆い被さってくる波を撮った。
「うわ、宇宙が見えた!」
そんな体現をした気になったが、
具体的には、明るい色彩が、
一瞬の中に存在する瞬間を光で明滅させたようだった。
波の中に入って目を閉じると、
光彩の余韻が刺さるように焼き付いていた。
カメラのプレビューを見ると、それはしっかりと映っていた。
Inaris, North Hawaii
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Close up. (拡大したもの)
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波乗りをやってきて久しく、
そしてイナリーズの波を幾万回をも見てきたが、
こんな光線と色彩の明滅がいちどきに映り込んでいることに驚き、
そのことを考えてみると、今年の春分の日に遡れた。
あの日もこんな光色彩が見えたのだった。
波とは不思議で、
その不思議すぎた謎が少し解けた日。
ALOHA!
◎