Tyler Warren’s 8’7″ special and 9.1″ fin
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タイちゃん(タイラー・ウォーレン)のシェイプベイに行き、
私のボンザーが削りだされるところを見定めようと、
このiPhone6Sプラスに焼き付けようとしていたのだが、
そんな順番はすぐには廻ってこないことも知っていた。
スラスターフィッシュのシェイプが終わり、
数字を書き込んでいくタイちゃん。
細かい指定は彼ならではのものだが、
TW流の鉛筆の持ち方で、
それは見事な字を書いていく。
彼は画家でもあるので、
それは見事な絵を描くことでも知られている。
それはこの持ち方で描かれたものに違いなく、
そうすると、
なぜあれほどまでに持ち方を習ったのかと思い出し、
あれは基本に過ぎず、
お手本通りにしようとする教育がぼやけた瞬間でもあった。
そうこうしていると、
NAKISURFのお客さまのドリームフィッシュのシェイプも終わり、
フィン位置が特殊定規の数値と、
感覚を頼りに切られていく。
「シェイプを始めたときは、
ここまでレイル側にフィンがあることは想像できませんでした」
「ふーん」
「ですが、自分が削るようになって、
それに乗って調整してとやっていたら、
フィンがレイル側にあることの意味を知り、
そしてその性能を感じて、今さらながら驚いたのが最近です」
私は、その意を理解してにっこりと笑った。
そしてこういうのを
「拈華微笑(ねんげみしょう)」
というのか、
さらには違う言葉を思い出そうとして、
シェイプベイの電灯棚に置いてあるハンドプレーナーだけを見ながら考えていた。
ボードが少し完成したので、
ピックアップする。
タイラー・ウォーレンのいいところは、
サーフボードが手渡しされるということ。
これはサンディエゴのスキップ・フライも同様で、
工員からとか、工場から直接ということではなく、
シェイプした本人から直接手渡しされるということです。
(巻末注釈リンク*1へ)
あいかわらずの超人気のレッドライン。
これは珍しいグラスオンフィン版。
でも少し前、
1980年代前半は、
シングルフィンボックスを除く、
ほぼ全てのサーフボードがグラスオンフィンだったことを思い出し、
その歴史を調べてみると、
私の誕生した年(1965年)まで遡(さかのぼ)ることができた。
(巻末注釈リンク*2へ)
【巻末注釈リンク*1:スキップフライについて】
【巻末注釈リンク*2:フィンの歴史(20代のタイちゃんが!)】
Happy Surfing!!
◎