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【サーフィン研究所】波乗りの極意はふわりと乗ること_ポイ先生の授業『1光年の距離』_(1477文字)

波に押されて前に出る。

その力を使って、水壁を滑る。

壁は揺れて、

動き、形を変えた。

私は直感的、

または想像をはたらかせて「波」の次を読んだ。

そして、

どこまでも力を入れずに、

テイルを踏んで減速しつつ、レイルを入れ替えた。

テイク・オフからたった数十秒後の話だが、

自身にとっては数刻であり、

永遠でもあると感じられる時制というか、

瞬間の連続だった。

乗り終えた後、

波というのは、

地球に乗るようなものだと感じた。

大げさではなく、

そんな気持ちになったのだ。

やさしく、

そっと波に乗る方が記憶に残ることがわかった。

そんな気持ちで、

NALU誌の連載コラムを脱稿した。

1200年ごろに成立したという宇治拾遺物語からの現代語訳です。

どうぞ3月10日の発売日をお待ちください。

地球からおよそ600光年先にあるベテルギウス。

太陽の1000倍もの大きさがある超赤色巨星だ。

これが爆発しようとしているらしく、

けれど光の速度で600年だから、

もしそれが見えるときは、

600年前の爆発光だという。

とすると、

宇宙は過去であり、

この広大なる膨張や縮小を続ける未来でもある。

(宇宙は呼吸のように大きさを変えているという)

ポイ先生の授業

頭脳明晰なラカ太郎くんが、

「一光年って、どのくらいの距離ですか?」

そんな質問をしました。

(ポイくんのモノマネで)

「タローくん、いいですか〜」

「はい」

「光は、1秒で約30万kmも進むんですよ〜」

「えーと。30万キロの距離がわかりません」

「それはそうでしょう〜。

では、地球1周は何kmでしょうか?」

「はい、わかります!4万キロです!!」

「すごいよ〜きみはすごい。

でも何で知っているのですか〜?」

「ちょうど図鑑で読みました。かんたんです!」

「そうです。約4万キロで大正解です」

「へへー!」

「そうすると、光は1秒間に地球を7周半するわけですね〜」

「そんなに速いんですね」

「そうです。それでは1光年というのは、

何秒で1年となるのでしょうか?」

「あの〜、うるう年は計算しますか?」

「さすがタロー、もちろんです〜」

「えーと、計算機を使います」

「そうです!」

——————

「できました! 31556926秒だと思います」

「そうです。1秒で地球を7周半する光です。それに31556926秒をかけると?」

「えーと」

——————

「桁数が多くて計算できません」

「そうですよね。こういうときは100万を一桁として…」

「そうなんですね。

「それでもむずかしいですね〜。できました」

「やった!」

「一光年の距離は、約9兆5000億kmです」

「多すぎてわかりません」

「本当ですね〜。そのベテルギウスは600光年だから、

これに600をかけると、その距離が求められますね〜」

「すごい距離です」

「まだまだ広いのですよ」

「まだ!」

「スーパー・ノバ1987Aというのが、

地球から16万4千光年も遠くにありました。

それが大爆発を起こして、

いまからちょうど33年前に見つかったのです」

「そんな遠くの光が見えたのですね」

「はい、

しかもその大爆発は16万4000年以上も前のものです」

「果てしないデス」

「その爆発の威力はですね、

太陽が45億年かけて出したエネルギーの1000倍だとされているんですよ〜」

「えーと、よくわかりません」

「そうです。僕もわかりませんね〜」

「とにかく、そんなところでぼくたちは生きているわけですね」

「はい、ちっぽけなんですよ〜!

だからみんな仲良く楽しくやりましょう」

「はい、よくわかりました」

Happy Surfing!!