昨日はお休みをいただいて、
ケゴンさんに代筆していただいたが、
各方面からおほめの言葉をいただき、
ケゴンさんはさぞかしうれしかったようで、
「てるみーほあっつどあいせい」
鳥味論語を平仮名にされてヒネリ返信されてこられた。
お褒めの言葉の筆頭は、
バリのヤマザキさんで
“May the Trimilon be with you.”
そんなわかりやすいものだった。
「音頭というと、みんな嫌がるんだよね」
これは日本のイーハトーヴとされ、
心象世界を楽曲によって表現した大瀧詠一さん(故人)の談話である。
「当時(1950年代)はエルビスが全盛で、
けど、
美空ひばりさんはエルビスと同様の歌唱力があったのに、
当時は誰もそうとは発言しないというのが悔しかったね」
そう言って、
日本の音楽を大切にしてこられた方である。
大瀧さんは宮澤賢治さんと同郷であるので、
イーハトーヴ田五三九として、
『ハンド・クラッピング音頭』を歌い上げ、
『Let’s Ondo Again(L⚡️O⚡️A)』
の8曲目(発売版は7曲目)に焼き付けた。
イーハトーヴ田五三九さんは、
B面の『音頭熱狂四連発』の先頭打者イチローという役割と、
その芸名を激しく刻んだのである。
そして後年、
ピーター・バラガンが、
『日本で一番好きなアルバム』
として掲げるほどの金字塔を打ち立てた。
1978年のことである。
結果、
音楽の達人が認めながらも、
初回プレス1000枚中の300枚しか売れず、
大瀧詠一は涙を飲んでコロムビアレコードから下船した。
(契約12枚中の11枚目。
実際にはこれでやりきって、
ようやく終わったというのが感想だったようです)
私たちはそれを今聴き、
「時代が違ったのですね」
天上の大瀧さんをなぐさめると、
「売れるものはいつでも作れたんだけど、
それが嫌だったというか…」
そうやって、
日本古来の音楽にこだわったことを、
ご自身でDJをされていた
「Go!Go!ナイアガラ」
放送内で吐露していたことを思いだした。
音頭の切り返しとして、
1981年にロングヴァケイションを発売し、
国民に大瀧詠一という存在を知らしめ、
その1・2パンチとして
翌年の3月21日に
『ナイアガラトライアングルVol.2(1982)』
を発売し、
山下達郎さんたちの頭領としての矜持を見せつけつつ、
世間に音頭の仇を取っていた。
天下を取ったところで、
やはり日本の音楽のDNA、
ジャパニーズ・レゲエである音頭に戻ることになった。
ちなみにこのプロジェクトは、
大瀧さんを含め、
大のビートルズファン全員を集めたという。
で、ジョン・レノンと、
ポール・マッカートニーの
『イエロー・サブマリン』の日本版をプロデュースすることとなり、
編曲家としてデクさんこと*萩原哲晶さんを起用し、
(*クレージキャッツの作曲家)
『イエロー・サブマリン音頭』を発表して世を唖然とさせた。
版権にうるさいビートルズだが、
なんとポール・マッカートニー自身が、
歌詞の変更を伴ったカバーを大瀧さんに許可したという奇跡だった。
まあ、
ポールあたりになると、
良い音楽が分かるのだというエピソードとして今に知られている。
この楽曲が、
『ビートルズ結成20年記念』という名目で発表されると、
ビートルズファンから大きなブーイングを受けたが、
近年では、
大瀧さんがはっぴい時代(はっぴいえんど)から目指した
“洋楽と邦楽の融合化であり、新音楽の創造だった”
と評価が大きく変わった。
『Let’s Ondo Again(L⚡️O⚡️A)』を聴きこみ、
そしてこの『イエロー・サブマリン音頭』を聴くと、
これこそは、
海を愛するドラゴン・グライド・プロダクションの
「IHATOV SURFER’S SONG」(イーハトーヴ波乗人歌)であると、
感じいった。
本作の訳詞は松本隆さんだが、
ならば、
私が2020年版の訳詞をと、
二日前に取りかかったのが以下のものである。
楽曲と一緒に聴いていただきたい。
♪
ラカ法王音頭
夢の岬に
サーファーがひとり
酒を片手の
冒険話
行こう ぼくらも 七つの海へ
波にマンライ
ジョウブツなのさ
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 ラカ法王
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 やさしいよ〜
みんな集まれ
タキビナイトだ〜
ジローも歌う
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 ラカ法王
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 やさしいよ〜
楽な暮らしさ
笑顔で生きて
空は青いし
波も最高
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 ラカ法王
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 やさしいよ〜
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 ラカ法王
We all live in a ラカ法王 ラカ法王〜 やさしいよ〜
♪
Happy Surfing!!
◎