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【サーフィン研究所:テクニック編】テイクオフのレイル加重_有元くるみさん考案のスカイアンドシー・ムロトと新メニューとカフェ開業のお知らせ_(2268文字)

Tyler Warren’s “2+1″ / 6’5”

Nakisurf Original Twin fin

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先日、

海でグッドサーファーから

「テイクオフのとき、

レイルはどこまでくい込ませていますか?」

こう質問された。

消防士のおひとりだ。

「こういう(切り立った)波だと、

可能な限り(レイルを)入れています」

そう答えつつ、

「ただ、テイクオフの際には、

波の前に出ようとする自身の速度も付けてなくてはならない」

そう補足した。

「波から弾き出されるように漕ぎ始めます」

これは人格者で、

ドラグラ帝(みかど)の鉄兵さんからの質問に答えたものだ。

「テイクオフの際のパドルは最後の漕ぎが重要なの?」

そんなグレイトサーファーからの疑問だった。

「いや、最初の一回目に全てをかけます」

「へえ」

「これが上手くいかなければ、突然むずかしくなります」

「へえ、そうなんだ」

「はい、逆にこれが決まればかんたんです」

そんなことを思いだしていた。

さて、

スカシーことスカイアンドシー・ムロト。

本日より宿泊再開で、

そして初夏メニューが始まりました。

スカシーには、

『おいしいもの研究所』が併設されていて、

こちらは名誉教授の有元くるみさん。

モロッコ由来で、

大西洋と地中海風味のドラグラ料理長、

シェフ・ド・キュイジーヌであります。

モロッコはフランス領であったので、

料理の味が洗練されている。

スー・シェフである山ちゃんを連れて、

室戸岬までやってきてくれた。

まずはキラメッセ室戸。

いわゆる道の駅だが、

海の真ん前に建つトップクラスの名店である。

室戸市の西山台地や吉良川周辺は、

黒潮が吹き付けるブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村(ロマネ・コンティ)、

またはシャトー・マルゴーのマルゴー村という気配があり、

その朝どれ野菜は、

昔懐かしい野菜の濃い味だ。

室戸の野菜は甘いのはとことん甘く、

苦いものは野菜の個性として、

そして何よりも

「自分が生きている」

という実感が湧くほどみずみずしい。

果物などは、

砂糖漬けなのでは?と疑うほどである。

くるみ先生は、

これらの野菜に大きな目を輝かせ、

キラメッセ近所の露地早生、

山川さん育成の枇杷を自身で購入していた。

これがディナーの後に出てくると、

そのストレートで、

力のあるビワの味に一同がうなる一幕もあった。

そんな目利きという超眼力。

キラメッセのアミューズメント後は浦戸屋さん。

これはゾラやんこと、

青空洋平くんのエリアでもある。

四国霊場88箇所に津照寺があり、

その海側のふもとに浦戸屋さんはある。

なぜここが名店かというと、

魚種の豊富さ、

朝獲れ、

そして破格というほどの値段がぱっと挙げられる。

私はさかなクンのように魚好きなので、

各魚種に目を入れ、

推測で魚名を発言すると、

お店の人が正解を教えてくれるというテーマパークだ。

魚体の青さが、

下にいるキンメダイにより引き立ったバラムツ。

私は、

アラーキーに憧れて、

彼の京都個展まで参拝したほどなので、

こうした美しい魚種を見ると、

カメラを持つ手に力が入る。

土門拳風に撮りたかったが、

この発色を見ると、

どうしても白黒には転換できずにこうなってしまう。

スカシーに戻り、

まずは山ちゃん謹製というか、

渾身のジンジャーシロップ・ソーダで乾杯。

育成期間中は無農薬の準オーガニックであり、

これが数年続けば純正無農薬になる逸品だ。

(NAKISURFにも入荷しました)

メニューは、

館長の河合さんと、

くるみ教授との入念な打ち合わせがあり、

モロッコの遊牧民を巡行者に見たて、

ジャパニーズ・クラシックとの融合を計っていた。

くるみちゃんが出版した料理本があり、

そこからのインスパイアだったり、

たっぷりと書きためたレシピからの和音(コード)であり、

三和音なのか、

または四和音かと論議がなされていた。

そこで、

「ヨシ来た」

とばかりに鳥味論(トリミロン)説に引き込んだが、

料理の話なのであまりかみ合わなかった。

トリミロンは音頭ベースなので、

やはり焼きもの関係にそのマリアージュがあると、

自分をなぐさめた。

(トリミロンのことは、

巻末リンクに説明があるので興味のある方はぜひ)

私の愛読書のひとつに『暮らしの手帖』があるが、

その連載執筆者の有元葉子さんは、

くるみちゃんの母である。

そのお母さんのレシピも入れつつ、

乾杯もしつつ、

数日間かけて食研究した。

浦戸屋オールスターと室戸野菜のパエリア。

有元式ドライカレー室戸バージョン。

こちらはピルグリム(巡行者)ミートボール。

キラメッセの野菜と、

阿波鶏、

四万十豚という国産の逸品。

タジンで焼くパエリアのおいしいことと言ったら、

ああトリミロン。

6月から本格スタートのスカイアンドシー・ムロト。

そして6月20日から中庭で始まる『オープン・カフェ』。

どちらも地場産の本物純正材料でお届けします。

ちなみに「おいしいもの研究所」には、

マーガリン、

植物油脂、

抗生物質漬けのアメリカやオーストラリア食肉、

または〜風というようなニセ食材は一切ございません。

酒は土佐の日本酒(野町酒店)であり、

みりんは本物のみりん、

トリュフ・オイル(カルディ)だったり、

くるみ教授のオリジナル調味料であり、

山ちゃん謹製の高知生姜、

室戸の海洋深層塩、

そして圧搾した油群。

3年後の2023年には、

東面にある蔵を利用して、

『シャンパン・バー』も登場します。

ああ楽しみ。

【巻末リンク:トリミロンとは?】

【ドラゴン・グライド・プロダクション編集部謹製】トリミロンの覚醒_(2539文字)

Happy Surfing and Happy Eating!!