(昨日からの続き)
この画像は、
左からやっちん、
涼くん、
トロちゃんの東京三人組だ。
彼らは、
カルチャー的ファッション世界に生きていたり、
最高峰のクイジーヌを目指して日夜渾身奮闘していたり、
ファッションやカルチャーをタイムマシンでひっそりと行き来している。
この3人を登場人物として、
ジュール・ヴェルヌ(Jules Gabriel Verne)の文体で物語を書きたくなった。
(ジュール・ヴェルヌ=1800年後半のSF作家)
トロちゃんは、
「マグマサンクタム」からフロントサイドで涅槃に向かった。
ヴォルカニック・シャフトとジョウブツの二刀流。
意味は*マガハあたりでわかるよと、
涼くんに言うと、
彼は純粋な瞳をいっそう輝かせて「へー」と言った。
*マガハ=編集者用語でマガジンハウスの略。
歌舞伎座の裏にある社屋あたりを示している
その涼くんは、
いくつものワイプアウトを繰り返した。
七転び八起きであり、
不遠千里、
不撓の精神、
ローマは一日にして成らず、
堅忍不抜の涼くんである。
最近は失敗のなかに栄光という燦爛(さんらん)を受けはじめた。
「波の上で栄光をいただいたということは、
私がそれに値しているというわけではありません。
それを証明する権利ができたというだけのことです」
そんなコメントを残した。
ちなみにこれは彼チームが作成した天然鰻による前菜である。
彼チームは総料理長を頂点とした、
アラン・デュカス山脈のひとつの山だ。
加筆すると、
彼の着ているブラガールTが欲しくなった。
*ブラガール、BRAGARD=国家最優秀職人章(M.O.F)用の
コックコート制作で知られる衣類ブランド。
トロちゃんも
「最高の夏休みになりました」
「家族でまた来ます!」
そう繰り返し、
やっちんも大喜びですと、
「こんな空いているとは思いませんでした!」
と言ってこの爛漫笑顔を咲かせた。
新潟経由、
妙高高原、
そして太東岬の名店「アサガオ」の女将ちーたんもやってきて、
キャッチサーフの優しく柔らかい乗りごこちで、
これまで蓄積したサーフィンの不安障害を解消していった。
(本当のこと)
山シリーズとくればこの人。
長野県北安曇郡小谷村大字千国乙のマウントケアの院長であり、
ドラグラ極秘諜報部隊の、
ベテラン工作員であるムーティは、
「ローマ数字TEN波」
の秘密のドアをいくつも開けていった。
「ここはいつも秘孔がありますね」
そんな確信めいたことを言ったのが印象に残った。
エックスでサーフを始めたナッキーは、
「ローマ数字TEN」という波はお手のもので、
ピークの少し後ろからテイクオフし、
その完璧な斜面をあますところなく楽しんでいた。

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【巻末リンク:登場人物の2年前がわかるポスト編】
【サーフィン研究所】低気圧通過の千葉北と現在の海水温_淡路島マンダラコーヒーの記憶_昭和トロちゃんから知った諸行無常のナカグロ3・3・6_(1260文字)
【巻末リンク*2:ムーティと涼くんが少しわかるポスト編】
【サーフィン研究所特大渾身号】ムーティのTheOnePureの衝撃と感動_霧中タマサキの493フィート_ミズモリさんのグランド・ブダペスト観とは?_(2608文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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