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【サーフィン研究所】サーフィンという大輪の花_レイル加重について_サーフィン界の安倍晴明、抱井先生論文_(2287文字)

もし、

『サーフィン会得』という大輪の花があるのなら、

それを突然開花させた二郎くん。

昨日のジェフリーズ・セッションでは、

私が見た中で最速のサーファーであり、

勇敢で、

とても強いパドリングを達成していた。

能力が一晩で別人みたいになるのは、

子どもの特権だろうか。

それとも人の特権だろうか。

そんなことを考えていた。

波が良くなってきたので、

ボードが小さくなってきた。

スキッパーフィッシュ6’の最速モード。

二郎くんを見てわかったのが、

レイル加重が絶妙だから速度が出るということだ。

これは、

JOBやジョンジョン・フローレンスたちと同じであり、

チャブ台クアトロ・スタンス(ジロー®)の、

絶妙であり、

奇跡と偶然の連続をアステロイド曲線のように集めたのだと思う。

レイル加重がわかると、

バレルですら容易かつ、

シンプル、安全となる。

マニューバーには必須なる基本の中の、

ワイルド&メロウなる加重法だろう。

ナッキーによる模範的なレイル・ワークが写っている。

ヘア・カリフォルニアの聖式カルちゃん。

彼のサーフィンは、

ロマンチック派には印象を残すだろうし、

何よりもクラシック色の強いオルタナティブ・スタイルに乗せて、

スリルあふれるセクションでのステップ・ワークが進んでいく。

特にノーズ付近で、

波のリズムを読み切った

「カルちゃん・スタイル」の気持ちよさは、

ここで特集を組んで語り尽くしたいほどだ。

こんなスリリングなステップ・ワークも、

じつはレイルワークの結果なのであります。

Let’s rail work!!

さて、

NAKISURFに二郎くんがやってきてくれた。

「モノガタリを書きます!」

すらすらとサインペンで原稿を執筆して、

入稿していってくれた。

これがとっても良いので、

もったいぶって明日公開します。

トロピカル松村さん(中央)

.

華厳さんも来られるから、

二郎くんの原稿に赤(編集)を入れてもらおう。

とすると、

また天才トロちゃんのレビューが欲しい。

トロちゃんと一緒に写っている杉真理さんは、

竹内まりやさんの大学の先輩であり、

『ウイスキーが、お好きでしょ』の作曲者であります。

「サーファーズ(逗子)に杉さんがいました」

そんなことを昨日瀧朗が言っていた。

エンシェント・ワン=抱井さん

Photo by 加藤 忠雄さん(フェイスブックで検索ください)

.

ドラグラ会館付近で、

抱井さんと再会することができた。

カカイさんは、

『至高の波乗師』として認定され、

それはすでに半世紀にもなるという伝説を持つ生き神さまだ。

この写真は、

「七里のおじさん」こと、

加藤さんが撮られたグレイトな作品だ。

「最近はっぴいを聴きまくっています」

うれしさ余って、

師にそう報告すると、

「いいか、サーフィンとは、フリクションなんだよ」

「——」

ほとんど天啓ででもあるように強く明らかにおっしゃった。

平安時代に特級陰陽師がいた。

名を安倍晴明と言って、

夢枕獏さん著の名作の数々があるが、

その物語内で、

晴明の深い言葉に触れたときの、

相方である源博雅の心持ちというのが、

とてもよくわかった。

長い文章表現になったが、

抱井さんとお話するということは、

数日はおろか、

数年かけて読み解いていくことがほとんどだからだ。

フリクションとは、

摩擦とか接触という意味だが、

サーフィン世界なので「(水の)抵抗」となる。

抵抗は、

パドリングをしているときから感じられる。

波に押され、

テイクオフして速度が出ると、

抵抗はレイルやテイルに移行して、

速度に比例して小さくなる。

それがサーフィンの醍醐味であるとおっしゃっていたのだ。

サーフィン界の安倍晴明(あべの せいめい)、

抱井保徳(かかい やすのり)先生は、

「速度に比例しての接水少という困難を操作するのがサーフィンの醍醐味」

だと言う。

さらにサーフボードを浮かばせることができるフォイル・サーフィンに、

フリクションの総意があり、

愉楽の芯がここなんだよと、

教えてくれた。

この歌詞は、

昭和45年頃のロックのように私の頭に響き、

それから何夜も過ぎ、

「小さな水圧により動力を伝達すること」

「伝達容量が少ないゆえの精細さ」

こんなふたつが浮かび上がってきた。

歌詞を読み解くことをここで一度休止することにし、

話をまとめます。

抱井さんがおっしゃるのには、

はっぴいを聴くなら、

岡林信康であると、

ただしオカバヤシの歌詞は聞くな、

なぜならそこには、

真意などみじんもないということであり、

さらにご講話は、

キヤノンのレンズであり、

暖くんがお世話になった土佐高知であり、

ウォーレン・ボルスターに撮ってもらったバレル・ライドであった。

そしてナガヌマ寺分工場の超級絵師だった下田さんのことだった。

抱井さんは、

ハッピー・サーフの主にして、

“ソウル・スプリーム”の称号を持つ、

至高の波乗師である。

数十年前に私がサーフィンという内容に気づくと、

フナキいいか、

ボディ・サーフィンこそが、

波乗りなんだぞという命を受けた。

そして今日の再会では、

「フリクション」だと伝えてくれた。

50年前からサーフィン界のエンシェント・ワンであり、

さらに今も輝きを放つサーファーはとても少ない。

この

「はっぴいえんど・ファーストアルバム」

のLPジャケットの「ゆでめん屋」は、

西新宿に実際にあったらしく、

その看板を法王が乗せていた。

今これがどれだけの価値があるのかはわからないが、

二郎くんも含めてすごいことです。

それでは、

明日ここで、

二郎くん作

【世界文学シリーズ】に続きます!

Happy Surfing and Happy Life Style!!