Catch Surf® Heritage Collection Nose-rider 8’6″
at the New Takibishin (Ichinomiya, Chiba)
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寒波だ。
波は良い。
先ほどは小雪がちらついていた。
この程度のサイズだが、
それは良い波だ。
このことを伝えるにあたって、
「波が寄る」というイディオム(慣用表現)を使えばいいのか、
または、
斜面効果倍増という3単語を連結したら伝わるだろうか。
「波が寄る」
このことを文章で表現してみることにした。
自身の文章の練習にもなるし、
「読解力が弱い人が多い」
こんな時代という海に投げる文章でもある。
決して国文の権威、
華厳さんの真似をしているわけでもない。
(華厳さんは、タキビパレス内38スタジオで音楽の研究中)
さて、
寄る波は、
「波斜面が中央に向けて傾斜するもの」
というものだ。
さっぱりとさせたが、
4つの単語だけなので伝わると思う。
波斜面とは、
サーファーが滑走する面だ。
中央とは、
三角波のピーク。
ダンパー、
クローズアウトには存在しない。
その中央に向けて傾斜するのが、
「寄る波」の定義だろうか。
まとめると、
サーフ界では、
寄る波は=特級、
シャンパーニュで言うところの
プレステージ・キュヴェ(Cuvée de Prestige)として君臨する表現だ。
1980年代ならば、
鎌倉の先輩は、
こう言ったかもしれない。
「波がこれもんでよ〜、
おろぇ〜うれしくてコースターかっくらしたらよ、
フィンがおんでてよ、
ボード流しちまったじゃんかよ。
しょうがんねぇ〜べ」」
鎌倉(腰越)弁監修 @gerrunii
「これもん」
という表現に寄る波が隠されているのだが、
なかなか読み解きづらい。
Catch Surf® Skipper Fish JOB 6’6″
at Marbella, Costa Rica
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だが、
私たちはサーフィン研究者なので、
仮説を立てつつ実証しなくてはならないだろう。
学術的な文体にすると、
説得力が増すのが不思議だ。
医者の格好をしていないと、
名医とみなされないようなものだろうか。
アンディ・マクドナルドのような気持ちとなった。
対義語としては、
「波が開く」
というものがある。
これは、
乗っている側から先の波が見えないような状態を指している。
これまでの画像は、
あまりにも寒いので、
コスタリカのものを使用してみた。
前回のコスタリカの旅は、
一ヶ月に渡るサーフ合宿だった。
空港から宿まで送迎されてからは、
全て徒歩移動。
カメラとボードを持って宿から1km歩けば、
エンドレス・サマーのロケ地でもあるオーバーヘッドの波があった。
グレイト・ローカルズや愉快な人々。
*毎日、一日中オフショア。
そして小さなマーケット(店主の宗教上の理由から酒なし)と、
ピザ屋以外は何もない村にいた。
(*:晴れると、
ニカラグア湖からのサーマルがオフショアになるため)
魚はたくさんいた。
真夏を追いかけ、
波乗りをたくさんして、
楽しいことばかりだった。
(巻末リンク*2を参照ください)
そのコスタリカで書いた
『テイクオフについて』という記事。
サーフマガジンに掲載されて相当経過するので、
来週でもここに掲載してみます。
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【巻末リンク:渾身機能便利なカレンダーでございます】
【巻末リンク*2:コスタリカからのクリスマス】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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