沖縄。
何人かからメールで質問を受けたが、
今回の旅の目的は、
サーフ・ジェダイに近づくべく、
ダニー・メルハド師範の内弟子となった。
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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夜明け1時間前にハッピーサーフィン・ハウスを出発し、
目的のブレイクを目指す。
フラッシュバックではないが、
34年前にノースショアで、
フィットハウスでの千葉公平師範による修行を思いだした。
あのときの楽しく、
そして厳しい毎日のことや、
牛越くんとか沼尻くんたちの顔が浮かんだ。
Danny Melhado on
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
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ケリー・スレーターも認定するサーフ・ジェダイのダニー師は、
どんなボードでも波に乗ることができる。
私のスキッパーフィッシュも一本目からスラッシュバックを決めていた。
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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ご自身でも気に入られたようで、
こんな画像が彼のブログにポストされていた。
サーフィンでは、
元アメリカのジュニア・チャンピオンという才能を持って、
それから30数年後も真剣にサーフを続けているのだから、
やはり修行一万日という言葉を思いださせてくれる。
私は10年前にこの日を達成したので、
2万日を目指している身である。
(巻末リンクを参照ください)
Nacky on
Catch Surf® Skipper Fish X JOB 6’6″
Nakisurf Original Twin + Vektor VT
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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今回のベストライドはナッキーだろうか。
バレルにも入り、
インサイドのダニーが指定した位置から誰よりも長い距離を乗っていた。
師範の提案はやはり卓越したものがある。
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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マウイ島と石垣島を経由して沖縄にやってきたハッチくん。
頭脳明晰で、
すばらしいサーファーである。
最初の夜に一緒に食事をしてから、
私たちはとても仲良くなれた。
そのくらい国際的でオープンマインドな氏である。
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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これは私。
前出のダニー師範が乗ったキャッチサーフで師をなぞらえてみた。
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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私のベストウェーブ。
沖縄屈指のリーフで、
奄美での波を思いだしながら波壁に張りついていく。
テイル重心で、
体勢を低く、
全て師範から教わっている。
私は普段は先生となるが、
こうして弟子となると、
いままで見えなかった、
感じなかったことがわかる。
Photo by happysurfingokinawa.com
@happysurfingokinawa
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無事に無傷でパドルインし、
これから恐竜の背中のような崖を登って車に戻って、
パワー・ブレックファーストとなった。
ダニー、ありがとう!
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【奄美大島回想編】
今回驚いたのが、
島北部、
用安の『クルクル』というレストランのことだ。
キャパシティが限定的なので、
あまり宣伝してはいけないと思うのだが、
その魅力をちょっぴりここに。
地魚。
そのキーワードだけではなく、
沖で獲れた味が澄んだものだけを使ったカルパッチョ。
オリーブとか、
ありとあらゆるスパイスが魚の風味を引き立てて、
もはや桃源郷にいるのかと思ってしまったほどだ。
オーナー・シェフのヒロくんは、
ナチュール・ワイン信奉者で、
しかも自分の料理と合わせて飲んでいただきたいという一心で、
ほぼ利益など出ない値段設定がなされている。
そのおかげで信じられないほどおいしいワインをいただいた。
これは、
オーストラリアの天才奇才ルーシー・マルゴーのピノ。
これぞピノというべき風味でありつつ、
野生酵母のセンセーショナル。
しかも補酸も補糖も、
もちろん清澄剤やエンザイムという添加物もゼロだという。
ブラッドオレンジ、
チェリー&ベリーの香り、
リコリスやクローヴのスパイス感がありつつ、
飲んでいくと、
風味が深くなり、
それが懐かしいようであり、
どこか遠くのDNAに訴えかけるような、
追われるような余韻がこだまするような味でした。
それらと合わせたのがパテであり、
スガリという地ダコであり、
奄美は節田の野菜であり、
ヒロくん渾身のテリーヌであり、
背骨が溶けるカルボナーラであり、
そして渾身の島豚でありました。
あまり宣伝してはいけないと書いたが、
追憶でさえ、
筆が乗ってきてしまうほどで、
これが大都市のミシュラン・クラスならばありえる話だが、
奄美大島というところに感激してしまった。
ありえない話だが、
本当にあるリストランテ(ドレスコードはカジュアル)であり、
こうなってくると、
竜宮城の中のメイン・レストランのようだとも思っている。
これがそのヒロくん。
サービス・スタッフのタケちゃんと二人三脚で、
今夜もゲストを桃源郷に誘っているのであります。
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【巻末リンク:サーフ一万日】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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