ドラゴン・グライド・プロダクションズ。
現在の正確には、
サーフィン研究所奄美支局内仮設させていただいたプロダクションだ。
ちょうど、
クワイエットファンクTの受注が終わったところだ。
とてもありがたいほどのオーダー数をいただき、
発案者として喜ばしい気持ちにひたっている。
ありがとうございました。
クワイエットファンクの久保田さんは、
山口瞳さんと、
開高健さんが紡いだ物語を読まれたようで、
ウイスキーがサントリーオールドとなったそうだ。
週刊朝日に連載されているの大好きなコラムを読んでいると、
山口瞳さんが、
作者と一緒に酒などを飲んでいた描写があった。
それによると、
晩年の山口さんはウイスキーがお好きで、
それはサントリーだけであったとあり、
後年までも続くサントリー愛への裏付けも取れた。
これを久保田さんと私、
または私たちのような読者は、
「やってみなはれ愛」だと断言する。
好きなことに胸を張って生き抜くと、
中村のおやっさんみたいにいまだに毎日語り継がれる人となるのですと、
ファジャさんこと藤田さん夫妻と話していた。
ファジャさん家は、
長女のニノハちゃんが高校一年生となり、
フリーダイバーの勇生くんが、
深く潜るためのフィン（足ヒレ）をプレゼントし、
彼女がそれをうれしそうに抱きしめていたのが印象的だった。
小学生に見えないが、
そうであるという真夏くんは、
読んでその通りの「まなつ」くんだ。
なんともうらやましい名だと、
過ぎ去った真夏のおもかげと、
これからやってくる夏への期待に想いを浮かべた。
話は逸れたが、
コラムは、
ウイスキー・ストレートで男を取り戻せと結んでいた。
「なよなよするな」
そんなメロディラインは、
背筋が弓の弦のようにみなぎる文体でもあった。
野球界では、
カリン塔経由でダルビッシュ有さんが、
「酒を飲むのならウイスキーにしなさい」とSNSで言っていた。
しかも、
たまにご自身で飲まれつつ、
飲むならウイスケですぞと、
私たちに伝えてくれていた。
でもダルビッシュさんの言葉に安心して、
ノスタルでウイスケを飲み過ぎたことを思いだした。
（スマイリー・グリズリー到達編序章）
そういえば、
ノスタル・ローカルでもあるターボーくん
（『まるや』シェフ・ド・キュイジーヌ）は、
ウイスキー派のなかでもモルト派で、
「今のところな、いっちばんはこのシングルモルトや」
そんな始まりだった。
「バニラの香りがすごいね」
「ホワイトオークがバーボンと結婚して樽になるんやで」
「へー。それでのバニラの香りなんだね」
「でな、スコットランドではとても珍しい地質があって、
その石灰岩と砂岩層から沸く硬水にルイ・ヴィトンが目を付けたんや」
「水だったのか！」
「ここまで作りこまれている伝統的な蒸留酒は、もはや世界遺産やで」
「そうなんだ。じゃあ、この『まるや』もヴィトンに摂取されちゃうんじゃないの（笑）」
「そやね、これは”お好み焼き”というひとつの伝統やからね」
「SDGｓの観点からも重要だと思うよ」
ここから話は深くなって、
とても良い話だった記憶があるのだが、
酔いすぎて詳細をあまりというか、
本筋ですら思い出せないのが玉にキズだ。
いつか浮かぶように思いだすのかもしれない。
さて、
３月１５日となった。
タキビ神が発心したのは、
この時期にまやかし、
妖（あや）かしが出るということだ。
「護摩焚きをしました」
タキビ神はそう言う。
彼の後ろではマーチン・デニーが聞こえ、
片手にはハーディのブリュットであるという。
次にタキビ神はこう言った。
「ブッポー・ハルカニ・アラズ」
「神さまや仏さまは遠くないという意味ですね」
「はい、そしてこう続きます」
「むう」
「シンチューニ・チカシ」
「真理は心の中にあるという空海のお言葉ですね」
「はい。真理はバレルの中にあったりもしますし、
成仏（上陸）して、
ボードボトムがストリと止まった瞬間にもやってくるようです」
「その感覚、すごく共感します」
そうやってさまざまなことが腑に落ちると、
静止画像の炎からたくさんの煩悩が出て、
浮かんでは消えていくように見えた。
いわばデジタルでの悪霊退散ではあるが、
こうして炎にのせて送り出すのがいいのだという典型を見た。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
□
【巻末リンク：テイクオフの詳しくはこちらを】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
◎
