おはようございます。
日本は春の嵐のようで、
「国内線が相次いで欠航」
と朝日新聞コムにありました。
3連休の行楽のまっただ中なので、
それぞれの予定に支障がなかったことをお祈りします。
雷がこだましたそらは、
まるで春のオープニングを知らせる祝砲のようだと感じますね。
さて、
こちらノースハワイは美しい春日。
空高く、このように遠くのカヒリ山の詳細まで見渡せる日です。
今日はイナリーズでサーフ。
ノアたちは春休みがもうすぐ終わろうとしています。
イナリーズはサイズが小さいのだけど、
威力があるので、
ノアにはゲッティングアウトが辛そうだった。
なんとか出てくることができてニコニコしていました。
お姉ちゃんウエットスーツのお古を着ているので、
なんだか女の子がサーフしているように見えます。
見え方で男の子か女の子を決めつけてしまう。
自分はそういうステレオタイプにならないように努力はしているのですが、
「見え方」というのは感じ方を支配するようです。
気 をつけなくては。
今日はグラブレイルばかりしている日で、
こうして一度でもレイルを持って、
斜面に張り付くように滑ってしまうと、
それは中毒化してしまう。
まだレイルを掴むに至っていないノアは、
こうして子どもらしいライディングの非グラブレイルだった。
グラブレイルの利点は体を小さくすることができること。
以前、といってもずいぶん前ーー25年前、
俺がまだ10代の頃に三浦さん(D先輩)がショーメンのレフトの腰波でバレルに入られるのを見て、
「あんなに小さいチューブに入れるんですね!」
と驚くと、D先輩は
「普段のレンシュウが大事だぜ。
テーブルをチューブに見立ててかがんでりゃいいんだよ」
と伺い、それからというもの、
テーブルはもちろんのこと、
垣根、
塀、
カウンター、
タンス、
看板、
車、
フェンス、
コンビニの棚、
電車内のドア、
改札口、
トイレ、
ソファ、
テレビ台、
銭湯のロッカー、
露天風呂の石壁、
竹垣、
ベッド、
東海道線のシート
などでレンシュウを繰り返した。
結果、
俺も腰くらいの高さの波でもバレルに入れるようになった。
以下はその25年間の修練の結果である。
ビハインドからバレルインのラインに乗せて滑っていく。
昨日のデビルズ・ダンジョンと同じですね。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/11488
大事なのはレイルを軽く掴んで、ボードを失速させないこと。
波が大きくなっても同じセオリーなんですね。
この上の画像の視界くらいから自分では
「フルバレル」の世界に見えるんです。
そのままこの縮めた体がなんとか収まる穴蔵を進行していきます。
本人にはまだバレルには見えるのですが、
そろそろ穴が小さすぎて、
体の周りに波が当たり、失速しはじめる。
それでもそのままの姿勢でいると、
「一切巻かれなかった」
と、ドコドコっと波から外れて出てきます。
これは波が小さいせいもあるのですが、
なんと大きい波の日でも最後の最後まで行けば同様となります。
円運動の中心の終着点ということは、
エネルギーが外に逃げてしまい、
中心は安全だということになる。
事実、『バレルライドの極意』
を雑誌インタビューなどで、
多くのプロに個人的に聞いていた時期があったのですが、
全員の意見で一致していたのが
「最後まで走れ」
ということでして、
今思うとこのことを指していたのではないのかな、
とひとりごちてみた。
他には、
どうしても最後まで行けないときの第2の回避作戦としては、
(進行方向)後に落ちろ(シエィ・ロペス)
進行方向の波の根本に飛び込め(アーチ)
などがあって、
それぞれが極限状態の中で工夫を凝らしていたことが興味深かった。
そんなことをまだ知らないノアは、
ただ純粋にその無垢なる斜面を滑降していた。
エゴもなにもない世代。
おもしろいのが、
このノーズに貼ってあるステッカーのハーレー社はもちろん、
俺のスポンサーであるためステッカーがあるボディグローブ社、
ブルースとギャビンおじさんのボルコム、
ドノヴァンのビラボング、
ケリー・シュレーターのクイックシルバー、
そして弊社のNAKISURFステッカーをこだわりなくボードに貼ったり、
部屋のドア、
オモチャ箱に貼ったりしているのがほほえましい。
↑これは少し前のソフトサンドリーフだが、
俺がいくらレンシュウしてもできなかった左手のリードが自然にできていて、
「ニクイ」と思ったショットだ。
これはタチアガラないで、
ニーボードをしているショットで、
こういう無垢なる滑走に俺は弱いんだよね。
そういえば彼は今日
「アンディ・アイアンズのコンテストに行く」
と言っていたけど、
そんなコンテストはうっちゃって、
いつまでも
「ご自由にごゆるりと」
波乗りしてほしく思います。
これはノアの靴で、
スケートボードや自転車(BMX)に乗り込むので、
こうしてすぐにぼろぼろになる。
携帯ゲーム機がぼろぼろになるよりもなるよりも数千倍もすばらしいことだと思うので、
こうして写真を撮ってみた。
大人になるとここまで靴を壊せるほど遊べなくなるから
.
今のうちに
無垢なうちに
純粋なるこころのままに
夢を持ちつづけて
.
□
今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。
大放出キャンペーンは大盛況でして、
商品が無くなってしまったので、
急遽AVISO社から仕入れたりしていて、バタバタした日でした。
上に書いた子どもの話ですが、
大人になっても「遊べるこころ」を持ち続けていたいなあ、
と再確認しました。
子どもには普段こちらが色々を教える立場なのですが、
じつはこうして教わっていることというのも同数くらいあるんですね。
全てにありがとう。
今日も幸せですよ。
明日も幸せになれますように。
Have a wonderful sunday!!
■