Danny Melhado at the Super Out side reef
.
昨日の続きとなるが、
陸からは遠すぎて肉眼では何も見えないブレイクまで行ってきた。
しかも途中まで歩けば、
パドリング30分と距離が縮まるのだが、
サーフィン修行の一環として、
あえてパドリングで45分くらいかけて向かった。
途中にいくつかのピークがあって、
そこでやっていくのだが、
刺激を求めるかのように沖へ沖へと、
そして深く深くと向かっていった。
沖では岩があったり、
複雑なリーフな地形、
さらに書くと、
沖根の先端なので左右から波が合わさって、
波の高さの数倍もの威力を創りだしていた。
黄色の矢印が、
真打ちのうねりの方向だ。
赤い線が右(奧)から来たうねり。
こうして重なると、
手前側に動きながらバレルとなる。
言葉で説明するよりは、
動画かなと思って、
巻末にこの波動画をつけておきますね。
イメージ・トレーニングしてみてください。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
Photo by @happysurfingokinawa
.
波の威力というは、
泡の跳ね上がり方でもわかる。
上の画像の、
私の過ぎたセクションが6m以上も跳ね上がっている。
すごい波だ。
Photo by @happysurfingokinawa
.
しかも前出したように「陸から遙か彼方」である。
「サメがたくさんいる」
そんなことが重く説得力を持つ。
もし何かあったらザ・グレイト・ビヨンドまで特急便だろう。
干潮時までサーフして、
ともあれ無事に上陸した私たちは、
かなり安堵した表情をお互いに見せるのだった。
時間を見たら4時間も経っていて、
竜宮城気分でもあった。
Photo by @happysurfingokinawa
.
パイロットという職業のジョエル・ブルームクエスト。
疲れた体にもう一度スイッチを入れるため、
私たちにコーヒーを淹れてくれた。
ジョエルは、
ビンテージのコーヒー・パーコレーターで抽出しながら、
その仕組みについて、
詳しくこちらの目を見ながらしっかりと各部の発音を続けていた。
調べてみると、
この蒸気式パーコレーターの歴史は古く、
1819年にポンプ式でフランス特許を取得したとあり、
この仕組みがエスプレッソとなっていくのが興味深かった。
理詰めの話をするジョエルは、
ラカ法王やタキビ神と同じギビング・パーソンで、
コーヒーの他、
ビールやステッカーなどを私たちにくれるのだった。
海岸入り口にある英語の看板には、
『コロナ・ウィルスの感染拡大を受けまして入場禁止』
そう書いてあるのだが、
じつのところ、
「軍の連中がここでキャンプをして、
ゴミや道具をそのままにしているので、
入場させたくない村民がコロナを理由にしてこう書いた」
というのが経緯だが、
この秘境ビーチの雰囲気が良いようで、
多くの外国人がいまだにここを訪れると聞いた。
ジョエルやダニーに、
これについてどう思うかと聞いてみると、
前出したジョエルのようなロジカルな人には、
「コロナ問題を持ってくるのではなく、
キャンプのゴミについてきちんと書くべきだ」
そんな論になる。
思ったのが、
「お上にはなんでも従います」の人種と違うこと、
やはりきちんと考えているのだなということを学んだ。
沖縄県北部の嘉陽には、
コーヒーとビスコッティの名店であり、
数人から「沖縄に来たら絶対に行くべき」そう聞いていた
『アイリーマム(Irie Mum)』がある。
@irie_mum
そこで一同はビスコッティを求め、
生きて戻ったお祝いをしばしのあいだするのだった。
この日のコーヒーは4種類であり、
中煎りからハイローストまである凝りよう。
コーヒー研究所員としては、
感涙するほどの視界だった。
この嘉陽区長であり、
大好きなヒデさんを前にして、
ジョエルのロジカルなトークストーリーは止まることがなかった。
アメリカが誇る超有能なパイロットは、
やはり偉大である。
ヒデさんのちょっぴりわからなさそうな顔がまたすばらしい。
噂のビスコッティ。
これはベーコン&チーズ。
ピスタチオも入っていた。
ふるえるような風味で、
しかも後味が海風のようにおいしかった。
税込み150円。
退店したダニー・メルハド師範と、
ジョエル・ブルームクエスト学者。
南へ向かう私たちの車に向けて、
ずっと手を振ってくれたヒデさん。
人格者でもあり、
グレイトサーファー、
そしてすばらしい父だという。
その先に沖縄そば屋があって、
ハッチが「あぶりソーキおいしいです」
という推しでやってきたのはいいのだが、
ここはいわゆる「マスク警察店」で、
入店時はもちろん、
トイレへも目を光らせ、
「食後もすぐにマスクをしてください」
そんなことを言うので、
すっかりと味を忘れてしまった。
観光客好みなのかな。
よって店名を明かさず。
ここで一同散会となって記念撮影。
私たちはダニーのハッピーサーフィン号に乗せていただき、
ひたすら沖縄ウエストサイドを目指すのだった。
やたらと疲れて眠かった。(笑)
□
【巻末リンク:妙にパワフル波の秘密】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
◎