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naki's blog

【サーフィン研究所】何かとは?_(963文字)

Kongo Fukuji, Cape Ashizuri

金剛福寺、足摺岬

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高知の室戸岬から足摺岬のあいだには、

いまだに美しい自然が残っている。

街にいるときは、

視野を広くして、

つとめて瞬時に考えるようにしてきたが、

つまりそこから得ることの稀薄さと疑問という傷だか、

層みたいなものが、

こころに重なっていく。

Kongo Choji, Cape Muroto

金剛頂寺、室戸岬

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重なりつづけた層によって、

視界だったり心が、

人工物や世間に浸透し、

「何か」に自分が奪われていた。

「何か」というのが時間だったり、

希望みたいなこととか、

俗に言う欲求だったのかもしれない。

Shoryu-ji, Yokonami Peninsula

青龍寺(裏側)朝陽

.

 

けれど、

こんな朝陽に遭遇すると、

自身の心にしみこんできた膨大な層が、

どこか遠くに霧散するように消失した。

つい先日、

そんな溶解のような心の脱皮があった。

それからの生活は、

今までとそこまで変わらなかったが、

体に良いものを食べようとか、

いつもより優しくなれる自分がいた。

Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK

at Westside of Cape Muroto

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海に行くと、

波が砕ける音が違って聞こえた。

強い波が弾ける音に興奮した。

波先からの飛沫、

風の流れと雲の形、

向こうにある岬が、

まるで龍が寝ているようにも見えた。

波腹を幾度も滑る興奮によって、

再び純潔となった私は、

「何か」の豊穣さにみたされていった。

今度の「何か」とはこの世界のことだと仮定してみた。

けれどそれは、

人が造ったデジタルだったり造形物ではない。

やはり心が地球を感じることであり、

宇宙までを範囲にしなくてはならないと感じたのは、

半年前の奄美以来だった。

(巻末リンクを参照ください)

でも逆に考えると、

自身の心は半年間も持ったのか。

いや、

自分ではその許容範囲をどことなく知っていて、

そろそろ脱却というか、

取り戻したというところにやってきた朝陽と波。

どちらも私の心を溶かし、

起こし、

はがし、

そして取り出したというのをここに残しておく。

【巻末リンク:半年前にやってきた「何か」】

【サーフィン研究所奄美大島支局】龍波認定_アベンジャーズ化するためのいろいろ_(1432文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!