鐘楼の裏手に湧く石清水は、
病気平癒に霊験あらたかだという。
その寺は天照大神を祀り、
聖武天皇(在位724〜749)の勅をうけ、
天平2年(730)に十一面観音像を彫造して神仏合祀を行った。
それから79年後(大同4年。809)、
弘法大師空海が伽藍(がらん)を建立する。
ここに沸く水は土佐の名水のひとつとされ、
病気平癒に霊験あらたかで、
数多くの伝説が残されている。
その湧水が流れるところを辿っていくと、
松林があり、
その向こうにすばらしい波を見つけた。
三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎にも縁深き寺だともあった。
四国霊場八十八箇所に詳しい方なら、
この寺がどこにあるか瞬時にわかるでしょう。
もちろん海岸にも海の上にも誰もおらず、
例によって無人の海が拡がっていた。
222cm@10.2秒の南うねり。
なぜ誰もサーフしないかというと、
きっと他のブレイクがすばらしいのかも知れず、
もっと書くと、
とにかくサーファーの気配すらなかった。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
.
波質は見事の一言で、
速く切れ上がった波壁が、
ずっとどこまでも続くような錯覚があり、
最後はショアブレイク付近で消沈して、
夢から覚めるという地形だった。
これは先週室戸付近に降った記録的な豪雨があり、
その影響で川から土砂が流れ出て、
海底の地形が決まっているからに他ならず、
この後、
ウーヤンことDJ VCA氏と、
シャッチョさん、
そしてスマイリー・グリズリーにこの波のことを話すと、
「あそこでサーフできると聞いたことはありませんでした」
全員から同じ感想が返ってきた。
海から上がって着替えていると、
駐車場でシギーGが散歩中の人に
「ここでサーフィンしたんか?」
と聞かれていた。
「はい!」
シギーは快活にそう答えた。
「ここは誰もサーフィンに来んで(来ないの意)」
半分あきれた顔で言われていた。
「そうなんですね」
「波なんか良くないやろ?」
「いい波でした」
「ほんまか?」
それほどまでにサーファーは来ないようで、
私たちはその霊水の効果をまざまざと知らされるのであった。
スカイアンドシー・ムロト『蔵ラウンジ』前で、
スティング1973に目を入れてくれる河合和尚。
(巻末リンク*1、2を参照ください)
それから私たちは、
コーヒーの研究をし、
@mandalacoffee_japan
そして、
おいしいものの研究をして夜は更けていった。
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【巻末リンク:スティングについて】
【巻末リンク*2:スカシーの秘密】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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