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【サーフィン研究所:新さん文体】宇宙観念体系_波に乗って笑顔ましまし_(2205文字)

目が覚めると、

真っ赤な三日月が登ってくるところだった。

望遠カメラを構えたのはいいのだが、

月の輪郭を撮るためには、

さまざまな設定を操作しなければならなかった。

Catch Surf® Skipper Fish 6’6″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK

at The Beach Museum

.

メモリーカードによるプレビュー画面には、

先日の砂浜美術館波を映しだしていた。

バックアップを取ったかを確認して、

一拍おいて全消去した。

画面で操作できるものは全てした。

次は光がないボタンを使った設定である。

電灯を点けると虫群に囲まれるので、

自分が停止しているときには使うのを避けたかった。

画質をRAWにしよう。

サムネイルはJPEGの小だ。

露出をマイナス値以下に下げるので、

マニュアル・モードへ、

ISO等々。

そんないろいろがあって、

やっとというか、

ようやくカメラを構えて撮ったのが上の画像。

で、

今度は星もきれいだということになり、

三脚はどこだ。

クイックシューのブラケットは?

またそんなことになり、

泉昌之の名作「新さん」のことを思いだしながら、

村上春樹さんのことを考えていた。

たまらなくなって、

ハルキニストの瀧朗に

「もしもし」

村上春樹風にSMSで連絡を取ってみると、

「仕事中です」

みんな忙しいようだ。

話は戻って、

月と星を撮ろうとしたボクは、

構図を気にしていた。

この月のことを知り、

星々をカメラの記録装置に焼き付けよう。

その時、

ボクは確かなるなにかを手に入れるのかもしれない。

今度はリリー・フランキーさんの文体になってしまっていた。

これは村上さんの仕業なのか、

または、

新さん語録による感化なのか。

きっと新さんだ。

新さんになったボクは、

三脚を立てて、

星空写真を撮りはじめた。

シャッターを開く時間が長い。

1秒、

5秒、

やがては30秒。

シャッターが開いているあいだボクは、

文字通り息をひそめていた。

次回撮影時にはリモートシューもいるな、

ボタンの位置を記憶しておかないと暗闇で扱えないとか、

さまざまなことを考えていた。

昨日ここに掲載した蔵物語にたくさんのご感想をありがとうございます。

最近私は華厳さんをはじめ、

ムラサバ先生という新ジャンルにも出会い、

各人の文芸というのを間近に感じ、

こちらも現代の時代小説風、

しかも波乗話というジャンルに突入した感があります。

(お時間がありましたらぜひ巻末リンクを参照ください)

特別編があったので、

今度は週末編の積み残しです。

「サーフィンするのが楽しみで前夜眠れませんでした」

そんな純粋な志縁(しえん)くんと煌英(こうえい)くんは、

お父さんと一緒にキャッチサーフを2本持って砂浜美術館までやってきた。

彼らは自分たちで行けるだけ沖に歩き、

泡に押されて波に乗っていた。

走って沖に向かい、

笑って波に乗る。

サーフィンの原風景はこういうものだ。

兄弟で波に乗ろうとする。
兄、波に乗れて笑顔。
弟、波においていかれて悔しいけど笑顔。
兄、上陸。バンザイ笑顔。
父、バンザイ笑顔。
弟、強い泡に押されて波に乗った。
弟、最高速達成。真剣な表情。
父兄、驚く。
弟、そのまま上陸して一同笑顔。

サーフィンとはこういうものだ。

それが分断だったり、

地域階級になっているのが悔しい。

〜警察とあるけど、

多くのサーファーが自分と違う道具やスタイルに対して敵意を持って、

自分たちのそれが一般的、

多数であればあるほど少数派を迫害してくる。

私たちは、

波に乗ったまま砂浜に着岸することを上陸と読んでいる。

上陸は、

古来サーフィンでは重要視されていて、

もっと書くと、

そのことを私たちは「成仏」と呼んで神聖化している。

でもそのことは辻野兄弟にはだまっていた。

ただ波に押されて、

ボードをおさえて波に乗り続け、

安定したら立ち上がって上陸を目指す。

思想や観念体系はまだまだだろう。

ただひたすら波に乗る。

そんなことが楽しいのだ。

ハイラインと家族を愛するターボーくん。

これから店に行き、

仕込みを始めるという。

ちなみに伝説のお好み焼き「まるや」の店主であり、

シェフ・ド・キュイジーヌでもあり、

シングルフィンとシングルモルトのミニマリストは、

波の上でスタイルあふれるサーフをする。

(詳しくは巻末リンク*2を参照ください)

私とスマイリー・グリズリー。

ベア・クロウ対決は、

8回の裏二死満塁となり、

スマグリが左中間フェンス直撃の二塁打を打ち、

3点勝ち越しに成功した。

手前には、

辻野親子が映っている。

夏真っ盛りですね。

ということで大好物の冷やし中華。

これはスカシー併設おいしいもの研究所謹製であります。

コツは市販のタレを使わずに練りゴマと、

蜂蜜と黒酢、

そして醤油で仕上げ、

麺屋が作る極細麺を氷水でしめたことでしょうか。

トマトは現地調達の土佐印(とさしるし)でもありました。

シギーGと河合さん、

そしてラカ法王ときんちゃんが、

「ブログを読んだらハイラインが飲みたくなりました」

それぞれが、

同様の感想を知らせてくれた。

タコクラゲの夜明け。

私たちと同じ地球にいるのがうれしくなるほど、

異次元というか別の生きものに見える。

【巻末リンク:昨日の蔵物語〈東昇のハイライン〉】

【ドラゴングライドプロダクションズ文芸〈長編〉】蔵ラウンジ物語: 東昇のハイライン_(3790文字)

【巻末リンク*2:まるや】

【サーフィン研究所】ハッピー・サーフィン@黒潮町!_般若心経秘鍵のお好み焼き_(2169文字)

【巻末リンク*3:写真大賞】

【サーフィン研究所】HowToサーフとカメラ雑誌の関係_ミサキマチ・バージョンのフダラック歌詞_(1341文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!