【サーフィン研究所:秋分の日スペシャル】ハーベストムーンの虚空と蒼冥(そうめい)_(1053文字)

霧がわきだし幕となるのは、

水神龍が出現したからだ。

天空のまたたきは、

明星神からの『虚空』というメッセージである。

空海著

沙門勝道歴山水瑩玄珠碑より

(815年:沙門勝道碑と略)

ここは四国、

八十八箇所のさなか(最中)であり、

元お遍路+空海ラバーのコジやんに言わせると、

「八十八箇所をつなぐと、メビウスの輪になるんですよ」(コジやん)

「へー」

「室戸の洞窟へは行きましたか?」(コジやん)

「もちろんです。ぼくにとってはあそこが始まりですので」

「お大師さまへ金星がやってきた(空海が20歳ごろ、793年)わけですね」

「よく知っていますね。さすが」

〈金星!?金星は虚空というメッセージ!?〉

そんな映画のような感得があったが、

コジやんに説明すると内容が膨大になるのでだまっていた。

〈虚空〉とは?

その前後の文章が読みたくなった。

どこに書いてあったのか?

しばし気になっていたので調べてみた。

「水神龍霧という文の中に金星=虚空はあった」

そこまで記憶していたので、

再び見つけることができた。

それが冒頭の文章である。

高知県にいると、

空海文献はわりと膨大にある。

それは『オーテピア』という絢爛なる図書館が市内にあり、

欲しい本のたいていはここで見つけることができるからだ。

そしてその『勝道上人日光開山記』内にある

『沙門勝道碑』にしたためられている空海の文は続いていく。

咄哉同志

何不優遊

(同志よ、どうしてゆったりと遊べないのか?)

ぼく、

わたし、

おれはここまで読んでドキリとした。

この空海が伝えようとしていたのは、

まさに私たちのフィールドであったからだ。

同志よ、どうしてゆったりと遊べないのか?

また空海だ。

教えをありがとうございます。

「蒼冥(そうめい=蒼い大海という意)」

こんな言葉が浮かんだ。

わかる人しかわからないので、

宣伝語句には向いていないぞと、

広報部内でそんな声が聞こえてくるのだった。

安納芋の天ぷらを食べると、

黄金に魅せられた織田信長の気持ちがよくわかった。

朝陽の前にこんな光が東の空に浮いていたので、

写真を撮ってみると、

なんだか見たことのない形をしていた。

よくわからないので、

高知新聞の金山さんに聞いたが、

いまだに返信がないので、

世間ではそこまで騒がれてはいないようだ。

これは5分くらい浮いていて、

少し経つと消えていた。

ちなみにこの下は青龍寺だ。

一日遅れのハーベスト・ムーン。

【巻末リンク:去年のハーベスト・ムーン】

【サーフィン研究所】ハーベスト・ムーン_極み波なくして真髄はない_(1026文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!

上部へスクロール