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【サーフィン研究所】オリジナル・スキッパーと夢波のコンビネーション_(1548文字)

キャッチサーフのオリジナル・モデルが完成した。

私は10年以上も前からキャッチサーフに乗っていて、

スポンジボードの可能性を信じていた。

キャッチサーフ社はビーターという、

ブラックボウル用モデルが発売されると、

全米で大人気となった。

ブラックボウルとは、

夏に施行される「サーフィン禁止」、

「遊泳専用ビーチ」という意味だ。

そのブラックボウル期間ですら、

ビーチで遊べるためにボードを海水浴場に準じたものだ。

その規約とは、

1.全長140cm以内
2.ソフトな素材
3.フィンは不可

この全てを満たしたのがキャッチサーフのビーターだった。

これは海水浴場で大流行するだろうと思っていた。

輸入してみると、

日本は、

そもそもビーチの確定された規約がないので、

「ここはサーフィン禁止です」

そんなことをバイトのライフガードに言われてしまう。

「これは海水浴場で遊ぶために開発されたボードなんですよ」

そう食い下がるも、

ご存じ日本は、

誰かが何かをすることを監視しているので残念な結果となる。

あれから10年。

海水浴場はあきらめたが、

日本でもキャッチサーフは大人気となっていった。

ログやプランクというロングボードモデルだったり、

スキッパーフィッシュというサーフボードに近いモデルがノーベル平和賞だとも思った。

なぜなら柔らかくて、

ユルくても硬派な波に乗れるからだ。

JOBやカラニ・ロブたちが世界各地の魔獣波を乗って、

そのことを証明してみせた。

そして2021年秋。

私が考案したスキッパー・フィッシュのスペシャル、

オリジナル・モデルが完成した。

それはファイブ・フィンで、

ダブル・リーシュ・プラグのスキッパーフィッシュだ。

5フィンならば、

ツイン・スタビライザーやベクターフィンを使ったバリエーションが可能で、

下手をするとメガ5もありえるぞと夢想していた。

60と66。

183cmくらいと198cmのボードは、

渋くアースカラーとして、

けれどもキャッチサーフの気概を表したチェッカーボトムで、

「(波乗りの際は)おとなしく、けれど裏面はそれなりに」

という樹木希林さん的なビジュアルも達成した。

子どもではないが、

好きな玩具(オモチャ)が、

自分の理想仕様となって発売された感があり、

まるで大きな夢が現実化したかのようで前夜はなかなか寝付けなかった。

昨日初乗り日となったが、

ちょうど台風19号ナムセーウンからのうねりが届いていて、

「夢板と夢波のコンボ」

というありえないコンディションとなった。

うれしいので字を大きくしてしまった。

これが1本目で、

これを見たスカイアンドシー・ムロトの河合さんが、

「もはや体の一部と化しています」

そう言ってこのスキッパーフィッシュに乗った私を評してくれた。

でも実際に乗った私は、

このファイブフィン・セッティングの速さ、

操作性に感動していたのだった。

これが2本目の波。

ライトにやってきた最大の東南東うねりはバレルとなった。

ダブル・リーシュ・プラグ。

耐久製が倍増し、

大きな波もさらに安心となった。

テイクオフと初速の速さは、

このパラパラ動画を見たらわかるだろうか。

きっとどのPUボードよりも速いだろう。

これがスペシャル・モデルに特化した5フィンで、

サイドを大きく、

後は水流だけとやってみた。

フィン代がかさむが、

2+1とかに流用できるので、

そこまで気にはならない。

速さを支えるのが5フィンの抵抗で、

それぞれのスタイルに合わせて組み合わせてもらえばと、

説明文を考えるだけでうれしくなった。

【巻末リンク:スペシャル・モデル】

《CATCH SURF》SKIPPER FISH 6’0″ & 6’6″ / ナキサーフ限定モデル入荷しました☆

【巻末リンク*2:ハイラインについて】

【サーフィン研究所:盛夏特大号】無宗教の黒潮賛歌がラーヤではなく、テキーラの「ハイライン派」に分断!?_(2358文字)

【巻末リンク*3:違うハイライン物語】

【ドラゴングライドプロダクションズ文芸〈長編〉】蔵ラウンジ物語: 東昇のハイライン_(3799文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!


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