宇佐大橋からの夜明け。
萩岬が見える。
この橋は昭和48年に開通し、
それまでは〈航路『竜の渡し』〉だけだった。
これも1200年前の空海の遺産である。
それにしても横浪半島は美しい地形だ。
上空から見ると龍に見え、
地名も土佐市竜だとあった。
青龍寺もここにあり、
とすると、
空海の時代、
1200年前は空からこの地形を見ることができたのだろうか?
ライト兄弟の初飛行が1903年とあり、
それによると、
人類はまだ飛行120年にも満たないので、
1000年も前にそらを飛べたというのは超常現象であり、
空海が宇宙人だったという証拠にもなる。
スピルバーグ監督あたりが、
空海のことを映画化すればいいのに。
黒澤監督が生きていたらと思うと切なくなった。
それにしても高知も他の場所と変わらずに堤防や護岸だらけだ。
萩岬の向かいが「向萩」という地名なのだが、
ここに強い波が当たるのは何年かに一度だろうか。
岩盤よりテトラポッド等の消波ブロックが強いとも思えない。
まったく必要のないところにたくさんあるのがこの人工物。
景観というより環境破壊であるが、
国は「建造物です」と名前を置きかえる。
結局は誰かが儲かる、
そしてその地位を盤石にするという政治的な手段であり、
その工費は全て国民の税金がまかなっている。
奄美大島、
嘉徳海岸の、
港建設の萌芽となる巨大護岸の件で、
鹿児島県知事がニューヨーク・タイムズの取材に応じなかったとあった。
知事や関係者はいつまでも逃げ続けられるわけではないだろう。
(嘉徳海岸については巻末リンク*1〜3を参照ください)
けれど、
建設会社はいわゆる政治家の票田なので、
将来の国土を見るのか、
自分たちの利を取るのかの選択は明らかなのに止めようともしない。
土佐清水の風力発電所もしかり、
こういうのを国民の何%かが見逃さなくなった。
なので、
すぐに「自然そのままを保持する」という方向に転換したほうがいいのに。
お上は「国土領土を守るためです」とやっているが、
土地というのは、
数千年単位で見ると形が変わるものなので、
人間が英知を振り絞って工事をしなくともいいはずだ。
それにしても日本は、
過疎化がこれだけ進んでいるのに、
これ以上国土を増やす必要がないこともわかっているだろう。
だが、
結局はそういう意見が通らない縦割り社会を作った政府の頭脳が明晰(皮肉ですよ)なのか、
中華統一思想を持つ大陸人の刷り込みなのか、
そんなことを、
あの見渡す限りの膨大な護岸を朝陽の影に見て感じてしまった。
私たちの代で変えたいとも思う。
さて、話は波へ。
台風19号ナムセーウンのうねりが南海に展開している。
室戸岬沖のブイが1.92m、
10.7秒という周期の東南東うねりだ。
The Mid-length 2+1
6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″ by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin Fin
.
この画像は本日のものではないが、
この日の1本目の波。
深夜が最大サイズだったので、
セッションを終えてみると早朝の波が最も良かった。
土佐にはこんなにも美しい波がある。
けれど、
パドルアウトは過酷でもあり、
ひとたびセットが入ると、
非情波に叩きつけられ続けた。
さて、
昨日ここにキャッチサーフのNAKISURF別注が届いたと書いた。
スペシャル・モデルだ。
別注はUSA本社を一度通っている。
アメリカ人のいい加減さを知っているので、
ちゃんと仕様通りになっているか、
5フィンになっているか、
ダブル・リーシュプラグで作成されたか、
カラーは大丈夫かと心配だった。
開梱すると、
完全に仕様通りで完成していて、
ほっと胸をなで下ろした。
左が60モデルで、
右が66モデル。
スキッパーフィッシュの60は7代目にあたるので、
ちょうどジェームズ・ボンドの役柄と同じだとわかった。
これから初乗りに向かいます。
楽しみ〜!
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【巻末リンク*1:嘉徳海岸】
【巻末リンク*2:鹿児島県の陰謀】
【巻末リンク*3:護岸について】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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