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【サーフィン研究所:盛夏特大号】無宗教の黒潮賛歌がラーヤではなく、テキーラの「ハイライン派」に分断!?_(2358文字)

ここで何度も書いているが私は無宗教だ。

だが、

いまは空海由来で密教、

そして仏教を学んでいる。

仏教では、

観世音菩薩(かんぜおんぼさつ。かんのん)たちが住む

補陀洛(ふだらく)という地がある。

ここは、

その補陀落の東浜に位置しているという。

iPhoneXRをかまえて写真を撮ると、

木漏れ日からのフレアが映り込んでいた。

補陀落は、

現代にもこうして天上界からの光彩を伝えてきた。

この美しい入野松原を評した古文をここに再録してみた。

土佐ノ西南部
太平洋岸ノ砂丘ニアリ
延長三十町
西方蹉跎岬ノ諸山ヲ望ミ
東方井ノ岬ニ対シ
海山ノ風光ヲ
一眸ノ中ニ収ム
四國ニ於ケル
屈指ノ松原ナリ

その補陀落界でサーフする私たち。

コウスケは、

ショートボードに乗っていたが、

あっという間にいなくなってしまった。

あれ、

もう帰ったのかと思ったら、

ロングボードを抱えて戻ってきた。

そしていきなりこのノーズライドで長い斜面を駆けていった。

ノーズライドには減速があり、

ハイラインやトリムがあるので、

達成できると何かしらの宇宙観を得られる。

宇宙観というのはバランスだったり、

自分の存在価値のようなものだ。

ここで注目してもらいたいのは、

先端でボードを波に赤い矢印のように加重して滑っていたという事実だ。

100%完璧である。

波側にいかにレイルを入れるかが、

トリムの原則であり、

滑走をつかさどる核みたいなものなのだ。

けれど、

ショートボードの人たちはノーズライドはもちろん、

ロングボードにすら興味がないという。

同じサーフィンだが、

浮力と長さ、

川向こうとか、

他県というような分断があるのは、

数年に渡るサーフ経験者ならお気づきのことだろう。

分断といえば、

『ラーヤと龍の王国』という映画を観た。

これはどんな映画に分類されるのかと調べてみると、

『コンピュータ・アニメーション・ファンタジー・アドベンチャー』

そんな長い名前が付いていた。

不朽の名作『モアナと伝説の海』があるが、

そのようなものだと想像してください。

結論から言うと、

この映画は最高に良かった。

分断に対しての解答が明確にあって、

これをディズニーの配信等によって、

世界の子どもたちが見ているという現実にも感動した。

未来は、

分断のない世の中になればいいなと、

サーフ界を見て思うわけです。(笑)

分断しないように私とシャッチョさんは、

無人のMLBに行った。

信じられないだろうけど、

これは8月1日の日曜日だ。

他のサーフスポットは大混雑とあり、

ここもその例をまぬがれなかったのだが、

群集心理というか、

サーファーたちは、

なぜかかたまって移動というか流されていくので、

結果、

私たちだけになるということだった。

Catch Surf® Heritage Collection Nose-rider 8’6″

at MLB Kochi

.

私はマルヤTを里帰りさせて、

キャッチサーフのヘリテージでログ気分になり、

さきほどの感動的なコウスケ・トリムをトレースするように波に乗った。

私たちが上がると、

これほどまで良い波なのに、

「誰もいないから(波は)良くないのだろう」

そんな思考停止というか、

視界不良があり、

ずっと長い間無人の良波がブレイクしていた。

50mほど向こうは、

大勢のサーファーたちが切磋琢磨というか、

テイクオフ競争をしているのが不思議に映った。

私は道の駅マニアを公言しているだけあり、

高知のそれらも大好きだ。

土佐西南にはいくつもの名店があり、

そのひとつに寄ると、

今年もタコクラゲが売っていた。

室戸にも浦ノ内にもタコクラゲはいる。

だが、

見かけるものはこれにくらべると巨大で、

昨年のように(巻末リンクを参照ください)クラゲくんの観察日記や、

この巨大タコクラゲくんで史実映画を製作するのならば、

幼児用プールが必要なほどになるので、

私たちは迷いなくこの小粒を買い求めた。

先日、

同じ歳の友だちと酒飲みの話となった。

そこでは、

「酔うと残念な人」と

「育ちがいい人」という話になった。

蔦屋書店に行くと、

そのカテゴリーの書籍に順位が付いて紹介されていた。

酔っぱらうと「ざんねんな」人っていますよね。(笑)

ロックグラスを用意して、

数個ほどロックアイスを落とす。

あらかじめ冷凍庫に入れておいたテキーラを30ml(正確に量って)氷の上に注ぎ、

強炭酸水を静かに入れ、

黒潮グリーンレモンの皮を削いだものをキュッと折り、

表皮の油分を注いだらその中に落とす。

「ハイボールでなく、ハイラインと名付けた」

そんなサーファーならではのドリンクは、

アガベ(竜舌蘭、Agave)100%という不思議な原材料とも相まって、

酔いを明るく、

品格のあるものにする作用があると感じた。

で、

このテキーラのことを調べてみると、

製造工程は以下のようなものだった。

アガベ茎の部分(ピーニャ)を蒸し焼きにして糖化させる。

そのピーニャからの糖液を発酵させ、

蒸留したものがテキーラだという。

そんな奇跡に感謝してスカシーへ、

こんなテキーラ広告を提案してみた。

「僕らの夏の夢」

このボディコピーは、

山下達郎さんの楽曲からやってきたものだ。

達郎さんは、

およそ二年後にジャニーズ事件というのがやってきて、

そこで炎上するのだが、

「沈静化するのを待つしかありませんね」

瀧朗がそのときそう言うのだろう。

「僕」は平仮名にしようかずいぶん迷ったが、

オリジナルのままとした。

【予告】
明日は盛夏スペシャルとして、
〈スカシー蔵シリーズ〉
『蔵物語続編:東昇のハイライン』をお届けします。

【巻末リンク:昨年のタコクラゲ】

【サーフィン研究所】タコクラゲと龍の秋_クアッド・スタビライザー_真正まるや_しんじょう君と逆積み_(1891文字)

【巻末リンク*2:蔵ラウンジ物語】

【ドラゴングライドプロダクションズ文芸】蔵ラウンジ物語:室戸菩薩のこと_(3259文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!