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【サーフィン研究所特大号】一緒に乗らないこと、決してボードを蹴らないこと_基本3_(2808文字)

先日、

山本さんとナッキーでJウェイブというサーフブレイクに向かった。

このピークもなかなか遠いが、

空いているというのでB級人気があって、

多少のサーファーがファーストピークに入っている。

私たちは例によって無人の、

外れのチャンネル周りにある、

複雑なリーフのピナクルで波を得ていた。

ここに一人のサーファーがやってきた。

感じも良く、

きっととても良い人なのだろうが、

すぐに一緒にサーフしたくないと切に感じた。

他にピークは4〜5箇所もあるのだが、

この人はきっと誰かと一緒が良いらしく、

決して私たちから離れなかった。

なぜこの人と一緒にサーフしたくないのかというと、

こんな特徴があった。

1.彼は波にうまく乗れないとボードを蹴る

または、

1.転びそうになるとボードを蹴る

という蹴りまくりサーファーだった。

蹴りたいのならサッカーとか武道などがあるのだろうが、

とにかくサーフィンに蹴り技を持ち込んできたのだ。

2.誰かと同じ波に乗る。

例えば、

山本さんがピークから乗っていくのだが、

なぜかその人はその後、

泡から押されてもテイクオフして、

山本さんが乗っていった側の後を付いていく。

長い波質であり、

かっ飛んで行く早い波質ではないので、

山本さんがカットバックする頃になると、

たいていは追いつくのであるが、

山本さんはボードを蹴られるのが恐ろしいので、

強制終了キックアウト(プルアウト)していた。

すると、

その人は勝ち誇ったような顔をして山本さんを見るので、

なぜか山本さんが彼に謝っていた。

えー!

日本だと波の位置ではなく、

「前乗り」という語感から後の人が偉い(優先)だと思っている人が多く、

きっとそんなことなのと、

山本さんはホワイトジャックという医療関係者だ。

よってあまり変な噂を立てられたくないので、

1%でも他者に関与したら謝るのが得策なことなのかもしれなかった。

それにしてもきちんと正式に乗った人をどけているわけだから、

その人が謝罪すべき、

またはこういうことにならないようにすべきだと明確に感じた。

そして、

よくここに書いているけど、

ボードを蹴り出す癖の人は本当に危険だと知って欲しい。

この蹴り出しをする人が乗ってきて、

もし自分が見えずに、

接近してきて気づいた瞬間、

反射的こちらにボードが蹴り出されてくる。

向こうにしてみたら保身だが、

こちらへは最大の危害となる。

話を戻すと、

向こうにすると、

「前乗りしやがって」とまでは思っていないが、

謝られて勝ち誇っている顔を見る限り、

やはり自分が上だと100%感じているのがわかった。

そのことを3回連続で見た私は心から「お前が逆だ」と言いたくなるのだが、

いつものように黙っていると、

やはりどうしても一切合切全くわからないようで、

うねりからテイクオフをした私の横の泡を全力で漕いでいる。

ハロー、私はもう波の中ですよ。

後からレイトテイクオフして失敗したら私に向かってボードを蹴り出すのでしょう。

それにしてもなんでこんな気持ちにならないといけないのか、

とてもチャーリー・ブラウン化した私は混雑側のピークに向かうことにすると、

このキック専門家もまた私たちのもとに笑顔でやってくるのだった….。(笑)

とにかく、

同様な行為をするサーファーがもし万が一これを読んだのなら、

こうして盲目的にならず、

みんなが楽しく安全にサーフできるように考えてみてください。

具体的には誰かが乗っている後からテイクオフしたり、

ピークではないところから波に入ったら、

決して前者を追いかけないとか、

絶対にボードを蹴り出さないとかそういうことだ。

(一年に一度も、とにかく絶対に蹴らないということ)

そして本題。

【基本の基本3】

波情報の伝える場所には行かないとか、

もし入るとしても人の少ない所に入るか、

波のコンディションを考えてから海に入るようにしよう。

ただ、

沖縄等のリーフが沖にあるサーフブレイクは、

どのくらいの波かはわかりづらい。

昨日も自称中級者のサーファーがパドルアウトしてきたのはいいのだが、

波を見た途端青ざめて、

元々やってきたチャンネルを戻ろうとしていた。

昨日はナウファスによると波高1.5mの8秒前後。

なので、

セットは軽くオーバーヘッドの強烈な波質だった。

しかも複雑なリーフ波なので、

波の厚さが5mくらいもある凝縮系で、

その波がリーフを越えてイノー(礁地:モート)に入ると、

チャンネルを使って相当の水量が沖に流れ出しているので、

パドルアウトはかんたんだが、

チャンネルから陸に戻るのはまさしく修行となる。

私たちエクスパートですら、

力を入れて相当時間漕がないとたどり着けないほどの困難なので、

結局ピークに戻ってきて困り果てていた。

落ち着いてからセットが来ないのを見計らって、

そのピークの内側の浅いところを通って戻る作戦で、

けれどどこかで小さめの波が彼を襲い、

やがてイノーまでたどり着いて、

放心してボードを持って浮いていたのが見えた。

おそらく彼にとっては地獄のような思いをしたのだろう。

ここでの教訓はサーフブレイクの波の向き、

その向きにあった計測ブイ(ナウファスやその他)を読めて、

例えば1mのうねり高、

周期10秒と見て、

「これは2mの波があるな」

とか、

「このくらいか」

そうやって想像できるようになって、

こういう見えない波にパドルアウトしよう。

とにもかくも、

無事に戻ることができて良かったけど、

もしあの人が波自体を怖がってしまうと、

今度は沖合いに流され続け、

きっとかなりの確率で遭難してしまったことだろう。

また、ワイプアウト(転んでしまった時)やライディングを止める時は、

上記したように蹴り出さないことはもちろん、

ボードを流さないようにつかむ。

これはリーシュの有り無しではなく、

ボードを流してしまうのは大変危険である。

ときにはリーシュが切れたり、

外れたりすることもあり得るので、

リーシュに頼らない癖をつけること。

巻かれ方によってはボードを手放したほうが安全というケースもある。

波打ち際を歩く場合もサーフボードが流れてくることも頭にいれておこう。

広い視界を手に入れるのもサーフィンの利点だ。

【波待ち】

初心者にありがちな間違いとして、

混んでいる沖のピークの少しインサイド寄りで波待ちしているのを見かけるが、

これはコンディションによっては非常に危険だ。

沖からのサーファーがテイクオフした直後にすぐそばを通過していくことにもなるし、

ピークから離れているためになかなかテイクオフもできないだろう。

波のブレイクやサーファーのライディングするラインを読めないうちは、

空いているほかのピークを探すか、

インサイドよりであってもサーファーのライディングしてこない場所に移動しよう。

【巻末リンク:初回】

【サーフィン研究所特大号】赤龍雲のち水風呂で虹雲_基本1_(1403文字)

【巻末リンク*2:前回】

【サーフィン研究所】「波に訊け」_基本2_(1693文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!