沖縄の水温が２２〜２３度。
これは競泳用プールの水温よりも温かい。
ノースハワイと同じくらいだろうか。
で、千葉に戻ると、
水温が１２〜１４度しかなかった。
水温が２０度以下になると、
人は冷たいと感じるそうだ。
１４度だと手足はしびれるように痛くなり、
ブーツグローブが必要となる。
１２度でダックダイブすると、
かき氷競争のように頭の中が割れそうになるので、
ヘッドキャップの時代となる。
冬のサーフィンというのは、
寒さに耐える根性合戦というか、
気合いで体内の熱量を上げつつ波と相対するものだ。
ここ数年のウエットスーツの進化がめざましく、
Z１スーツにROTPという世界最高峰のスーツがあるので、
冬も問題なく過ごしていた。
私はほぼ毎日サーフするので、
使用頻度は割と多い回数となる。
一昨年製品のスーツがあるが、
多少劣化した箇所から水が入るため寒いことは知っていた。
千葉NAKISURFに来ると、
URBAN ISLAND SOCIETYから真冬用のウエットースーツが届いていた。
梱包を開けてみると、
軽く、
ムチムチとしなやかで風合いがすでに暖かい。
付属タグにはこれが日本製ということと、
ラベルにはこのアーバンのスーツは特別なものだと書いてある。
ウエットスーツの素材を調べてみると、
サーフィンのスーツで使っているのは
『クロロプレーンラバー』と出てきた。
このクロロに表面加工をしたものを『ラバー』と言い、
していないものを『ジャージ』と呼称しているようだ。
昔は裏ラバーなんてものがあったが、
どうにも着づらいもので、
シッカロールとか、
風呂場で濡らしながら着たことを思いだした。
ウエットスーツの素材は石油原料だとあるが、
このURBAN ISLANDS OCIETYのラバーはなんと岩石が原料だとあった。
中生代の岩石からクロロプレーンラバーを作り、
それを製品化していると記載されている。
しかも不純物の少ない黒姫山（長野県）の岩石だけを使用し、
この柔らかく、
温かいハイクォリティなラバーを得ているという。
黒姫山といえば、
黒姫伝説の山かもしれないと、
調べてみるとやはりそうだった。
「環境に優しい」というのは重要だが、
ウエットスーツの魅力は保温力、
そして機動力だ。
これらが揃わないと良い記憶のサーフセッションにはならない。
「真冬にボロボロのサーフボードを選ぶか、
ボロボロのウエットスーツのどちらかを選ぶか？」
これは友人との究極の選択をしたときの題目で、
私は迷いなくボロボロのサーフボードを選ぶ。
で、
環境にすばらしいスーツはやはり今回もばっちりで、
採寸も完璧だ。
具体的には首から一切水が入らず、
苦しい＆きついギリギリの太さで、
肩廻りもバリバリと回り、
膝の上下も前蹴りの稽古並にバシバシと上がる。
さらに通常の石油製品バリバリスーツと同等に柔らかく、
もしかすると他のよりも温かいうことが不思議で、
両立超えという結果に最高な気持ちになった。
The Mid-length ２＋１ 6’8″x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin-Fins
.
外気温５度/水温１２度だが、
アーバンのスーツがあれば、
『炎の心』という気分となる。
今朝は体感気温がマイナス３度と表示されていた。
春よ来い。
炎という存在自体に達し、
即身成仏後（のち）降臨されたタキビ神は、
バレルを崇める一人だ。
私たちはいつまでも波壁に張り付いていて、
車まで戻ってくると、
「うわっ信じられない！４時間だ！」
通過したサーフ時間にタキビ神がたいそう驚いていた。
すばらしい時間は、
圧縮するように過ぎていくものだとあらためて気づかされた。
私たちは、
水温１２度だとは考えられないほど長時間サーフした。
それにしても太平洋の南東岸には尽きないほど波がある。
上の画像は、
本日のニャンニャンニャンのニャンニャンニャン（2022年2月22日）という
「２」が六つある特別な「スーパー猫の日」ということを受けて、
『ボスの旅立ち/土佐青龍寺』
という作品をポストしてみました。
□
【巻末リンク：体感温度】
【サーフィン研究所】体感気温マイナス２度のウエットスーツ＿サーファーズ岬のタルタルに映り込む師範像とは＿（１３４１文字）
【巻末リンク＊２：タキビ神】
【サーフィン研究所千葉特大号】ドラグラ最高指導者ラカ法王＆タキビ神と総料理長コジマさん＠ジェフリーズ！！後編Bon Surfant（ハッピーサーフィン）＿（ ２８９９文字）
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎
