The Pope Raca on ７’４” Sting
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日本のサーフ史にとっての問題は、
ハッピーサーフィンだと思いますよ。
笑顔が少ない。
誰も褒め合わないし無言で、
なんだか決闘とか、
そんな意味合いでサーフしているのではないでしょうか？
ドラゴン・グライド・プロダションズでは、
最年長の華厳さんが、
そんなことをボソリとおっしゃった。
先日TVで、
『奇跡のレッスン〜野球編・岩隈久志』
という番組を見た。
内容は、
元メジャーリーガーの岩隈さんが、
伸び悩む少年野球のコーチを８日間するというものだが、
その主人公となる匝瑳市のチームは、
やはりというか指導が日本式だった。
それは、
ミスすると怒られる
↓
怒られないようにプレーする
↓
歯を見せたら叱られる
というような例の
『監督＆コーチは恐ろしい』
というつまらないものだった。
だが岩隈さんの指導は、
野球愛と人間愛にあふれていた。
初日の指導で、
あまりにも仏頂面でプレイする子どもたちを見かねて、
「良いプレーを誰かがしたときは、
良いプレーだ！と声をかけ合おう」
という指示を出した。
すると、
お互いにそれらのプレーを称え合うようになると、
子どもたちの顔が輝くようになって、
野球というものが本当に楽しそうに映った。
さすが岩隈さんである。
彼は、
「メジャーリーガーが、
（野球を）本当に楽しくやっていてハッとした」
そんな発言をしていた。
日本の野球時代は、
失敗することが何よりも怖かったのだという。
私はカリフォルニアとハワイでサーフ人生の大半を過ごしてきた。
海の向こうでは、
セットの良い波をメイクするだけで、
ラインナップの人たちから
「すばらしかった！」
とか、
「よくあれをメイクしたね」
そんな声がかけられる。
一体感があり、
しかも全員笑顔でサーフしているのがわかる。
サンオノフレにいたっては、
マンライ（満足ライディング）をして上がってくると、
ビールやフルーツをギャラリーから、
「良い波乗りをしていたで賞」
だとされていただける。
だがここ日本は、
良い波に乗って、
長いバレルを抜けてきたとしても誰も喜んではおらず、
もっと書くと、
良い波に乗っても誰も見てはいないのだ。
決して、
自分のことを見ていて欲しいわけではないが、
サーフィンとはエクストリームな遊びだ。
もし誰かが頭を打って、
沈んでいたとしても、
すぐに見つけられたら大事には至らないだろう。
なので、
お互いに目を入れ合うというのは基本なのだが、
なぜかお互いを見ない。
日本はやたらと、
ああしろ、
こうしろ、
こうしてはいけませんという割に、
良い波に乗ったとしても誰も見ていない。
そしてご存じのようにいわれなきさまざまな迫害もある。
こんなことにより、
私たちドラゴン・グライド・プロダションズは、
日本に世界標準となる『ハッピーサーフィン』を普及させようとしている。
これは反骨精神そのもので、
私たちの原動力となっている。
その最高指導者がラカ法王ということだ。
だが、
私たち年代やその上の人たちが、
何もないはずの既得権益に恩恵を受けていて、
そのことを自身、
仲間の権利だとばかりに行使しているので、
それらを放棄するところから始まらないといけないのかもしれない。
テトラポッドで知られる『消波ブロック』という滅岸がある。
それまで目を伏せていた市民が、
「これはおかしいぞ。除去しよう」
と立ち上がるころには、
この矮小なサーフ世界も変わるだろうか。
この麗らかな春の陽射しを浴びながらそんなことを華厳さんと話し合っていた。
「護岸です」
と国民をだます滅岸というのがあり、
その魔の手が伸びてきている伊豆も、
この美しい海岸群は、
下田市や南伊豆町の観光資源だと認識されてからは平気だが、
他海岸護岸は他県の例を逃れられず、
海岸侵食を食いとめようと、
おびただしいほどの消波ブロックが積み上げられている。
伊豆のいろいろが書き切れないので明日に続きます。
【業務連絡】
NALU誌コラムが脱稿したので、
編集長のクマちゃんに送ります。
今回は『私のサーフ系譜』ということを書いた。
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【巻末リンク：伊豆ジロー】
【巻末リンク＊２：現在も滅岸の危機の海岸！！】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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