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naki's blog

松井さんの打撃理論と、波乗りの技術論が重なった日_NAKISURFファイヤーバード発表!_無垢なるサーファーの聖地で暮らす亮太_(2500文字、短編です)

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「体重は内側にかけるんですよ」

というのがナンバー誌に掲載されていた松井秀喜さんの打撃理論だった。

それを読んでいたら、

「波乗りも内側に体重をかけるのを常としている」

と気づいた。

具体的に説明すると、

両膝を内側に曲げるようにして、

その支点を両足の中心部分に持ってくる。

このことを人に伝えるとき、

俺は『第三の重心』と呼んでいる。

実際には仮想重心なのだが、

このまんなかの重心を意識できるようになると、

波乗りは安定し、

効率的に体重移動できるようになる。

そんなことを波乗りの理論と重ねながら彼が話す打撃の神髄に迫ると、

野球の打撃も波乗りと同じく、

片側重心の腰を支点とした円運動とわかり、

松井さんに対して親近感が沸いた。

以前、

ーー競技サーフィングというものに没頭していた頃。

「論理的に技術を解明しよう」

と思い、

内外のプロたちに技術を聞きまくっていた時期があった。

そこでひとつのセオリーと出会い、

それがとても効果的だった。

さらに言うと、

いま現在もその理論を使用しているほどで、

それはすばらしいものなんです。

もったいぶらないで話してしまうと、

それは「進行方向は前肩でリードしろ」

というもので、

レギュラーフッターなら左肩、

グーフィーフッターなら右肩を

「進行方向に向けなさい」

という至極簡単なものであった。

全ての動作は基本と共にあり、

その基本動作を反復練習することによって、

技術を高めていくのは多くの武道、

スポーツで実践されている。

そんなことを信じて日夜実行するのは得意だ。

それからというもの、

車の運転はもちろん、

電車の中で、

曲がり角を曲がるときにも進行方向の肩を意識していた。

あれから20年。

日数にすると、

じつに7300日となる膨大な時間が俺を通りすぎていった。

こんな積み重ねがこの波乗りに影響しているのは疑う余地はなく、

さらに言うと冒頭に掲げた

「松井さんの内側加重」も、

歯磨きするとき、

皿洗い、

床のものを拾うとき、

ワックスを塗るとき、

?を茹でているときに気にして実践していた。

全身、

いや全日サーフィンのためにと生きていると言っても過言ではない毎日。

こんなことを意識するサーフィン。

こんなことを気にしないサーファー。

どちらも楽しくサーフしているのだろうが、

これだけ好きな波乗りだからこそ、

普段から気にする方の日々はより一層輝けるというか、

波に乗りやすくなると思う。

ちょうど、松井さんのレッドソックス戦が始まり、

今日も5番に座った彼の打席を見ると、

内側はもちろんのこと、

肩もしっかりボールを捉えているようだった。

メジャーリーガー打撃理論は、

サーフィンと同様だったというお話でした。

FireBird_logo

業界では、

リリー・フランキーさんと人気を二分すると言われている

あのIndx Designさんにお願いし、

NAKISURFのニューロゴを描いてもらいました。

このサンプル版は、

銀座アップルストアイベントの際に展示ボードに貼付していたので、

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、

こちらが最終版となります。

またもや鳥です。

あっ、名前は

“Fire Bird”と言います。

これから末永く、

どうぞどうぞよろしくお願いします。

こちらノースハワイは、

新しい南うねりがピークを迎えていまして、

こんなダブルピーク。

つまり南東うねり。

もっとサイズがあれば、

このセカンドピークの下をくぐって、

つまりバレルライドして抜けられるのだが、

これに合わせるのは難易度D。

(Dはドドゲでも、ど根性でもどちらでも)

2010_NH_V3107

ということで、

やはり迫ってくるリップを抜けられずに、

「ひえー」と浅瀬で巻かれた日です。

そうだ、

「ゴールデンウイーク限定壁紙」

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/12461

が今朝締め切りを迎えたのですが、

じつに多くの方からメールをいただきました。

北は北海道、

南は与那国島まで。

NAKISURFをご覧になってくださる人たちがこんなにいらっしゃるのかと感じ、

体が熱くなるほどでした。

多くの方からあたたかいお言葉をいただき、

期せずしてフル充電しちゃいました。

本当にありがとうございます。

また何かの機会を見つけて実施しますね。

弊社契約プロライダーの勇人さんが、

メンタワイのボートトリップから戻り、

「なんと亮太くんがHTにいましたよ!」

ryotaHT

と、

インドネシア出向中の

ショールームスタッフ亮太があちらにいた証拠写真が届きました。

R0017732

「世界は狭い」

とまた改めて思ったほどで、

勇人さんとご縁があるのか、

彼がNAKISURFから逃れられないのかはわからないが、

俺から見ると、

ものすごい2ショットだと思う。

なんといってもメンタワイ海域は広く、

例え、

同じ日程のボートトリップでも船が違えば、

一度も会うことはないこともざらなので、

こんな不思議をこの笑顔から感じています。

P1080845

亮太が住んでいるのは、

キッチン(写真のコンロ)付きのスイートルームだそうで、

家賃が月1500円というあちらでは最上級クラス。

けど、スマトラ島にはいまだ多くのマラリア蚊もいるし、

怪我や病気になっても病院も近くにないし、

海賊はうろうろしている危険海域。

電気もないからTVもDVDもインターネットも携帯も何もない。

要は、

「むきだしの自然の中で波を捕まえるだけ」

ということに特化した毎日。

亮太はこんな生活は慣れたものだろうから、

勇人さんには3週間と言いながらも

この調子だと弊社に戻ってくるのは後10年後かも?

そんなことを感じてしまった。

今、ショールームにはヤスと大西、

そしてユウスケがいるので、

何も問題ないのでゆっくりと、

みんなの一生分の波に乗ってきて欲しい。

これを読んでいたら

「体だけには気をつけて」

「たまにはご両親に連絡してくださいね」

そんな彼の親御さんのような気持ちになっています。

こうして無垢なサーフ日を重ねていくのも人生なんですね。

すてきな日々を続けてください。

ゴールデンウイークが明けた今日も

NAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

まだまだ連休気分でゆっくりとしていってくださいね。

人生、まだまだ先は長いです。

どうぞどうぞ

「ごゆるりと」

ALOHA?。