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【サーフィン研究所】アンビヴァレントな忘れられないサーフィン_HOSONO HOUSEをサーフウォッシュすると_(1206文字)

The One / 6’4″x 19-5/8″ x 2-5/8″

Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda

Nakisurf Original Twin-Fins

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幻想的ともいえる波世界だった。

自身のマジックボード筆頭であるTheOneの乗り味が、

唯一無二の味わいを生んだ。

サーフィンとはおもしろいもので、

台風だとか、

低気圧とあって、

うねりの周期が二桁超えたとか、

3mもあると狂喜乱舞しているときに乗る波も記憶に残るし、

こんな「小さくて、深くて崩れにくい波」でも、

『忘れられない波』に乗れる。

サーフィンとは、

「海に泳ぎだして遊ぶ」という行為ではあるが、

じつのところ(精神的に)アンビヴァレントな状態でもある。

アンビヴァレント(ambivalent)というのは、

「相反する感情が同時に存在する」

そんな意味だ。

つまり、

崩れづらい波と、

活きの良い自分(サーフボード含)。

そんなアンビヴァレント気分だったことを書いた。

ここまで書いて、

読み返した際に字数が多くなったので消去しようとすると、

華厳さんが、

「そういうプロセスは残しておいたほうがいいです」

そんなことを教えてくださったので、

消さずに公開することにした。

名盤『HOSONO HOUSE』のTシャツがあり、

細野さんのファースト・アルバムのジャケットがプリントされている。

これでサーフウォッシュすると、

私の人生はまるでA面3曲目にあるCHOO CHOO ガタゴトだと直結的に感じ、

さらに感情移入して楽曲群を拝聴している。

この歴史的な名盤は、

細野晴臣さんが稲荷山(アメリカ村、埼玉県狭山市)で感じ、

焼き付けたものと似ているとひとりごちた。

この気持ちを収録された楽曲名で表現すると、

「薔薇と野獣」の「終わりの季節」となる。

そうやってさまざまな想いをめぐらせていると、

ランチ時になったのか法王からSMSがあった。

「タヌキに鬼が取り憑りました」

法王は少し困っているようだった。

返信は直感的に

「法王、ホソノハウスのB面の2曲目

「福は内 鬼は外」です」

そう言って結んだ。

サーフィンのとき、

さまざまなTシャツを着るのは洗濯を兼ねているからで、

すなわち自分がそれまで過ごした過去と因縁をまとっているのを、

結界である海で着る(切る)ということだとわかった。

まあとにかく名盤ジャケットを胸に抱くのは悪くない気分だ。

そうやって村上春樹さんのコラム風に結んでみるのも気持ちが良い。

ドラグラニュースとしては、

ポパイ・ケイスケがデヴォン・ハワードやタキローたちと、

伊豆のサーフ・イベントに家族で参加して、

達人の滑りを見ました!と興奮気味に教えてくれた。

【巻末リンク:細野さんのファースト・アルバム】

【巻末リンク*2:ミッドレングスの季節】

【サーフィン研究所渾身号】ミッドレングス圧_迷わない意識とは_(1026文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!