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ピタゴラスの定理(Pythagorean theorem)からCP=キャッチポイント導入への公式選出!?_楽しかったロングボード日に純粋サーフ膝、たまに腰の日にも逆真流を導入_(3333文字、中編です)

こんにちは、

もう水曜日になりました。

鳩山さんが辞めちゃうそうで、

TVはそればかり報道してますね。

こんな日ですが、いかがお過ごしですか?

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こちら奄美大島では、

極小サイズながらなんとかサーフ可能のうねりがあって、

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さまざまなボードで波を楽しんでいます。

今回もクルー全員がお世話になっている

「グリーンヒル』さんでは、

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「サーフ談義率100%」

という波乗り話ばかりになっている。

私が提案し論議していたのは、

「サーファーHP(ヒットポイント)制を導入してみては?」

これはそれぞれのサーファーのパドリング能力や、

波発見&対応力、

そしてボードの浮力と、

波に乗る技術を総和を数値化し、

ヒットポイントではなく、

キャッチポイント=CPとしておけばブレイクにおける混雑度と、

波に乗る難易度がわかりますよね。

例えばクリスちゃんが9’11″に乗ったとき、

CPを55としてみる。

キャッチポイント55ということです。

さらにケリー・スレーターが5’8″に乗っているとしたらCP33。

メキシコ大ちゃんがレトロツインに乗ってCP20。

さらに初心者の女の子を入れ、

その子のCPを3としよう。

現在のブレイクには4人しかサーフしていないけど、

合計CPが111となる計算で、

「波に乗るのはなかなかむずかしい」

ということになる。

しかし4人だけなので、

もしセット波が2回連続で入り、

全員が乗っていってしまうと無人となるので、

総数値だけでは、

「乗れる乗れないということが完璧に表現できていない」

と思う。

で、その状況を説明するための数式が必要とされる。

数学は苦手なので、

イメージとするとこんな感じだろうか?

{ x \mid x<4}

この計算に基づき、

各地の現在のブレイクCPを波情報と一緒に配信すれば、

これで自分がどのくらいの頻度で波に乗れるのか?

ということがわかった。

または平均CP値によって、

同レベルのサーファーたちを集めることができ、

結果、多くの人が楽しくサーフできるのはないのだろうか?

と考えたのです。

しかしCP値は始終変化するものであり、

またはCP55のクリスちゃんだが、

いつもの彼のように

「ドーゾドーゾ」

と謙譲精神を持ったサーファーは、

そCP値55もCP3の女の子に波を与えることができるため、

数式が少しややこしくなって、

[x]=a \neq bとなってくるのだろうか?

そんなことを話しこんでいた。

NAKISURFもボードを販売するにあたり、

「ボードCPのサインコサインタンジェント数値」

を表記すべき時代に来ているのでは?

と提案するが、

ここまで来ると誰も聞いていないようで、

メキシコ大ちゃんはさっき撮った動画を取り込んでいて、

クリスちゃんはBLUE誌を読みふけり、

いつのまにか潤ちゃんはいなくなり、

WANGちゃんは、

「聞きながら、瞑想するふりをして寝ている」

という大技を繰り出していた。

とにかくそのコカセントセカントコタンジェントの三角比を用いて、

「加法定理から派生公式を発生させて、

CP値の導入に取り組むのがよろしい」

と自分だけで着地させるが、

「波に乗る」という行為は、

「波が来たから乗る」

というわけではなく、

「あの人が乗っていないから乗せてあげよう」

「あの位置の人がより良く波に乗れるから乗っていただく」

といった心理が働いたり、

それぞれの状況があるので一概には出せないのだろう。

睡る寸前まで考えていたのが、

「CP値もいいが、

1)混雑緩和へつながるブレイク探し

2)譲り合う気持ち

3)ボードの優位浮力を考えてみる

というのが現在の波乗り社会での一番大事なマナーなんだろう」

ということ。

大自然の海相手ではありますが、

こんな数値による社会性共存の在り方を考えてみた。

よく考えると不健康で、

それは自然ではなく、

自身が求める自由=フリーダムから遠のいていくことに気づき、

リュウキュウ・アカショウビンの声を聞きながらしばし猛省した。

閑話休題。

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これは共存ではないのだが、

エサ袋ごとの

「バッフェスタイル」

の猫食事風景から俺は何を学ぶのか?

と自問は深みを帯びてきたところで、

この高回転回線を一度切る。

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この高さで世界を見ると何かがわかり、

それぞれの世界の深遠教理を想う。

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これは、

「たくさんのボードに乗ってカメラに収める」

ということの舞台裏。

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朝は冷えるので、

短いウエットを着ている。

この新作ウエット。

伸縮率が700%という過激な素材で、

ジッパーもフラップも何もいらずにハイネックシャツを着る感覚だ。

まだ販売には至っていないのですが、

これを製作するS社の石井さんに

「NAKISURFで販売したいです」

という要望をここで出しておこう。

(きっと彼はこれを読んでいるはずです)

詳しくは後日お知らせしますね。

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早朝は、

「ゆりむんリーフライト」

でたっぷり2時間半サーフして、

「お母さん、おなかが空きました?」

とフラフラ戻ると、

その空腹警報発令中の朝食は

「グリーンヒル農園の野菜づくし」

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それとサバが一品追加されて、

さらにはお豆腐の味噌汁大椀がやってきて、

『ワシらの正しいワハハ朝食』(c椎名誠さん)

となりました。

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「ジャパニーズフード大好きデス。オイシイ、カワイー」

と大絶賛したクリスちゃん。

食事後は買い物に行き、

この古典パンツを気に入って購入していた。

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それにしても彼が身につけると似合うのはなぜだ?

そんなことを考えながらハブがたくさん棲むというジャングル道を抜けて、

昨日も行ったビーチブレイクで膝腰セッション。

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これはこの日一番のセットが入り、

俺の位置だったが、

『ノーズライディング世界チャンピオン4回』

という大キング・クリスちゃんに

「一緒に乗ろう!」

と提案したテイクオフ直後。

あの時の顔がビカリと輝いたクリスちゃんの顔が忘れられない。

俺はクリスちゃんのテールに右足を乗せ、

史上初の「二台連結式ノーズライド」

を試みようとしているように見える。

またはノーズストールか、

ペダリングということで、

ロングボードもなかなか技の名前がたくさんあることがわかった。

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クリスちゃん王は、

こんなことをされたり、

(本人が言うにはフットドラグという技)

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これは逆真流の永遠の必殺技である

『逆真先端両足揃え乗り』

という大技で、

それをなんとか訳して、

クリスちゃんを褒め称えると、

「あー、それはハングヒールとイイマス」

と英語ではすでに名前が付けられていたことを知った。

当たり前か。

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俺も逆真するが、なかなか先端まで行けず、

たった20cm程度の「壁」が存在することを知った。

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そこでノーズライディングの基本に立ち戻り、

発売前にすでに名作となったミニグライダーで

『片足先端掛け』

この浮遊滑走感覚が無性に楽しい。

「温泉掛け流し」

という言葉があるが、

「ミニグライダー掛け流し」

というのをボードに巻いたらどうだろうか?

と書籍の帯から連想する。

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ミニノーズライダーに引き続き、

ミニグライダーにご執心なのは、

写真を撮ってくれたグリーングッドマンこと、

緑義人くん。

最近の別名を奄美王子とイイマス。

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弊社グライドアテンダント(GA)の潤ちゃん。

「みなさま、本日は数あるサーフカンパニーの中から、

NAKISURFをお選びいただきまして、

誠にありがとうございます。

このサーフボードはノーズライダー・パーチェス9’11″でございます。

波のサイズは膝から腰、

奄美地方の天候は快晴、

気温は28度でございます。

機長は潤ちゃん、

私はアナウンスを担当いたします船木でございます。

本日の滑走状況はおおむね良好ではございますが、

リーフの影響でところどころで揺れが予想されております。

さっそくではございますが、リーシュをしっかりとお締めください。

それではショアブレイクまでどうぞごゆっくりとおくつろぎください」

と日本航空ばりのアナウンスを決め、

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俺は潤ちゃんの真似をして、

グーフィースタンスでのノーズライディングをしてみた。

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世界チャンピオン4回のクリスちゃんはこんな乗り方を見せ、

俺たちは彼を大王と呼ぶことにする。

それにしてもすごい乗りだ。

シルク・ドゥ・ソレイユに入団できるのは間違いないのだろうね。

長くなってしまったので、

この続きはまた明日!

あ、D先輩到着の時間だ。

お迎えに行ってきます?!