昨日はバレンタインデー。
日本で育った私にとっては、
ハートチョコのピーナッツ粒を思い出す日だ。
アメリカに移住すると、
バレンタインはクリスマスと同じで日本と違っていた。
もっと書くと、
本国アメリカには、
ホワイトデーは1ミクロンですら存在していなかった。
で、
そのときにバレンタイン熱はフロン並に冷めたのだが、
今年の各紙論やコラムを読むと、
小学生未満のバレンタインには、
親が悩まされていると書いてあった。
これは、
「もらえば返さなくてはならない」
ということから始まり、
「誰にあげるべきなのか」
とまあ親同士の付き合いまでもがからまって、
事態は人間関係にまで入り込みつつ、
独自の発展を遂げているようだった。
バレンタインデーがここまで広まったのは、
いまや1000億円市場となったお菓子業界の策略だ。
それによっての悩みと困難は、
クリスマス・イブにトリモモ屋に並んでいた人たちとか、
有名ブランドへの欲求、
芸能人のクチコミを最大限に欲する人たちの苦悩と重なった。
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ビッグニュース!
ホーオーのご加護を受けるドラグラ部員であり、
私と一緒に「波乗天国」というエンスーマニア的なフリーペーパーを作りつつ、
昭和DJ&スタイリストというキャリアを着々と積み重ねている人がいる。
それはトロちゃんこと、
トロピカル松村さんだ。
リアルな彼の本業はたくさんある。
ポパイやブルータスの編集だったり、
音楽関連では、
「トロピカルレコード」を経営し、
またファッション系のCRTのディレクターをしている。
そのトロちゃんが、
自身初の著書を発刊した。
と始まるPRがあり、
本を開き、
ページをめくると、
そこはトロちゃん世界があった。
これは彼が私の友人だからというわけではなく、
この感覚を多くの人に知ってもらいたいと感じ、
ここに私の、
真性昭和40年男のブンタイで宣伝しちゃいます。
『ボクのニッポンサーフィンサウンド』
まず本書での収録盤の選択は、
この道、
世界一のトロちゃんならではの深遠さがあった。
なんの道かというと、
サーフィン・ミュージックと昭和50年時代というか、
あのあたりのミチである。
「ナミ=73曲」
この数字を選ぶあたりも、
*はずしつつ、
作り込まれているのがうれしい。
(73=東京ビートルズのように少しはずして、みたいな)
とすると、
ドラグラ歌謡書なら38曲になるぞとメモを取った。
各曲には、
かなりの確率で歌詞が掲載されているので、
その時代の持つリフレインが表現されている。
これはサーフ時代の、
またはオカサーファーの詩集でもあり、
松任谷由実さんと、
さいた・まんぞうさんという玉石混淆の持つうれしさ。
トロちゃん世界の唯一無二の決定版がこれだ。
石川セリのムーンライト・サーファーの歌詞内には、
黄色いイニシャル サーフボード
なんてのもあり、
即座にY(陽水さんね)というアップリケが貼り付けられた
キルティング生地のボードバッグが月夜に浮かび上がった。
音がビジュアルとなり、
当時花形だった本森隆史さんが描いたジャケットまであり、
さらに書くと、
「(本人関連以外は)どこにも触れなかった」
であろう盤(音源)が存在し、
それが掲載されていることに拍手喝采した。
しかも大瀧詠一さんや山下達郎さんたちと同比重でのページ展開だったり、
永井博さんのジャケットやシュガーの後ろに見えるシングルフィンがまぶしい。
さらには、
「EW&Fのファンタジーとストレンジャーの合体」
というモンダイの楽譜までもが掲載されていて、
楽器ができる人ならなぜそうなっているのかが理解できる。
で、
私は直結的に明星や平凡誌時代の
『全曲・楽譜・ピアノ譜付き』
というフレーズまで思い出してしまった。
マニア度や、
当時のサーファーになりたい、
またはサーフィンへのあこがれ気分の楽曲群。
あの時代の持つわくわく感というか、
もっとマニア的に書くと、
ウォークマンにあったオレンジボタン
「HOT LINE」を押しながらトロちゃんと話したくなった。
500部限定なので、
お手元に置きたい人や、
メルカリで大もうけしたい、
またはこのワクワク気分になりたい人はお早めにぜひ!
https://store.crt-jeans.com/items/71129258
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【巻末リンク:夏のトロちゃんと昭汰さん】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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