昨日ここで、
高知から千葉まで戻ったと書いた。
千葉の印象は、
ガソリンと玉子の特売価格が他県とくらべて安い。
だが、
先日ここに書いた市民プール価格(高知の倍額)や、
駐車場等、
さまざまが高いので、
結局はつじつまが合っているのだろう。
私が戻るタイミングで、
NAKISURFにて、
『サテライト・ヘアカット・フライデー』
というイベントを開催する予定だった。
けれど、
発表前に身内だけで予約コマが埋まってしまった。
ヘア・カリフォルニア・スタジオの人気度の高さがうかがえる。
昨日はその日だった。
前日から聖式カルちゃんが、
湘南(辻堂東海岸)から一宮まで来てくれた。
カルちゃんは、
アガベ色の瞳を輝かせつつ、
(ヘア・カットイベントの前に)
「良波で楽しくサーフィンがしたい」
そんな希望があった。
おりしも千葉は低気圧通過翌々日である。
はるか遠方から確かなるバック・スウェルが届いていた。
そこでタキビ神に相談することにした。
ドラグラ界で初の神格化を果たしたタキビ神は、
このあたりの地形にやたら詳しい。
「東うねりの南南西風で、
90センチ以上の満潮ならばシロアパ前です」
少しあって、
「干潮で南東うねりの西系の風ならばモニースです」
そんなメイカクがあった。
(モニースについては、
巻末リンク*4を参照ください)
そしていま私たちは、
「南東うねりの北西風、
潮が干いているときのゴシンコー」
を心待ちにしている。
ちなみにシロアパ前とは、
ここでは初登場となる吉田藩エリアの、
北側に位置する白いアパートの前のことだ。
ゴシンコーは、
クアトリーノのメインブレイクに位置しているが、
駐車場から果てしないほど遠くにある。
法王のようにサンダーバード二号か、
水と食料、
そして決意を持って、
エッチラ・オッチラ・ドンブラコと歩いていかねばならないので、
ほかにサーファーはあまり見ない。
Concurso área de culto
.
お仕事を調整して、
お休みとなったタキビ神。
このうねりですと、
シロアパ前は流れがかなりアリマシテ、
みなさんは流されてしまうか、
または流されづらいヨシダハン・エリアにとどまろうとするので、
いつも空いているのですと教えてくれた。
「ほぼライト・オンリーですが、
まれにレフトがバレリーナ系を展開します」
タキビ神は、
さまざまを啓示してくれる存在だ。
バレリーナは彼の造語で「バレル」のことだ。
ならば、
シロアパ前にパドルアウトしましょうということになった。
Takibi God on
EC Surfboards / Pelican 7’6”
.
タキビ神のパブリック・イメージは、
このエンゲッツ風のグラブレイル・バレルだろう。
このことを当人に聞くと、
「あれはですね。
エンゲッツよりも横に動くので、
どちらかというとスイーパーです」
スイーパーだったのか!
そこで、
ドラグラ・スペック部は、
これまで撮影された素材からスイーパーの割合を調べてみると、
ちょうど38%であり、
かなりのドラグラ精度だと、
調査チームが驚いたという。
「タキビ神のスイーパーの緩急差は、
完全にエリートレベルであり、
かなり昔から精度を磨いてきた結果ですね」
これは、
『*ドラグラ・ライン』を主宰される華厳さんの見解だ。
*ドラグラ・ライン=サーフィン研究所兼修練所
St. Karu Chan on
7’0” Twin-fin
.
シロアパ前で、
数々の良波にたっぷり乗ったカルちゃん。
私は彼のオンリー・クライアント、
つまり唯一のヘア・カッターだ。
数年かけて彼を見てきたが、
ハイ・ファッションのアイコンであるのは、
彼の才能のひとつである
「深化させた多様性への興味」
というものが基礎にそびえているのだとわかった。
そしてあの謙虚さと、
ログも乗りこなすことができるサーフ能力もすごい。
いま聴いているナイアガラ・カレンダー’78の、
B面最後の曲『クリスマス音頭〜お正月』によって、
カルちゃんは、
まるで山下達郎弦楽団だと着想できた。
達郎好きの瀧朗に、
カルちゃん=達郎弦楽団のことをどう思うかと電話すると、
「この場合と前置きしますが、
サーフィンと音楽は違うものですよ….」
そう言われてしまった。
シロアパ編はまだまだ続きます。
明日またここで。
□
【巻末リンク:カルちゃんの意匠】
【巻末リンク*2:タキビ神と音楽】
【巻末リンク*3:ミヤサバ先生カバー作品】
【巻末リンク*4:千葉モニースについて】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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