新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

短い夏休みの最終日です_きちんとバレルに入らなくてはということは、どうでもいい時代の到来_【初心者が周りにいる際の泡波における滑走方法】_戦争の、徴兵の裏側。マットもリロイもだったのね_新しい人とシェアし、楽しくサーフしましょう!_(4600文字、中編です)

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おはようございます。

まだまだ残暑厳しい日々が続いていますね。

ぐんぐん気温が上がっているようですね。

みなさんはいかがお過ごしですか?

昨日から仕事始めかと思っていましたが、

グータン(旧名WANGちゃん)の会社では、

「Uターンラッシュを懸念して火曜日より」

という良心的な設定になってました。

いいアイディアですね。

こちらハワイでは、

ホノルル国際空港の出発ゲートが多くの人であふれかえっていたようで、

と俺が乗った機で

「これからお盆休みなんですよ!」

と嬉々とされていた人たちを思い出し、

「みんな来たばかりなのに」

と感じ、

あの日から昨日までと考えると、

それは短い海外での夏休みだったのだなと知ったのです。

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海に行くと、朝陽に煙るような湿気があった。

実際にそれを感じられるのは、

この季節ならではなので、

海に行かれましたら、

どうぞふくよかな大気を味わってきてください。

(お知らせです)

本日ビームス・カルチャートNAKIPHOTO個展が最終日です。

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来場いただいた方、

まだの方もぜひぜひお寄りくださいませ。

詳しくは以下のリンクへどうぞ。

https://www.nakisurf.com/beams2010/

作品に関しては特別なアレンジメント

(サイズ調整、出力メディア変更等)

も可能ですので、お問い合わせください。

昨日お伝えしたビーチハウスセッションの写真の残りです。

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ノアはこのビーチハウスの再生波の癖を知り始めたようで、

各泡波が次々とやってくるのだが、

その中からこんなすばらしい斜面復活を遂げる泡を選び出しはじめた。

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「ギューン」

と言っているのか、または

「バビュー!」

と発声しているであろうインサイドのトップアクション。

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彼は、「小さな掘れ上がり」

を見つけると、

こうしてかならず合わせてバレル感覚を得ようとしている。

昔はこういうことをすると、

先輩たちから「入ってねえよ?」

とか、

「チューブに入ったと思っていきがるんじゃないぞ」

と、なぜか諫(いさ)められ、叱られたものだが、

最近は科学の発達と、情報の共有化(笑)で、

「そんなことはどうでもいい」

ということになってきている時代となったので、

好きなようにすることが一番良策となった。

突然思い出したのは、

先日行ったビームス・カルチャート個展の際のパーティで、

ある女性から

「あなたもサーフィンするのですか?」

と聞かれたので、

「はいやりますよ?」

と答えると、

「ロングですか、それともショートなの?」

とさらに聞いてこられたので、

「さあ、どっちだったかなぁ?」

とはぐらかしておいたが、

どちらですか?と真剣に迫られたので、

「ショート、いやミニボードの方が多いです」

と白状したが、よく考えると、

これもどちらでもいいこととなった時代になりました。

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ただ、

先日の初夏奄美大島で、

ーークリスちゃんたちと一緒にサーフしているときにーー

無人のところでサーフしていたらロングボードに乗った人が来られた。

それはもちろんいいのだが、

この時は動画でもご存知のように膝サイズのビーチブレイクだったので、

ワンマン・ワンウエーブなどと野暮なことは言わず、

プロ、初心者共にみんなで仲良く一本の波に乗っていた。

なのだが、このロングの方は、

頑(かたく)なにワンマン・ワンウエーブと信じているらしく、

数少ない波に乗って、

波がスープになって、みんながムーンサルトりや、

逆真乗りを仕掛けようとしているのだが、

こちら側にすごい勢いでレイルを立てて向かってくる。

ムーンサルトりについては下記のリンクを参照ください。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/13473

さらには

「2回目なんです」

というかわいい初心者ちゃんがいたのだが、

彼女が乗っても同様に向かってくるから何度も

「危ない!」

と声を出したものだ。

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そして彼はロングボード浮力の常で、

かなりの波に乗っていて、

クリスちゃんは、

チャーリー・ブラウンがルーシーにやり込められた時のように

黒いものを吹き出しに浮かべているように消沈していた。

CB

潤ちゃんも

「こういう人がロングにいるから問題になるんだよ。

楽しく乗れる腕があるんだからそうすればいいのになあ。わっはっは!」

といつものように笑っていた。

俺たちの両側は無人だからその人から離れるのだが、

気に入られているのか、やはり俺たちから離れない。

「こういうときにどかなくてもいい」

という条例などがあったら

ビギナーにやさしく、

すばらしいことなのに、と感じ、

「スープになったら浮力のあるボードの人は、

まっすぐ来る人にも乗せてあげるべきだ」

とルール&マナー改正を勝手に求め、

以下の文章にしてみた。

勝手なのだが、波の小さい日と限定し、

もしあなたの友人や子どもたちがサーフしているときには安心できるので、

これが広まることを願います。

.

【初心者が周りにいる際の泡波における滑走方法】

サーフボードに乗った滑走者は、

波面を滑走することができます。

また波が泡状となり、

その斜面滑走が困難になった際に、

さらには初心者が滑走できる状態の波高の場合は、

初心者の滑走を妨げないように直進することを善とする。

その際には、

お互いのサーフボード長さの三倍以上の距離をおいて直進することを基準として、

もし転倒する場合はボード後部に体重を移し、

決してボードを蹴り出さずに、

他の滑降者に危害を及ぼさないようにしなければなりません。

.

うまく書けたようだ。(笑)

「このすばらしいサーフィング」

というスポーツを新しくはじめる人たちに

こんなやさしいマナーを提案してみましたが、いかがでしょうか?

堅苦しい文体ですが、

交通法規ってみんなそうですよね。

かなりの悪文だが、あるひとつの文体でもありました。

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俺の番が来た。

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回転半径の狭いカットバックを決めたとき、

目に入ってきたのは、あのドミンゴ少年だった。

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https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/12806

上のリンクにあるように、

ドミンゴはワシントン州の大学に進学し、

5月下旬に引っ越してしまった。

だが、

あまりにも長い夏休みのために実家に戻ってきたのだと言う。

「とにかく、よかったよかった!」

と再会を喜びあった。

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ひさしぶりのAVISO BD3セッションでした。

これにもヱビスビールのステッカーを貼らねば。

グビー!

ブラジルから郵便物が届き、

中を見ると、

“alma surf”という小文字誌名のサーフ誌だった。

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ペラペラとめくっていくと、

俺の写真が見開きで載っていて、

それを律儀に送ってきてくれたのだとわかった。

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これはエルサルバドルの朝陽に浮き出るNRSSのショットで、

この新シェイプ版が、

サンディエゴのオークションで高値で競り落とされたそうだ。

この詳しくは、

柳瀬太郎が書く弊社スタッフブログに詳しいので、ぜひご覧ください。

https://www.nakisurf.com/blog/staff/archives/10867

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K先輩が、

「贈答用に10箱も買ったぜぃ?!」

と嬉しい画像を送ってきてくださった。

このPC壁紙になっているのは、

俺の作品のひとつである

神ノ島の「神の川」。

「神の川」

というのは嘘みたいな本当の名前で、

さらにはこの近辺に「羽神の滝」というのもあり、

神ノ島という名前だけはニックネームだけど、

そんな由来がこんな川や滝に存在しているのです。

その神ノ島で、

「手作りアート&アクセサリー屋さん」

http://honu.blogzine.jp/blog/

を営むHONUさんよりメールが届きました。

そこには新しくなった社用車に

“NAKISURF・ホットウイールステッカー”

が貼られていた画像がありました。

pao naki hot wheel

ありがたい。

ありがとうございます。

こうしてNAKISURFステッカーを貼られている方、

どうぞ shop@nakisurf.com までその画像を送ってくださいね。

長くなってしまいましたが、

今日は”中編日”なので、

最後となるのは「終戦の日」のお話です。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/14950

これは一昨日も少し書きましたが、

“自分や、自分の子どもが戦争に行く、行かせる気持ち”

というものはいったいどんなものだったのか?

と考えると、胃が重くなった。

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さらにはカイラが学校で、

『宗教の歴史』について勉強してきたようで、

主要なものだけでも世界にありとあらゆる宗教があると聞いた。

けれど、

世界中くまなく普及した優れた宗教をもってしてでも、

あれらの戦争は止められなかったのだと、

歴史から再び確認した次第である。

「人を傷つけてはいけません」

とか、

「お互い助け合いましょう」

と各宗教で教えているはずなのに、

「戦争になるとなぜ?」

と、突然行き止まりにぶつかってしまう。

少し前の日本について書かれた文献を見つけた。

明治以来、

男たちは徴兵回避のための工夫をしてきたそうだ。

例えば、

胃潰瘍になるまで醤油を飲み続ける

足首の関節をわざと外す

まぶたに胡椒を塗る

そんなことをして徴兵を免れようと、

そして逃げだそうと同士たちは必死だったらしい。

あの時代は、官や国からの洗脳教育があったにも関わらず、

こうしたテクニックがあったと知り、

少しだけだがほっとした。

海の向こうのアメリカでも

サーフ関連映画『ビッグ・ウエンズデイ』に見られるように、

(ベトナム戦線への)

徴兵検査で不合格となろうとしたマットとリロイたちがいたりするから、

国や軍の思惑と、(多くの)市民たちの温度はきっと違っていたのだろうな。

話は逸れたが、そんな戦争はなくなって、

これからこの温暖化、人口増加、

食糧危機が訪れている地球上で人類はどうやって生きていくのか?

ということを全人類の全知を使って考えなくてはいけない時代になっているのに、

あいもかわらずも人間の欲なのか、利の取り合いは収まらないようだ。

「ニコリンとサーフする」

というのは誰にでも簡単にできる。

けど、各地のラインナップに行くと、

かなりの人数が真剣に

「HOW TO誌にあった技の反復々

に集中してサーフされているようだった。

それが悪いわけではないけど、

もう少しゆるやかに、

楽しく穏やかにサーフしてみてもいいのでは?

と思った2010年の夏です。

長くなってしまいましたが、

ここまで読んでいただきましてありがとうございます?!

原宿、千葉、京都、栃木、ノースハワイ、

カリフォルニア、オーストラリア、

そしてメキシコに住むスタッフたち。

NAKISURFはスタッフ間の情報共有を改善することに着目しました。

すぐにはむずかしいけど、

今やらないといつまでもできそうもないので、

やってみます。

こちらも順次お伝えしていきますね。

こんな暑い日にもNAKISURFに来てくださってありがとうございます。

ショールームを冷やしてありますのでどうぞお越しください。

個展最終日のビームスさんもショールームから徒歩3分半の距離ですよ。

そうだ、冷水のときはあえてウエットを着ないというのも手でした。

俺はこの方法で、

気温34度なのに車内暖房をつけたほど冷えましたから。(笑)

自然の冷気でした。

海が遠くなら、顔を冷水で洗うだけで涼しくなります。

お体にはどうぞお気を付けて!

もうすぐいろいろが始まりますね。

たくさんをありがとうございます。

ALOHA!